2000年5月の欲望


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5/1

ビデオ
『アイアン・ジャイアント』
『ワイルド・ワイルド・ウエスト』

サンプルビデオをいただく。ありかとうございました。
『アイアン・ジャイアント』は柴尾さんのホームページを観て、すっごく観たかった作品。ジャケットのデザインも秀逸で、所有欲が充たされる1本である。
『ワイルド・ワイルド・ウエスト』はあまり評価は高くないようだが、スチームパンクっぽいメカニックに引かれている。

同業他社の友人との飲み会。銀河高原ビール銀座店(ビアレストラン/中央区銀座8-9-15-B1/03-3575-0850)で飲む。銀河高原生ビールってわりとあたりはずれがあるのだが、今回はGOOD。ヴァイツェンを飲み倒す。


5/2

30を越すと、4日連続の深酒はさすがにきついっすね。
というわけで、本日は休肝日。

CD
『OVER/ESPERANZA』(MIHO/PCCA01442)
『太陽』(Jessica/PCCA01446)

『OVER/ESPERANZA』はSteady&Co.プロデュースの作品。『OVER』は歌もの、『ESPERANZA』はラップとテイストはぜんぜん違うのだが、どちらの曲もひじょうにいい曲である。大おすすめ。
『太陽』は、CHARAにロックンロールを歌わせたような感じのテイスト。けっこうこういうのも好きなんですよね。


5/3


『いざよい霊異記』(高瀬美恵/小学館キャンバス文庫/524円)
『名探偵コナン・27』(青山剛昌/小学館/390円)
『ヒカルの碁・6』(ほったゆみ・小畑健/集英社/390円)

『いざよい霊異記』は、同じ作者の『夏のダイヤモンド』がおもしろかったので購入。
『名探偵コナン』と『ヒカルの碁』はお約束。


5/4

夕方から浅草へ出かける。元同僚が大阪から遊びに来たため、東京観光をおつきあいしたのである。もんじゃ焼き屋で合流し、がんがん食べた後、餃子屋(“餃子の王さま”という店)、居酒屋とはしごして、我ら一同はひどい酔っぱらいと化したのであった。


5/5

絶好の行楽日和だったが、一日中屋内で仕事。欲望充たされず。


5/6

夕方には仕事が片付いたので、ひさびさに『The Power Play』を更新する。
今回の一押しは櫛引彩香の『サンシャイン96』。『mush☆room』(櫛引彩香/TOCT24347)の1曲めの楽曲です。前回の一押し『雨のち晴れ』と同様、ヒックスヴィルがプロデュースの、涼やかな楽曲。二押しはMISIAの『One!』。『LOVE IS THE MESSAGE』に収録されている、ホーンセクションの華やかな楽曲です。その次がMIHOの『OVER』。続いてスピッツの『ホタル』、我那覇美奈の『トラヴェリング・サンズ』といったところ。


5/7

『アイアン・ジャイアント』を観る。宇宙から飛来した巨大ロボットと少年との交流を描いた物語である。舞台となるのは1960年代のアメリカの田舎町。舞台設定のせいか、クラシックな絵柄・クラシックなストーリーで懐かしさが喚起させられる。ただクラシカルな雰囲気の中にも現代的な部分は垣間見られ、単なる懐古調の作品ではなく、現代の作品になっている。巨大ロボットのデザインのレトロさと、メカニズム(ギミックなど)のモダンさにそれが端的に表われている。
ともあれ、主人公の少年がロボットを自由自在に操っているのを観るだけで、少年期にロボットアニメを観て、ロボットを操縦するのに憧れた大人は楽しめるだろう。その上、ちょっとしたスウィートさ、ちょっとしたあたたかさも加わり、観た後に「ええ話や」(大阪弁で感情こめて)と、自然にことばがもれてしまう作品だった。


5/8

『詩的私的ジャック』(森博嗣/講談社文庫/695円)を読み終える。犀川と萌絵のシリーズの4作目である。今作も密室が舞台で、彼らが所属する国立N大学を中退したロッカー・結城稔(犀川は形式的ではあるが、その担任)がキーパースン。
犀川の論理的な思考法は健在で、ひじょうに小さなできごとから、ロジカルに犯人を導き出す流れは見事の一語。作中に“動機なんて、本当のところ、僕は、聞きたくもないし、聞いても理解できないでしょう。それに、本人だって説明できるかどうか・・・・・・。”という犀川の台詞があるが、人間の感情(動機)を除外し、現象や事実から“証明”をしていく、論法の明解さが爽快な作品である。


5/9


『SOFT』(Rupert Thomson/角川書店/1000円)
『金閣寺に密室』(鯨統一郎/祥伝社/857円)
『うたの本2000春』(TVガイド増刊/東京ニュース通信社/457円)

『SOFT』はジャケ買い。“UK発スタイリッシュ・ノヴェルの大本命”という帯と、おしゃれな装丁に引かれ購入。
『金閣寺に密室』は『邪馬台国はどこですか』の鯨統一郎の作品。一休がとんち探偵として登場するというのにやられた(笑)。
『うたの本2000春』はお約束。


5/10

欲望充たされず。


5/11

仕事を途中で切り上げ、成田へ向かう。社員旅行でグアムに行くのである。海外はすっごくひさびさで、社員旅行とはいえ、なんとなく浮かれちゃっている自分がいる。もう会社を出る時から、頭の中をKinKi Kidsの『ジェットコースターロマンス』が回っていたもんね(笑)。
グアムには深夜1:30に到着。ホテルに着いて、即寝。


5/12

後輩たちが買い物につきあえと言うので、お供についていく。まずはグアムプレミアムアウトレットへ。欲しいもの、なし(笑)。いっしょに行ったメンバーも、結局なにも買わず。続けて、デューティフリーショップへ。欲しいもの、なし(笑)。
ほんとに欲望の日記なのか、これ(笑)? 
で、その後、Kマートへ。日本でいうところのハイパーマート(ダイエー系巨大スーパー)みたいなスーパーマーケットである。服から食べものからCDから本から工具までとにかくいろんな物がある。ここはけっこうおもしろかったね。350mm缶のビール12本が、6$99¢という安さだったり。ここではゴーグルとフィンを買う。
Kマートからホテルに戻って、ビーチへ。早速、フィンを付けてがんがんに泳ぐ。気もちいい〜〜〜っ!! 頭の中でオリジナル・ラヴの『サンシャイン・ロマンス』がぐるんぐるん回っているよ(笑)。グアムの海ってナマコばかりだと聞いていたけど、ぜんぜんそんなことなくて、まるで姿見えず。とにかくきれいで泳ぎやすい。人もぜんぜんいないし。
へとへとになるまで泳いだ後は、ヒルトンでバーベキューを食べる。肉、うめえ〜。ビールうめえ〜。極楽極楽〜。
いい気分になっていたら、ショータイムに突入。しばらくしたら、ダンサーにひっぱられて、いっしょに踊るはめになる。なんか腰の動きがぎこちなかったぞ、おれ様(笑)。
そんなこんなで、ホテルに帰ったらバタンキューだったのでした。


5/13

ポンティアック・ファイヤーバードを借りて、グアムの南部をドライブ。繁華街のあるタモン湾から南下し、海岸沿いの道をぐるっと回る。だいたいグアム島の3/4ほどを走る計算になる。多少、雲はあったものの、いかにも南の島といった風景の中を、Tバールーフのスポーツカーで走るのはひじょうに気分がいい。頭の中で、L'Arc〜en〜Cielの『Driver's High』ががんがん鳴り響いちゃいましたよ(笑)。
その後、またビーチで泳ぐ。本日は杉山清貴&オメガトライブの『ふたりの夏物語』がぐるんぐるん回っていましたね。
その後、ヒルトンで多国籍料理を食べる。ステーキうめえ〜。ビールうめえ〜。
満腹した後は、腹ごなしにKマートへ。アメリカンなグッズや食べ物を眺め、軽く買い物。美しくコインを消化したのでした。


5/14

グァムより帰国。さすがに疲れ果ててしまい、欲望を充たす気力なし。


5/15

aikoのライブ(at:赤坂BLITZ)を観る。あいにくの雨だったが、お客は超満員。女性客の割合が高いのが印象的である。
開演時間になると、ステージ前に張られたスクリーンにカルピスのCM(酒井若菜とトロが出演・『桜の時』が使用されている)が流され、意表をついた展開に観客、けっこう受ける。続けて酒井若菜のかわりにaikoが登場する、カルピスのパロディCM(『桜の木の下』のCM)が流される。観客大ウケ。その後も映像は流され、コンサートのリハの風景の映像から、オープニング曲『愛の病』へと突入する。
ライブはひじょうにクオリティが高く、大満足の内容だった。
aikoの、クリアーで芯が強く、伸びる声はひじょうに魅力的。気がつくと、自分がステージにぐっと引き込まれているのがわかる。これはやはりaikoのボーカルの力だろう。
アンコールも含め、2時間弱。時間が経つのがすごく早く感じるライブだった。


5/16


『女子高制服図鑑/首都圏版』(森伸之/弓立社/1200円)
『キッド・ピストルズの妄想』(山口雅也/創元推理文庫/740円)
『死んだふり』(ダン・ゴードン/新潮文庫/514円)

『女子高制服図鑑/首都圏版』は『東京女子高制服図鑑』(森伸之/弓立社/1200円)の姉妹編である。『東京女子高制服図鑑』といえば、出版当時(1985年)、サブカルの領域で話題になった本である。
その頃、“こんな変わった本がある”という情報を雑誌で読んで購入したんだけど、大学生が趣味で描いていたもの、しかもひじょうに趣味性が高いものが、出版されてしまったということに、高校3年生のぼくはすごくショックを受けたんですよ。加えてショックだったのは、当時の東京と地方の情報のギャップ。この本が入ってきたのは東京でじわじわと話題になってから、初版が出てからおよそ3ヶ月後だったんですね。このタイムラグは、地方では目にすることがないものも、東京には存在するんだということを切実に感じさせたわけですよ。これはやはり東京へ行かなくちゃだめだと痛感したぼくは、より熱心に受験勉強に取り組んだのでした。
で、東京の大学に進学したぼくは、マスコミに潜り込むべくいろいろと動き回り、結果、編集プロダクションのアルバイトを見つけ、その流れをたどってレコード会社に就職し、今に至っているわけです。以前、CD-ROMソフトで『リセエンヌグラフィックス=東京女子高制服ガイド=』を作ったのは、そんなきっかけを作ってくれた『東京女子高制服図鑑』に対するリスペクトがあったからなのでした。
と、まあこんな経緯もあり、購入しました。
『キッド・ピストルズの妄想』は文庫に落ちたため購入。
『死んだふり』は、“クールな笑いと色気と騙りの新世代犯罪小説”という宣伝文句に煽られて購入。


5/17


『考えるヒット・3』(近田春夫/文藝春秋/1524円)
『プレイヤー・ピアノ』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/680円)

『考えるヒット』はふつうに読める音楽評論。ごくごくオーソドックスなのが、続けて購入している理由である。
カート・ヴォネガットのデビュー作『プレイヤー・ピアノ』をようやく購入。この作者の作品はけっこう読んでいるのだが、なんとなくデビュー作が後回しになってしまったのである。


5/18

『隅の老人』(バロネス・オルツィ/ハヤカワ文庫/485円)を読み終える。喫茶店の片隅にいる謎の老人を主人公にした短編ミステリ集である。クラシカルな作品ではあるが、主人公のキャラクターに味があり、けっこう楽しめる。読む前は安楽椅子探偵ものだと思っていたが(エラリイ・クイーンの批評にもそうある)、実際は現場を見に行ったりして、けっこう活動的な探偵であることがわかった。読んでみなけりゃわからないものである。
ちなみにあとがきでシャレにならないネタバレをやらかしているので要注意。


5/19

隠や(炭火料理/世田谷区三軒茶屋2-10-16/03-3413-6667)で飲む。民家を改造した感じの、雰囲気のいい炭火料理の店である。通された2Fは掘り炬燵形式でくつろげる。料理もおいしく、ひじょうに楽しめた。
その後、先輩がDJをするマナマナへ行き、いい感じで酔っぱらって終了。


5/20

まニャン子クラブイベント(at:サンシャインシティ噴水広場)の立会い。まニャン子クラブとは、ニッポン放送の『鶴光の噂のゴールデンアワー』の番組キャンペーンガールの女の子たちのことである。中にはチェキッ娘のメンパーもいたりして、なかなかクォリティも高い。
イベントのゲストとして電撃ネットワークの南部氏が来ており、まニャン子の女の子を真空パックにしていたのが笑えた。


5/21

佳原ゆみのイベント(at:HMV新宿SOUTH)に立会う。佳原ゆみは25代目旭化成水着キャンペーンモデル(松嶋菜々子もそう)。5/17にマキシシングル『LOVE ME ETERNALLY』でデビューしたのを受けてのイべントである。さすがモデルなだけに、同じ人類とは思えないくらいスタイルがよい。ほんと、いい目の保養になった(笑)。


5/22

ゲームボーイソフト
『山川一問一答日本史B用語問題集スペシャルエディション』(イマジニア/DMG-AN4J-JPN-1/2680円)

最近、バカっぽさがひじょうにやばい状況なため、少し勉強をしようと思い立つ。ある程度続けてやらなきゃ意味がないだろうということで、継続できる可能性の高い、好きなジャンルである日本史を選択する。
何を買おうか考えていたところ、ゲームボーイソフトで山川の『一問一答』を発見したので早速購入。山川出版社といえば高校の社会科の教科書の大定番であり、『一問一答』はぼくも大学受験でひじょうにお世話になった教材である。これでちったあ、バカ化の進行に歯止めがかかればよいのだが(笑)。


5/23

『刑事の誇り』(マイクル・Z・リュ−イン/ハヤカワ文庫/720円)を読み終える。マイクル・Z・リュ−インのパウダー警部補ものである。パウダーの毒舌っぷりなど、生き生きとした会話が魅力的なハードボイルド小説である。いくつもの事件が並行して発生し、それに忙殺される警察の姿と、それに加え息子の問題行動に悩まされるパウダーの姿が描かれている。
車椅子の刑事・キャロリー、コンピュータを扱うのに秀れた秘書・アグネスなど、脇を固めるキャラクターもひとクセもふたクセもあり、ストーリーにスパイスをきかせるとともに重要な役割も果たさせている。
それらキャラクターに物語に引き込まれ、ひじょうに楽しく読むことができた。


5/24

欲望充たされず。


5/25

欲望充たされず。


5/26

欲望充たされず。


5/27

風風亭(焼肉店/世田谷区北沢2-30-14/03-3460-8177)で焼肉を食べる。約4000円で飲み放題・食べ放題の店である。とにかくがんがん飲んだ。


5/28

早稲田大学法学部のホームカミングデイ。ひさびさにゼミの先生とお会いし、いっしょに飲みに行く。異なる世界の人と話をして、ひじょうに新鮮な気もちになった。


5/29

ライブ
rough laughのライブ(at:ON AIR EAST)に行く。まだまだセールスには結びついていないが、魅力的な楽曲の多いユニットである。今回のライブも、ポップ感のあふれるいいものだった。


5/30

欲望充たされず。


5/31

欲望充たされず。



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