2000年4月の欲望


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4/1

前日に続き、情けない週末((C)佐野元春)パート2・近所でひとり焼肉(笑)。初めての店にチャレンジしてみることにする。この店がおいしければちったあ救われたのだが、こういう時にはひじょうにありがちなことに、かなりだめだったわけですよ(泣)。ほどほどのところで切り上げて、自宅で軽く飲み直す。


4/2

いっこく堂のインストアライブ(at:HMV渋谷)に行く。衛星中継ネタなどおなじみのネタを演じてくれたのだが、何度観ても感心させられる。イベント中に腹話術のワンポイントアドバイスがあったので、終了後、しばらく腹話術の練習をしてしまった(笑)。


4/3

おとなしく過ごす。


4/4

『島津奔る』(池宮彰一郎/新潮社/上・1900円、下・1900円)を読み終える。関ヶ原の合戦前後の島津家を巡る物語である。関ヶ原の合戦に際し、西軍に属した島津軍はまったく戦闘行動を取らず、行なったことといえば、西軍の敗北が決定的になってから、東軍の間を突っ切って戦場を脱出したことくらいである。戦後、普通だったら取り潰し、良くて減封のところ、なんと島津は領国を安堵されてしまう。
昔から、なぜ島津は関ヶ原の合戦であのような行動をとったのか、なぜ領国が安堵されたのか不思議に思っていたため、この小説を読んでみることにした。
上記2点の疑問に対する小説内の答はあまり納得のいくものではなかったのだが、脱出行の大変さはがんがん伝わってきたし、薩摩隼人の頑固さ加減もよくわかった。
作者の主観が頻出するのにはちょっと閉口させられたが、題材が興味深いものだったため、最後まで楽しんで読むことができた。


4/5


『夏のダイヤモンド』(高瀬美恵/小学館キャンバス文庫/562円)
『詩的私的ジャック』(森博嗣/講談社文庫/695円)

『夏のダイヤモンド』は、タイムスリップもの。ただでさえこの手の作品には弱いのだが、これはぼくが多感なティーンエイジャー(笑)だった1985年が舞台なのである。やっぱ買っちゃうでしょう。加えて作者の高瀬美恵さんは、柴尾英令さんのホームページにひんぱんに登場する方で、どんな小説を書いているのか興味を引かれた、というのも購入理由である。
『詩的私的ジャック』は、後輩からのメールに森博嗣のことが触れられていたため、『笑わない数学者』に引き続き久々の購入。


4/6

静かに過ごす。


4/7

鳥良青山店(居酒屋/港区南青山3-18-16/03-3403-7720)で飲む。今回のコースには、ぼくの好きなどて玉子、どて大根がなく、ちょっと残念。ま、手羽先はうまかったし、ビールは飲み放題だったので大満足だったけど(笑)。


4/8

会社の先輩の家で飲む。今回はお好み焼きがテーマである。やっぱお好み焼きとビールはいいっすねえ(笑)。持つべきものは料理好きな同期と先輩だとあらためて感じた次第である。


4/9

静かに過ごす。


4/10

CD
『勝訴ストリップ』(椎名林檎/TOCT-24321)

ようやく入手。いいアルバムですよ、ほんとに。


4/11

『夏のダイヤモンド』(高瀬美恵/小学館キャンバス文庫/562円)を読み終える。タイムスリップもので、1985年が舞台の物語である。歴史を改編しちゃったりするような大きな話ではないのだけど、けっこうじんと来るようなしみじみとしたいい話だった。でもこれ、作者自らあとがきでも書いているけど、小学館キャンバス文庫らしからぬ小説ですねえ(笑)。


4/12


『だって、欲しいんだもん!』(中村うさぎ/角川文庫/438円)
『女には向かない職業』(いしいひさいち/東京創元社/560円)

『だって、欲しいんだもん!』は前から気になっていた本。ここのところ微妙に衰えているぼくの物欲を刺激すべく(笑)購入。速攻で読んじゃったわけですが、いやあ、笑った笑った。中村うさぎ、すばらしすぎ(笑)。彼女に比べたら、ぼくの物欲なんてかわいいもんだね、まじで。体内に名古屋の血が流れるぼくには(笑)、ぜっっったいにマネできないなと痛感しました。
『女には向かない職業』はなんとなく購入。


4/13

牛網喰空(もうもうくうくう)(焼肉/渋谷区道玄坂2-8-1/03-5428-0800)で飲む。七輪で肉を焼く焼肉屋である。内装もきれいで肉もよく、値段もリーズナブルと、かなりポイントの高い店である。しっかり食べてしっかり飲んで大満足の飲みだった。


4/14

銀座の土風炉で飲む。けっこう個室が多く、ちょっとした飲み会には適した店である。味もまずまずだった。


4/15

柴尾さんのホームページで紹介されていた唐そば(ラーメン/渋谷区渋谷2-22-6三信ビル1F/03-3486-0147)で遅ランチ。すごくシンプルなトンコツラーメンで、オーソドックスな味わいとはこういったもののことをいうのかなと思った。
その後、上海ヌードル(中華料理/渋谷区宇田川町35-1/03-5428-0236)で開催された戸田圭祐さん企画・さくまあきらさん主催の宴会に参加する。ひじょうに大盛況で、楽しい宴会だった。いろいろな人とお話しすべく各テーブルをまわったのだが、全員とお話しすることができずちょっと残念。紹興酒がかなりまわってたからなんですが(笑)。
その後、カラオケへ行き、終了。


4/16

心静かな日曜日。『ブギ−ポップは笑わない』(上遠野浩平/電撃文庫/550円)を読み終える。ホラーテイストのちりばめられた学園小説である。確かによくできた小説で、若者たちに人気があるのもうなずける。ぼくもキャラクターと同じように高校生だったら、もっと感情移入できて楽しめただろうと感じさせられた。


4/17

静かに過ごす。


4/18

欲望充たされず。


4/19

GLAYのコンサート(at:代々木第1体育館)を観る。代々木第1体育館に行くのはひさしぶりで、かなり前にユーミンのコンサートを観て以来である。 内容は、映像・照明をふんだんに使ったひじょうに派手なもの。さすがに日本有数のロックバンドのライブである。会場の後ろの方から観ていたのだが、観客の手扇もいい感じのアクセントになっていて、まさに参加型のスペクタクルだなと感じさせられた。


4/20

GRAPEVINEのライブ(at:赤坂BLITZ)を観る。前日のGLAYとは異なり、ごくシンプルな構成である。アルバム『Here』の楽曲を中心に進んでいくのだが、ストロングスタイルなタッチですっごくかっこいい。まじでよかったですよ。
ちなみにこの日は、GLAYのJIRO氏も来ていたとか。


4/21

王将で軽く飲んで帰る。家でもまた飲んでしまう。実に冴えない金曜日である。


4/22

『ストレイト・ストーリー』を観る。73歳のアルヴィン・ストレイトが、アイオワからウィスコンシン州へとトラクターで旅する、実話を基にしたロードムービーである。トラクターの時速は5マイル(8キロ)、ウィスコンシンまでの距離は560km。この気の遠くなるような旅を行なうのは、倒れた兄・ライルに会うためである。アルヴィンとライルは仲違いして10年以上も没交渉だったため、それだからこそアルヴィンは誰の力を借りることなく、自分の力でライルに会う旅に出かけたのである。登場人物はほとんどが老人、ストーリーもとりたてて盛り上がる展開があるというわけでもないのだが、しみじみと楽しむことができる作品だった。
その後、949で飲む。『ストレイト・ストーリー』に出てきた、たき火で焼いて食べるソーセージが抜群においしそうだったので、ソーセージの盛り合わせをオーダーする。たき火で焼いたものにはかなわないだろうけど、まあ、これはこれでおいしかったですよ。


4/23

『スペーストラベラーズ』を観る。銀行強盗と監禁された人質の織りなす、人間模様を描いた映画である。監督が『踊る大捜査線』の本広克行、原作がジョビジョバ(『ジョビジョバ大ピンチ』)、主演が金城武とひじょうに豪華で、けっこう期待して観に行ったわけである。だが途中までの展開はちょっと期待外れで、正直、今日の日記は“欲望充たされず”になるかと思ってしまった(観た映画がつまらなかったり、読んだ本がそれほどでもなかった時は、あまり日記ではふれていないのですよ)。しかしある地点からぐぐっと内容が締まっていき、息付く暇もなく一気にラストへと持っていかれてしまったのだった。
結果、大満足。おかげさまで日記のネタもできたわけである。
余談だけど、映画って、スタッフロールが始まるとすぐに帰っちゃう人が多いじゃないですか。でもこの作品は、完全に終了して場内が明るくなっても席を立てないお客さんが多かったのが印象的でしたね。


4/24

欲望充たされず。


4/25

柏ホワイト餃子店(餃子専門店/柏市柏3-6-9/0471-64-6367)で夕食。餃子定食を食べる。ここの餃子は皮がちょっと厚めで、食べごたえがある。値段もリーズナブル(餃子定食が660円)で、ポイント高し。


4/26

CD
『mush☆room』(櫛引彩香/TOCT24347)
『鮫とハイビスカス』(プレイグス/KTCR1674)

『mush☆room』は櫛引彩香のファーストアルバム。『雨のち晴れ』がひじょうによかったので、アルバムもチェックしてみたのである。早速聴いてみたのだが、すっごくいいでき。涼し気でさわやかな楽曲満載で、聴いていて心が軽やかになる。大おすすめです。
『鮫とハイビスカス』はストレートなロックンロールアルバム。スピード感があっていい感じ。


4/27

ビデオ
『ジョビジョバ大ピンチ』(PCVC10972)を観る。お笑いグループ・ジョビジョバの舞台をビデオ化したものである。映画『スペーストラベラーズ』を観て、その原作である舞台にも興味を持ち、観ることにした。
ストーリーの大筋は映画とほぼ同じで、銀行強盗と人質との人間模様が描かれている。異なるのは、『ジョビジョバ大ピンチ』は場面転換がなく、話が銀行の中だけで進行するということである。舞台装置がシンプルな分、犯人と人質との交流がきめ細かく描かれ、ギャグも閉ざされた空間内におけるそれぞれの行動が基になっている。空間が狭いだけに、物語の密度は濃い。
一方、映画では警察の対応など銀行の外側の状況も描写しており、それにより銀行内部(犯行現場)の閉鎖された状況を浮かび上がらせるとともに、物語を多層化し深みを与えている。多層化という作業により物語は前半、散漫になったきらいはあるが、ストーリーが収斂していくにつれ、層の厚味がストーリーを加速させ、観客を物語世界にぐんぐん引き込んでいく。
舞台・映画ともそれぞれ特性が生かされていて、どちらもひじょうにおもしろい。両方とも観る価値は十二分にありますね。
※個人的には映画『スペーストラベラーズ』を観てから、舞台『ジョビジョバ大ピンチ』を観た方がいいと思いますね。


4/28

今週2度目の餃子。なかよし(餃子/杉並区梅里2-40-16/03-3318-2316)で博多鉄鍋餃子を食べる。ここの餃子はぱりぱり感のあるもので、まじ激うま。ビールが進むことこの上なし(笑)。餃子以外のメニューも豊富で、どれもおいしい。大満足。


4/29

新宿プロ−スト(ビアレストラン/新宿区歌舞伎町1-29-1-B1/03-3200-4304)で宴会。久々の人と話をしたり、もう、おもいっきり飲みましたよ(笑)。ちなみにこの店、翌日が閉店とか。
続けてパセラ(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/03-5291-8351)でカラオケ。初めて小林建樹の『祈り』を歌ったのだが、けっこう歌ってて気もちのいい曲だった。そしてまたまた『ガストロンジャー』を歌ってしまう(笑)。


4/30

『チャンネル北野・電波百貨店』(at:フジテレビマルチシアター)を観に行く。出演者は、ピ−コ、ブラザ−トム、中村うさぎという微妙に豪華なメンバー。これは観ずにはいられないでしょう(笑)。ピーコさんの生トークを聴くのは初めてなのだが、もう、最高ですね(笑)。毒っぽさ全開。おもしろすぎ。ブラザートムのぼけっぷりもいい感じだったんだけど、中村うさぎがうまく機能しておらず、ちょっと残念だった。実は彼女のトークにはかなり期待してたんですけどねえ。
その後、いっしょに観に行った原口一也くんと新宿へ。井沢どんすけくん(週刊少年ジャンプのジャンプ団でおなじみ)を呼び出し、原口くんおすすめのたん屋牡丹(串焼き/新宿区西新宿7-10-10/03-3365-4767)で飲む。あのブーム以来、ひっさびさにモツ鍋を食べる。いやあ、やっぱうまいよ、モツ鍋。
がんがん食べた後、カラオケ館歌舞伎町本店(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-17-10/03-5285-7007)でカラオケ。3人とも同い年なので、古い歌を歌ってもわりと反応がよく、80年代の楽曲を歌い倒す。浅香唯の『Believe again』とか(笑)、渡辺美里の『すべてきみのため』(爆)とか。



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