2001年2月の欲望


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2/1

家の近所で軽く飲んで終了。


2/2

牛網喰空(もうもうくうくう)(焼肉/渋谷区道玄坂2-8-1/03-5428-0800)で焼肉。焼肉うめえ〜〜。さんざっぱら食べて飲んで大満足〜。
その後、カラオケ館へ流れ、80年代の歌を中心に歌いまくる。朝の4:00まで・・・。


2/3

欲望充たさず。


2/4

おとなしく過ごす。


2/5


『止まり木ブル−ス2000』(塩崎利雄/日本短波放送/1400円)
『探偵を捜せ!』(パット・マガー/創元推理文庫/440円)

『止まり木ブル−ス2000』は、日刊ゲンダイに毎週土曜日掲載されている競馬小説である。次の日に開催されるレースにからめてストーリーが展開する。ラストで登場人物がどんな馬券を買うのかが描かれているのだが・・・、まあ、それはいいでしょう。とにかく渋い味わいの小説で、けっこう好きなのである。
『探偵を捜せ!』は、犯罪者が探偵を探し出すという内容。殺人を決行した日に訪ねてきた4人の客の中に、被害者が呼んでいた探偵がいるらしく、犯人(被害者の妻)は必死の推理で探偵を探していくというストーリーである。目星をつけた人物を殺しても探偵はまだいなくならず、さらに次の人物を、というのがみそ。ちょっと変わったテイストに引かれ購入した。


2/6

ストラヴィンスキーの音楽劇『兵士の物語』(at:パルコ劇場)を観る。主演はいっこく堂、語り役で篠井英介が出演している。登場人物は語りを含め4人、オーケストラもわずか7人で、歌唱はなく会話とバレエとパントマイムによって構成された作品である。人と悪魔が関わりあうというストーリーはオーソドックスではあるが、芸達者な出演者と必要かつ十分といった風情のシンプルなオーケストラが舞台に没頭させてくれる。観る前はちょっとかた苦しい作品かと思ったが、ひじょうに楽しむことができた。


2/7

海彦(居酒屋/新潟市弁天3-2-27/025-246-3377)で飲む。のど黒(赤むつ)の刺身と舟べた(カレイの一種の小魚)の骨せんべいを肴に、日本酒。越乃華(新潟市)と雪中梅(三和村)を飲む。どちらもひじょうに美味で、いい感じで酔っぱらう。
ふとしたきっかけで、隣の席の人に越乃寒梅の金無垢(新潟市)という1合1500円の酒を飲ませてもらったのだが、飲んだ後に味がはらはらと消えていく感覚が驚きだった。いいもんを飲ませてもらいました。


2/8

『夏のレプリカ』(森博嗣/講談社文庫/733円)を読み終える。犀川・萌絵シリーズ(といってもいいんだろうなあ?)の作品である。前作『幻惑の死と使途』と対になっており、『幻惑』が1・3・5の“奇”の章、『夏のレプリカ』が2・4・6の“偶”の章になっている。こちらは西之園萌絵の友人、簑沢杜萌を中心に、杜萌とその家族が巻き込まれた誘拐事件を発端としてストーリーは進んでいく。
作品のできはひじょうによく、読み終わった後、かなりぐっときた。まじおすすめである。シリーズ読者としては、犀川に対する萌絵の変化も微笑ましかった。
ちなみに『幻惑』と今作の相互の関連はそれほど強くないが、早めに読んだ方がキャラクターへの感惰移入が容易で、おもしろさもより増すような気がする。


2/9


『にいがた地酒王国』(新潟日報事業社/1800円)

新潟の地酒ワールドへの案内役として購入。それにしてもさすが米どころなだけに、地酒の種類が豊富なこと豊富なこと。

Bill'sきの古家(居酒屋/港区西新橋2-3-8/03-3592-9196)で飲む。古い民家調にデザインされた雰囲気のいい店である。メインで、七輪で焼く“本日の鮮魚のうまダレ焼きを頼んだのが、これが激うま。お酒もすすみ、楽しい夜を過ごせた。


2/10

桃太郎(ちゃんこ料理店/墨田区横網1-3-12/03-3631-2877)でちゃんこ鍋。値段はかなり安いが、ひじょうにおいしい鍋である。大満足。
その後、カラオケで軽く歌って終了。


2/11

映画
『アヴァロン』を観る。『ビューティフルドリーマー』『パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』でおなじみの押井守監督の作品である。近未来の仮想戦闘ゲームの世界を、デジタル技術を駆使した斬新な映像で描いている。モチーフとなったゲームは、『バイオハザード』のシステムを使い、舞台(世界)を現代に持ってきた『ウィザードリー』といった感触のヴァーチャルゲームで、デジタル処理した映像の効果か、雰囲気は抜群である。ストーリーはちょっとわかりにくかったが、『未来世紀ブラジル』を彷彿させるスタイリッシュな作品だった。


2/12

映画
『ダイナソー』を観る。恐竜映画ではあるがディズニー製作の映画らしく、随所に『ターザン』や『バグズライフ』などを思い出させるシーンが散見され、幅広い年令層に受け入れられる内容になっている。CGのクォリティもものすごく、その映像には圧倒させられた。


2/13

『破線のマリス』(野沢尚/講談社文庫/619円)を読み終える。第43回江戸川乱歩賞を受賞した、テレビ局が舞台のミステリである。主人公はニュース番組の編集担当で、彼女が編集したニュースをきっかけにストーリーは進展する。“ミステリ”の部分にちょっと難はあるものの、報道被害やマスコミのあり方などが説得カたっぷりに描かれ、ひじょうにおもしろかった。


2/14

欲望充たされず。バレンタインデイだっていうのにねぇ・・・。


2/15

CAY(レストランバー/港区南青山5-6-23-B1F/03-3498-5790)でLeafageレーベルのコンベンション。Leafageレーベルとは、大人向けの音楽をおくりだすことを目的としたレーベルで、主なアーティストとしてGONTITI、Yaeなどがいる。
来客も多く、ひじょうに盛況のコンベンションだった。


2/16

CD
『Fool on the planet』(ザ・ピロウズ/KICS-850)
『KYOTOレコード ベスト選集』(V.A./EWCC-86020)
『吉本印天然素材CDの巻』(天素/BVCR-688)

『Fool on the planet』は、ザ・ピロウズがキングレコードに移籍してからのベスト盤である。
『KYOTOレコード ベスト選集』は、あのねのね、河島英五、やしきたかじん、駿河学(笑福亭鶴瓶の本名)など京都関連のアーティスト(といってもいいのかなあ(笑))のコンピレーションである。駿河学の歌がどんなものかにひかれゲット。
『吉本印天然素材CDの巻』は、雨上がり決死隊の歌が入っているということでゲット。最近、雨上がり決死隊にやられちゃってるんですよ。


2/17

映画
『リトルダンサー』を観る。
もう、ほんとおすすめ。観てっ。て感じの映画である。
内容は1980年代のイギリスの炭鉱都市を舞台に、炭坑労働者の息子がバレエダンサーをめざす物語。1980年代のイギリスといえば炭坑労働者のストライキがあり、主人公の少年一家もそのまっただ中にいる。既に母親を亡くし現在の生活も不安定、その上、父親はバレエを学ぶのを快く思っていないといったきつい状況だが、少年はこっそりとバレエを学び続ける。
物語の背景は暗いのだが、そこはかとないユーモアにあふれ、またなにより少年の明るさが魅力的である。笑えるしぐっとくるし、観た後に気もちが浄化されるような作品だった。


2/18

『The Power Play』を更新する。
今回もミディアムからスローな感じの楽曲が多くなっています。一押しは、透明感のある歌声がひじょうに心地よいSONOの『SWEET SEASON』。トーレ・ヨハンソンプロデュースのミディアムナンバーで、『温泉へ行こう2』の主題歌です。二押しは櫛引彩香の『サニーデイ』。涼やかなミディアムナンバーです。その次はaikoの『初恋』。『カブトムシ』にも通ずるバラードです。続くGRAPEVINEの『Our Song』は、ミディアムスローの美しいメロディが印象的。堂島孝平の『ピュア』はチョコラBBのCM曲。切ない系のスローバラードです。


2/19

たんと(居酒屋/港区西新橋1-7-13-B1/03-3519-4512)で飲む。そんなに飲んだつもりはないんだけど、家に帰るやいなや気を失ってしまったのだった。


2/20

欲望充たされず。


2/21

『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサーレス/岩波書店/1800円)を読み終える。ボルヘス、ビオイ=カサーレスが共作した推理短編集で、刑務所に収監されているイシドロ・パロディを探偵役にした一種のアームチェアディテクティブものある。約60年前の作品だけにスタイルにはさすがに古さを感じるが、キャラクターの饒舌っぷりにかなり楽しませてもらった。アルゼンチンの人って、あんなシャベリタランティーノな人ばかりなんだろうかと思わされるほど、登場人物がさんざんっぱらしゃべり倒すのである。それぞれのキャラクターが個性的でおもしろかった。


2/22


『バカミスの世界―史上空前のミステリガイド』(小山正・バカミステリーズ(編)/美術出版社/1500円)
『テクニカラータイムマシン』(ハリイ・ハリスン/ハヤカワ文庫/620円)
『SFが読みたい2001』(SFマガジン編集部編/早川書房/660円)

『バカミスの世界―史上空前のミステリガイド』は、“バカミス”好きとしては買わずにはいられない本である。自分のバカミスワールドを拡げるべく購入した。
『テクニカラータイムマシン』は時間旅行もののSF。時間をモチーフにした作品は好きなのである。以前にネットで勧められていて、読みたいなと思っていたもの。ハヤカワ文庫30周年特別重版のおかげで、ようやく購入することができた。
『SFが読みたい2001』はSFのトレンドを知るべく購入。


2/23

スエヒロでがつっと飲んだ後、もう一軒に流れ終了。


2/24

欲望充たされず。


2/25

ビデオ
『フル・モンティ』を観る。失業中の男が同じく失業中の友人たちをかき集め、男性ストリップを始めようとする物語である。主人公は別れた妻に養育費を払わないと息子の親権を奪われてしまうため、大金をゲットすべくストリップを行なおうと思い立ったのである。
くすっと笑えるところ、ほろっとさせるところが随所にあり、けっこう楽しめる作品である。ストーリーはわりとたんたんとしているものの、その分、ラストシーンでカタルシスを味わえるようになっている。
サンプルをもらっていたため以前から観よう観ようとは思っていたのだが、『リトルダンサー』を観てパンフレットを読んで、ようやく観る気が起きた。いつでも観られると思っていると、なかなか観ないという悪例である(やや反省)。


2/26

花まんま(大皿料理/渋谷区恵比寿西2-3-5-B1/03-3780-5901)で飲む。早めに日本酒に突入したため、和食系の料理をメインに頼む。この店に来たのは久々だが、あいかわらず料理はおいしく大納得。続けてODIN(バー/渋谷区恵比寿南1-8-18K-1ビルB1/03-3445-0996)へ。なんとブラッディマリーがメニューに登場していたっ!! ここのはトマトが絶品でめちゃめちゃおいしいのだが、飲める季節が限られているのである。ひさびさのブラッディマリーはあいかわらずおいしく、大満足できた。


2/27

ライブ
上々颱風のライブ(at:浅草公会堂)へ行く。オリエンタル風味のワールドミュージック系バンドのライブである。客層はわりとバラエティに富んでいるが、年令層は高めで、どこか姫神の客に通じるような印象を受ける。サウンドはたま的アングラさを漂わせつつ、鳴り物、リズム隊が華やかさを打ち出している。ステージングは歌謡シヨーっぽく演出され、べタな感じを楽しむことができた。


2/28

欲望充たされず。



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