2005年8月27日(土)
〜9月3日(土)

3日目(8/29・月):BOLOGNA

イタリア旅行記

今日からは2泊3日のフェッラーラへの小旅行。
いったんミケランジェロ・ホテルをチェックアウトし、スーツケースを預けて2泊分の荷物だけを持って、乗換地であり今日の観光目的地でもあるボローニャへと向かいました。

ボローニャへはESで約2時間の旅。
席に座ると、向かいに座っていた一人の日本人男性が「どちらへ?」と話しかけてきました。
その方は、1年ほどイギリスのオックスフォードで暮らしていて、夏の休暇中に、東欧、フランス、そしてイタリアへと旅を続けていて、これからフィレンツェに行くとのことでした。
憧れのイギリス暮らしだなんてうらやましいと思ったら、その方いわく、「オックスフォードは週に1度はロンドンに出ないと息が詰まるほど退屈な街。夏はともかく、冬は日が落ちるのも早いし、何もやることがない」と。
そして、電車での移動も大変で、あちこち小旅行するのも不便だということでした。電車が時間通りに発車・到着することもまずなくて、イタリアの鉄道なんてそれに比べたらすごく優秀に思えるらしい。
う〜む・・・Trenitaliaが優秀とは、イギリスの鉄道ってよほどヒドイってことね(笑)。

電車は10分ほど遅れてボローニャ中央駅に到着。まずは荷物を預けにDeposito Bagagliへ。

<アドバイス>
 このあたりの情報は、パルマの時と同じく中田英寿のオフィシャルHPの中にあるコラム「Italy Walk」がずいぶん役立ちました。荷物預所(Deposito Bagagli)の場所などについても懇切丁寧な説明が掲載されています。その他、彼が暮らしていたペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィレンツェとその近郊に旅をする予定がある場合は、是非ご覧になることをお薦めします!
但し、残念ながら2005年夏に、ヒデはイギリス・プレミアリーグに移籍。このコラムにこれ以上のイタリアの街が増えないのが残念でなりません。
http://nakata.net/jp/column/italywalk/list.htm


まず駅からタクシーでマッジョーレ広場へ。(約5ユーロなり)
広場には、コムナーレ宮、サン・ペトロニオ聖堂、ポデスタ館が四方を囲むように建ち並んでいるのですが、それぞれが巨大で重厚な建物のため、思わず感嘆の言葉が漏れてしまうほどの迫力の眺めです。

HOME

コムナーレ宮(右側)

HOME
BACK
NEXT

とにかく大きなサン・ペトロニオ聖堂

素敵な回廊

解剖学大階段教室。手前に見えるのが解剖台!

Click for Bologna, Italy Forecast

しばらくその眺めを堪能した後、サン・ペトロニオ聖堂の中へ。
この巨大なゴシック様式の教会は、今も未完成なのだそうですが、そんなことは感じさせないほどの荘厳さがあります。

教会を出た後、前述のItaly Walkでお薦めとあったイタリアで最も古いと言われているチョコレート屋さん「Majani」へ行ったのですが残念ながらお休み!
このチョコレート屋さん、古いだけあって、店構えも重厚であまりお菓子屋さんぽくないので、通り過ぎないよう要注意です。

仕方なく来た道を戻って、旧ボローニャ大学へ。
ここはまだ実際に大学の校舎として使用されており、入場は無料です。
ここでなんと言っても有名なのは、教会の反対を押し切って、世界初の人体解剖が行われた解剖学大階段教室です。
今でもその解剖台が・・・。
母は怖がって写真を写すのは遠慮していましたが、あまりにも立派なつくりなので、逆にさほどリアルな感じはありません。
この教室ほか、その他の部屋も係の人が鍵を開けて見学をさせてくれるのですが、その人がじっと待っているので、気になってあまりゆっくり見てられないのがちょっと難点。まぁ無料ですから、文句は言えませんが。

次に向かったのはボローニャの斜塔。
2本の塔は確かに傾いているのですが、どちらがどう傾いているのか、じっと見てもよくわからず、不思議な感覚になります。ちなみに傾いているのは低い方の塔Torre Garisendaの方だとのこと。
高い方の塔Torre degli Asinelliは、最上階まで上るとボローニャの素晴らしい街並が一望できるらしいのですが、Italy Walkや「地球の歩き方」など、どれを見ても階段が急でかなり怖いと書いてあるので、極度の高所恐怖症の私に上れるわけがありません。そんな訳で、これは残念ながら断念。

とりあえず写真だけ写して、マッジョーレ広場に戻ってお昼を食べることにしました。
選んだのはもちろんボロネーゼ・パスタ(笑)。母のトマト味のスパゲッティも含めて、結構美味しかったので満足。今回の旅では一番の当たりだったかも。レベル低いけど・・・

独特の眺めが面白い

どっちが傾いている?

コムナーレ宮テラスから見たネプチューンの噴水

店番しながらもイチャつくイタリア人!

食後はコムナーレ宮へ。
上のテラスからのマッジョーレ広場の眺めはなかなか良いのでお薦めです。

この日は月曜だったため、美術館などは軒並みお休み。そのため見学はここまでにして、駅まで商店街のアーケードを通って歩いて帰りました。

短い時間でしたが、ボローニャはローマとはまた趣が違った歴史と伝統を感じる面白い所でした。路地歩きも楽しくて、ゆっくり滞在してみたくなる街です。

そしてボローニャ中央駅から、今晩の滞在先であるフェッラーラへ。
駅からはタクシーでホテルへと向かいました。

フェッラーラは、世界遺産の街としても有名ですが、もうひとつ、EU諸国の中でも有数の「自転車の街」としても知られています。
なにしろ人口13万人に対して、自転車の数は10万台!
街をあげて自転車の利用を推進しており、駐輪場や自転車道が整備されているほか、自転車ごと入れる電話ボックスなんていうのもあるそうです。多くのホテルに、無料で自転車を貸してくれるサービスがあるのも特徴的。
実際、タクシーから街の中心部に向かう間、本当にたくさんの自転車を見かけました。
ボヤボヤしていると、車ではなく自転車に轢かれそうになるので要注意!<これ結構マジです

今回予約したホテルは、街のシンボル・エステンセ城のすぐ脇にある「ALBERGO ANNUNZIATA」。
観光名所の中心地でもあり、タクシー乗場にも近く、とても便利な場所にある上、清潔で、スタッフも感じが良く、朝食も充実しており、お薦めできるホテルだと思います。

部屋でちょっと一服した後、ホテル周辺を散歩してみることにしました。
可愛らしい街並と、お店が建ち並び、歩いているだけで幸せな気分になってきます。
観光客も殆どいなくて、イタリア人の生活に溶け込みながら街歩きを楽しむことができるような本当に素敵な所だと、ほんのわずかな散策ながら感じることができました。フェッラーラを滞在先にしてよかった。。。

ALBERGO ANNUNZIATA

歩道脇にはこんな自転車置き場も

みんな自転車で広場に大集合