2002年3月の欲望


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3/1

柊屋(居酒屋/港区北青山2-12-31-B1F/03-5414-2050)で飲む。おでんメニューの充実した、神戸が地元の和食屋である。料理の出が遅いのには閉口したが、味はなかなかよい。店内も品のいい雰囲気で、気もちよく飲むことができた。


3/2

映画
『ロード・オブ・ザ・リング』を観る。小説『指輪物語』を原作にしたファンタジー映画で、今作は3部作の第1弾である。
物語の核となっているのは、冥王サウロンの力の源である『一つの指輪』。
その指輪には、世界のすべてを暗黒に陥れる力がこめられている。世界を冥王サウロンの魔の手から救うには、滅びの山の炎で『一つの指輪』を破壊するしかない。主人公であるホビットのフロドが、ふとしたことから自分の手に渡った『一つの指輪』を破壊するために、滅びの山へ行くというのがストーリーの骨子である。
内容はとにかくおもしろいの一言。スクリーンの中の異世界にすんなりととけ込め、手に汗握る冒険を楽しむことができる。そこに住む種族たちもいかにもという感じで描かれていて、ホビットの小ささや、ドワーフやエルフのそれっぽさに感動してしまった。


3/3

欲望充たされず。


3/4

『拒税同盟』(水木楊/日経ビジネス人文庫/552円)を読み終える。主人公が税金の支払いを拒否し、国税庁(つまり日本国)を相手に戦っていくという小説である。税金を支払わないとどうなるかということが、小説の形で語られている。不良債権の処理、意味不明な公共事業などに税金ががんがん使われている状況で、税金を払っている人間はどう生きていくか、あらためて考えさせられる内容だった。


3/5

欲望充たされず。


3/6

欲望充たされず。


3/7

エリック・マーティンのインストアイベント(at:タワーレコード渋谷)へ行く。エリック・マーティンは、解散したMR.BIGのボーカリスト。3/6発売のソロアルバムを受けてのインストアイベントである。トーク、演奏2曲、握手会といった流れでイベントは行なわれた。握手の時間はわりと長く、ハグまでしてもらう女子多数で、ファンとのふれあいを大事にしていることを感じさせられる内容だった。


3/8

とんどん亭(焼肉/渋谷区道玄坂2-6-6/03-3496-3109)で焼肉。ビールと肉をこてんぱんに消費する。ビバ、ビール!! ブラボー、肉!!


3/9

知人の家で行なわれたホームパーティーに行く。家主がワイン好きということで、ワインをメインにすえたホームパーティーである。部屋にはワインがぎっしりと詰まった巨大なワインセラーが鎮座し、圧倒されるとともに期待が赤丸急上昇する。いろいろなワインを飲ませてもらったが、どれもひじょうにおいしく大満足だった。


3/10


『おとなのしくみ・4』(鈴木みそ/エンターブレイン/980円)

『おとなのしくみ』の最終巻である。『ブラッキーブルース』は感動的だねぇ。


3/11

欲望充たされず。


3/12

仙台出張。伊達の牛たん本舗レストランエスパル店(牛タン/宮城県仙台市青葉区中央1-1-1/022-722-8356)でランチ。ピアニストの西村由紀江さん大絶賛とのうわさの極上芯たん定食を食べる。
いやあ、確かに激うま。ふつうの牛タンとはひと味もふた味も違い、肉厚のタンは柔らかくジューシー。税抜き1600円とやや高めだが、納得のお値段である。これはまじでおすすめです。


3/13

欲望充たされず。


3/14

欲望充たされず。


3/15

新潟出張。海彦(居酒屋/新潟市弁天3-2-27/025-246-3377)で飲む。のど黒とホタルイカの刺身をつまみに、雪中梅。雪中梅はひじょうに端正な味で、ほのかな甘味が魅力的。さらさらと飲める。のど黒の刺身はやはり激うま。ホタルイカもスモーキーな味わい(はらわたとかイカスミの味か?)でお酒にぴったり。小一時間飲んで撤収する。
帰りに鮭の焼漬弁当を買って、自宅で飲み終了(ほんとは帰りの新幹線で食べようと思ったんだけど、車内では爆睡してしまったのでした(笑))。


3/16

早い時間から飲んだくれ、早い時間で沈没。


3/17

藤本美貴のイベント(at:相鉄ジョイナス自然の広場)へ行く。藤本美貴は、3/13発売の『会えない長い日曜日』でデビューしたハロープロジェクト系の女性アイドルである。
歌2曲+1曲と軽いトークのイベントだったのだが、いやあミキティ(藤本美貴のこと)、かわいすぎ。くらくらきちゃいましたよ(笑)。歌もうまいねえ。


3/18

『舞踏会へ向かう三人の農夫』(リチャード・パワーズ/みすず書房/3200円)を読み終える。1914年、ドイツの写真家アウグスト・ザンダーが撮った『舞踏会へ向かう三人の農夫』と題された写真から生み出された小説である。そこに写された3人のストーリーと、現代のアメリカでこの写真に取り憑かれた男のストーリーと、謎の女性を追い求める雑誌編集者のストーリーが、順番に語られる構成となっている。
1枚の写真から生み出された3つのパラレルな物語は、第1次世界大戦などの歴史的出来事、ヘンリー・フォード、サラ・ベルナールなどの歴史上の人物を介して干渉しあい、20世紀という時代を描くとともに20世紀から21世紀に向かう我々をも描いている。ペダンティックなタッチがひじょうに魅力的な作品だが、特にそこで論じられている写真における撮影者、被写体、鑑賞者の関係(世界との関わりにも通じるか)や、歴史における過去(記憶)、現代、未来に関する思索はすごく興味深く、心に残った。 文句なしにおもしろい小説である。大おすすめ。


3/19

欲望充たされず。


3/20

体調極悪。


3/21


『焼きたて!! ジャぱん・1』(橋口たかし/小学館/390円)
『美味しんぼ・81』(雁屋哲・花咲アキラ/小学館/505円)
『ヒカルの碁・16』(ほったゆみ・小畑健/集英社/390円)

『焼きたて!! ジャぱん』は、フランスパンやイギリスパンのような、日本オリジナルのパン“ジャぱん”を創りだすことをめざす少年の話。パン作りを少年マンガの王道ストーリーにうまく取り込んでいて、かなり読ませます。おもしろい。
『美味しんぼ』と『ヒカルの碁』はお約束。今回の『ヒカルの碁』では、ヒカルがほとんど碁を打たず、やきもきさせられます。しかもラストは引きが激うま。あ〜、早く次の巻を読みたいっ!!


3/22

会社の近所で飲む。体調は悪かったが、ひさしぶりの酒は体に染みましたね。


3/23

映画
『アメリカン・スウィートハート』を観る。映画女優の姉の付き人をしている女性が主人公のラブストーリーである。彼女が恋した相手は、姉と別居中の夫である大物俳優。2人の最後の共演映画のプロモーションで訪れた、陸の孤島のようなホテルで巻き起こる騒動と、主人公の恋の顛末が描かれている。
観る前は単なるラブストーリーだと思っていたが、実はこっそり一癖ある作品だった。舞台設定の1アイテムである“2人の最後の共演映画”というのがおもしろい使われ方をされているのである。観客→映画→映画内映画という階層構造が、ショウビジネスという虚飾を皮肉なユーモアで浮かび上がらせていて、にやりと笑わされてしまった。
甘いだけでなくちょっぴり毒気の入った映画で、なかなか楽しめた。


3/24

『The Power Play』を更新する。
一押しは、くるりの『ワールズエンド・スーパーノヴァ』。テクノテイストの入った、ひじょうにクールでかっこいい楽曲です。二押しは櫛引彩香の『帰り道』。透明感のある涼やかな楽曲で、静かで美しいメロディーが心に染み入ります。作詞・作曲は草野正宗、編曲は高野寛です。その次は藤木直人の『Wonderful Days』。アコースティック色の強いさわやかな楽曲です。続く白鳥マイカの『Red Clober』は説得力のあるボーカルがひじょうに魅力的。天野月子の『スナイパー』はキャッチーなメロディーの、ライトなロックナンバーです。
吉田直樹の『ch U - channel U』とNeoの『Kissing You』もおすすめできます。


3/25

欲望充たされず。


3/26


『フリーウェア』(ルーディ・ラッカー/ハヤカワ文庫/900円)
『おしゃぶりマンボ』(現代洋子/集英社/819円)
『アルコール』(西村しのぶ/集英社/762円)

『フリーウェア』はルーディ・ラッカーのひさびさの新作。彼の書くSFはすっとこどっこいなものが多く、昔から好きなのです。
『おしゃぶりマンボ』は、『おごってジャンケン隊』の現代洋子の新作。子育てを題材にした実録ギャグマンガです。
『アルコール』は年末に出ていたんだけど買い忘れてました。


3/27

欲望充たされず。


3/28

会社の近所でさく飲み。


3/29

仕事で亀戸へ。帰りにうそ替神事で有名な亀戸天神へ行く。こじんまりとした品のいい庭が美しく、なかなかいい感じの天神だった。ちなみにうそ替神事とは、前年受けた一刀彫りのウソ鳥を納め新しいウソ鳥を求めると、いままでの不幸をウソにし幸にトリ替えるという、1月下旬に行なわれるイベントである。
その後、亀戸餃子本店(餃子/江東区亀戸5-3-3/03-3681-8854)で夕食。焼き餃子とドリンクメニューのみのストロングスタイルの餃子屋である。そんなわけで、休肝日にしようと思っていたのだが、飲んでしまうことになる(笑)。餃子は“懐かしい”といった感じの味で、やわらかな皮とジューシーな具がいい感じ。宇都宮の武蔵が思い出される店だった。その後、焼き鳥屋に流れホッピーをがつっと飲み撤収。まさか亀戸で酔っぱらって帰宅することになるとは……(笑)。


3/30

昼間、着ぐるみ仕事(笑)。ひさびさの着ぐるみですっごく疲れた……。

その後、ふれあいのライブ(at:ON AIR WEST)へ行く。ふれあいとは、ゆず、コブクロ系の2人組のアコースティックデュオのこと。芯の強いボーカルがひじょうに魅力的である。
バンドスタイルでのライブだったが、ふたりの声が存分に伝わる内容で、ひじょうによかった。特にラスト3曲めからラス前の『風が強く吹いて』への流れにはぐっと来たね。
ライブ終了後、軽飲み。電車の中で気を失わないように(笑)、ほどほどにしておきましたよ。


3/31

静かに暮らす。



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