2004年4月29日(木)
〜5月6日(木)

6日目(5/4・火):MONTEPULCIANO→ROMA

イタリア旅行記
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最終日は世界遺産にもなっているピエンツァの街へバスに乗って向う予定でした。
ピエンツァ行きのバスは本数が少なく、見所の観光スポットを訪れるには朝9時発に乗る必要があったので、朝7時に起きたものの、なんだか疲れていて起きるのが億劫で仕方ありません。
「どうしよう・・・行くのやめようかなぁ。」「いやいや、不便な場所にあるピエンツァに行けるチャンスはもう2度と無いかも知れないから無理しても行かなきゃ。」と、心の中でしばらくそんな葛藤に苦しんでいました。
ふと気付くと何やら音がする・・・。テラスに出たところ、なんと大雨!
「な〜んだ。景色を楽しむのがメインなのに、こんな天気じゃぁ行ってもしょうがないからや〜めた。」と、なんだか残念なんだかホッとしたのかわからないような複雑な気分で、結局ピエンツァ行きはとりやめとしました。

そのまましばらくダラダラとベッドの上で過ごしてから、朝ごはんを食べるために下へ降りて行きました。
今回泊まったホテル・マルゾッコは「地球の歩き方」に「朝食に絞りたてのオレンジジュースや熱々の卵料理を出してくれて感激」と紹介されています。だから私も朝食にはかなり期待をしていました。
ところが、食堂に行っても、机の上にチーズやジャムやヨーグルトなどが無造作に置いてあるだけ。オレンジジュースもパックで置いてあったので、宿泊客が少ない時は、朝ごはんまで質素になってしまうのかなぁとかなり落胆。席に座って食事を始めました。
しばらく食べていたら、おもむろに女性スタッフが現れて、「オレンジジュースは飲む?卵は?ゆで卵、スクランブルエッグ、目玉焼きどれがいい?」と聞きに来てくれました。
な〜んだ、やっぱりちゃんと用意してくれるんだ!と、単純な私はいきなりまた機嫌が良くなってしまったのでした。
絞りたてのジュースと熱々の目玉焼きは美味しかった♪
嬉しかったので、置いていってくれたコショウの中身が入ってなかったことくらいは許してあげましょう^^;

ホテル・マルゾッコは、スポレートやコルトーナのホテルに比べて、サービスや部屋の設備が悪かった上に、値段も一番高かった(90ユーロ)のでちょっと期待はずれでしたが、バス乗り場にも近く場所は便利なのでまぁまぁお勧めできると思います。また、100年の歴史を誇るホテルということで、建物の中の調度品などに雰囲気があってなかなか面白いとは思いますが、エレベータが無いので、重い荷物を携えての旅行には覚悟が必要!
http://www.albergoilmarzocco.it/

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小道から覗く絶景
サンタ・マリア・マッジョーレ教会
あまりにも巨大すぎて写真がうまく写せない!
このすぐ右横にスーパーがある
食後、しばらくしてからチェックアウト。荷物をホテルに預けて、バスの時間まで街を散策することにしました。

まずは、昨日あまりの景色の美しさに感動したサン・ビアージョ教会へ向う小道の絶景ポイントに再び向いました。
途中、数人のおじいちゃま、おばあちゃまにすれ違ったので、「ボンジョルノ!」と挨拶したところ、みんなとても素敵な笑顔で「ボンジョルノ!」と返してくれました。素朴でいい街だ〜。改めて感動。
いまひとつ天気が良くなかったのですが、時折のぞく青空と緑のコントラストがたまらなく美しく、言葉を無くすほどの景色をしばしまた堪能しました。
隣の道はあんな上に・・・アップダウンがきつい!

ぼ〜っと景色を眺めていたら、だんだん雨がひどくなてきました。しかも風まで強くなってきた・・・
寒いし、傘が風で壊れそうだしで、とても外を歩いていられる状態ではなくなってきたので、避難も兼ねて私立美術館に入ることにしました。
ここは、特段有名な美術品とかがあるわけではありませんが、人も少なく(私以外に男の人が一人居ただけ)、ゆったりと美術鑑賞をすることが出来ます。
ところが寒かったせいか、途中でなんだかお腹が痛くなってきてしまいました。
う〜〜〜。ゆっくり絵を見てるどころじゃないぞ〜と思っていたら、ちょうど目の前にトイレの扉が!
おぉ、神の助け!
(それにしても私の旅行記はどうしてこうもトイレネタが多いのか・・・^^;)
とても清潔だったので、トイレ休憩も兼ねてこの美術館に立ち寄るのが良いかも知れません。

美術館を出たところでちょうど適当な時間になったので、ホテルで荷物をピックアップして、バスターミナルへと向かいました。
売店で切符を買ってからキウージ行きのバスに乗り込み、「あぁこれで今回の小都市巡りは終わっちゃったなぁ」と感慨にふけっていると、中学生か高校生くらいのなんだか騒がしいカップルが1組乗り込んできました。
なんか嫌な予感・・・
そして予感的中。
そのバカップルは、ず〜〜っと、ず〜〜っと、騒ぎっぱなし。
うるさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!
人がせっかくトスカーナの景色の見納めを静かにしようと思っているのに!!!!!!!!
・・・・・はぁ・・・・モンテプルチャーノでは、なんだか最後までうるさいガキんちょたちに悩まされたのでした。


ローマまではICではなくDirettoに乗ったので2時間弱の道のり。途中すごい大雨になったりしてトスカーナ方面はかなり荒れ模様だったものの、ローマに近づくにつれ、天気は回復。
駅に到着して、とりあえず再度アリストン・ホテルにチェックイン。先の部屋よりは若干広い部屋だったけれど、やっぱり狭い。都会のホテルだから仕方無いよな〜。

朝起きた時はメチャメチャ疲れていたので、ローマは泊まりに帰るだけだと思っていたけれど、貧乏根性が出て、そのままホテルに居るのはもったいないと思い始めた途端、急に体力が回復してきたので、ホテル近くのスーパー・マーケットに買物に行くことにしました。
行った先は、サンタ・マリア・マッジョーレ教会すぐ横にあるスーパー。テルミニ駅の地下にもスーパーはあるけれど、品揃えはこちらの方が断然多いのでお勧めです。
買ったものはスパゲッティ、パスタ・ソースなどいたって普通のものばかり。あまりかわったものを買っても、どうせ使わないというのを今までの経験でわかっていたからです。
荷物が結構重くなってしまったので、ホテルに再び戻ってから、今度はテルミニ駅へ。
駅のショッピング街をぶらついて、これまた実用品として口紅を購入。そして本屋さんへ。

イタリアへ行くと、ついつい「勉強のため」といろいろ本を買ってしまうのですが、結局いつも本棚の肥やしになるだけ・・・
私だけでなく、イタリア語学習者で、吉本ばななや「星の王子様」のイタリア語バージョンがホコリをかぶった状態で本棚に並べて居る人は少なくないはず。
でも、そんなことを自覚しているにもかかわらず、結局また買ってしまったのでした。今回買ったのは吉本ばななの「キッチン」と、先日映画を見て感激した「Io Non Ho Paura」の原作本。
「Io Non Ho Paura」は、子供たちが主人公なので、ことばが簡単で読みやすいのではないかと思って購入したのですが、きっとまた読みやしないんだろうなぁ・・・勉強しろよ〜>自分。

ひととおり買物を済ませた後は夕食タイム。またまたまたまた懲りずに駅2階にあるセルフ・レストランへ。すっかりお得意さん状態だわ。

これで観光も最後かと思うと名残惜しかったけれど、とうとうどうにもこうにも疲れてきたのでホテルに戻ることにしました。
帰りの飛行機は早い時間に出発なので、夜も早々に就寝。
最後の夜はいつものことながら悲しい・・・

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