2003年12月29日(月)
〜2004年1月4日(日)

5日目(1/2・金):SIENA

イタリア旅行記
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シエナを訪れるのはこれで2度目。
私にとってシエナは、イタリアやイタリアの小都市巡りにはまったきっかけとも言える街です。

初めてイタリアをした時、最初に観光したのはローマだったのですが、飛行機トラブルのせいでヘトヘト状態で、あまり万全の状態での観光が出来ませんでした。そして次に訪れて、やっとゆったりした気分で観光できたのがシエナでした。
当初、シエナの予備知識は殆どなく、世界一美しい広場がある街だということと、昔「なるほどザ・ワールド」で見た、すごい群集の中で行われる競馬祭り(パリオのこと)が開かれる街だということくらいしか知りませんでしたので、正直あまり期待はしていませんでした。
でも、一歩入った街のあまりのステキさにすっかり打ちのめされ、一気にイタリアへとのめり込んで行ったのです。

その時は、あまりゆっくり観光する時間が無かったため後悔が残っていたのと、是非その美しい街を母にも見せてあげたいということで、シエナに再訪することを決めました。

Quinto

人と比べるとその巨大さがよくわかる

サン・ドメニコ教会

シエナに帰ってこれるなんて・・・
と、マンジャの塔を背景に感慨にふける

洗礼堂

雨も激しくなってきたので、15時10分のバスで帰ることにし、それまでの余った時間で、サン・フランチェスコ教会へ行ってみることに。

教会には14時20分頃に着いたのですが、お昼休みでクローズ中。でも、「地球の歩き方」に14時30分に開くと書いてあったので、雨の中、10分間待つことにしました。
しか〜し、30分を過ぎても開く様子が無い・・・おかしい・・・。
扉になにやらプレートが貼ってあるので見てみると、15時30分からオープンと書いてあるではないか!
ガイドブックの情報は間違っていたり、古い情報だったりするので、要注意です。あ〜あ。
結局そのままGramsci広場に戻り、広場の地下でトイレを済ませるなどして時間を潰すことになってしまいました。

帰りのバスは、「フィレンツェ行き」という表示ではなかったので、ちょっと迷ってしまいました。他の日本人が、「このバスがフィレンツェに行くみたいですよ」と教えてくれたので、運転手さんに確かめたところ、情報は確かだということがわかり、やっと乗り込むことが出来ました。
はっきり覚えていないのですが、「Superstrada(高速道路)」という表示だったような・・・(自信無し)。

シエナへは、フィレンツェからSITAの急行バスで1時間強で到着。SITAの乗り場は、電車のホームのように電光掲示板に行き先と発車時刻表示がされているので、とてもわかり易く、イタリアを旅慣れていない人でも安心して利用できます。発着時間もかなり正確なのも嬉しい。

私たちは朝9時10分初のバスに乗りました。
バスからの眺めがこれまた最高!!トスカーナの風景に感動しつつ、飽きることなくシエナに到着することができます。
この日はあいにくの雨模様でしたが、それでも充分美しい景色を堪能できました。天気が良かったら、さぞかし綺麗だったろうなぁ・・・。

バスは中心部から少し離れたGramsci広場が終点。聞いてもいないのに親切に運転手さんが、「帰りもここからバスが出るからね。」と声をかけてくれました。

シエナ色の街並みは、どこを見ても美しい

床面装飾が素晴らしいが、普段は一部を除き板に覆われている。
年に1度8月の2週間だけ、覆いがはずされて公開されるとのこと。

ピッコローミニ家の図書館内部

サン・フランチェスコ教会

ドゥオモは無料で入場できますが、中にあるピッコローミニ家の図書館だけ有料となります。
部屋一面にピントゥリッキオのフレスコ画「ピウス3世の戴冠」が描かれていて、礼拝スペースとは全く違った趣の豪華な造りになっているので必見です。

ドゥオモを出てから、すぐそばにあるドゥオモ博物館へと向かったのですが、チケット売場は嘘のような大行列。
15分ほど並んでいたのですが、うんともすんとも列が動く気配がなく、あえなく断念してしまいました。
実はここに入りたかったのは、美術品よりも屋上からのシエナとトスカーナの風景を眺めたかったから。悔しいよ〜〜。

気を取り直してカンポ広場へと向かいました。
天気が悪いせいか、人も少なくてちょっと寂しかったですが、やっぱり世界一美しいと言われるだけあって、絵になる風景です。
ひとしきり写真をとって、プッブリコ宮殿の中にある私立美術館に入場することにしました。

本当はマンジャの塔にも上ってトスカーナの美しい風景を見たかったのですが、私の極度の高所恐怖症と、体力の無さからしてたぶん無理だろうと最初から思っていました。しかし、この日は幸か不幸か雨のため、悩む余地も無く、閉鎖されていた模様。
塔に上りたい方は、天気の良い日に行きましょう。

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迫力あるゴシック様式の装飾

<アドバイス> Gramsci広場の場所は、事前によく地図でチェックしておかないと迷う可能性があるので注意。
チケットは、往復で購入しておくか、Gramsci広場の地下にあるSITAの売場で購入。売場近くには待合室やトイレもあるので便利(但しチップが必要)。


広場から徒歩3分ほどの所にあるサン・ドメニコ教会から観光を始めることにしました。
この教会のすぐ近くにあるドメニコ広場にもトイレがあったので、寄ったところ、イタリア人の年配のシニョーラ軍団が並んでいて、ちょっと圧倒されてしまいました。
やっぱりイタリアのおばちゃんたちって、関西のおばちゃんに共通するものがあるわよね・・・。

サン・ドメニコ教会は、中はガラーンとしていてさほど面白味はありませんが、外観はなかなか風情があります。

そして教会から、ドゥオモの方向へと歩き、まずは裏手にある洗礼堂を見学することにしました。
中は一面素晴らしいフレスコ画で埋め尽くされてされており、なかなかの見応えです。是非飛ばさずに見学することをお勧めします。

そして洗礼堂をぐるっと廻って、ドゥオモの正面へ。
シエナのドゥオモはイタリアン・ゴシックを代表する建築であると言われているだけあり、その巨大さと、見事な装飾に圧倒されてしまいます。フィレンツェのルネッサンス様式とは全く違った佇まいです。

入口に行列が出来ていましたが、2〜3分ほどで入場することが出来ました。
前回は中の見学はしなかったので、初めての入場だったのですが、いやはやすごい!外観にも負けないくらいの、かなり豪華な装飾に思わずため息が出てしまいました。

聖歌隊用の大型楽譜本
写真ではわからないがかなり大きい

カンポ広場

プッブリコ宮とマンジャの塔

私立美術館では、シモーネ・マルティーニのフレスコ画「荘厳の聖母」などを見ることができます。

一通り見学後、トスカーナの美しい風景写真の絵葉書とカレンダーを購入。
建物の写真だと、イタリアを知らない人にはあまり興味を持ってもらえませんが、トスカーナの風景だったら誰にでも綺麗!と気に入ってもらえるので、良いお土産になると思います。

建物を出ると、雨がかなり本降りになっていました。時間もお昼を過ぎていたので、カンポ広場に面したピッツェリアで食事をとることに。
本当は、場所の良いお店は味はイマイチ、値段も高いお店が多いので、避ける方が無難です
私の旅は食事は二の次なので、つい面倒になって、わかり易いお店に入ってしまいますが・・・。

私はトマトのペンネを、母はピッツァ・マルゲリータを注文。味はまぁまぁ美味しかったので、満足。
ただ、いつものことながら量が多過ぎて、半分は残すことに。もったいな〜。

食事を終えて、お土産を買うために、バンキ・ディ・ソプラ通りを少しブラブラすることにしました。その間にも、雨はだんだん激しくなり、細い道を傘をさして歩くのが、ちょっと大変なくらいでした。
買物の目的は、毎回イタリア旅行で父に買って帰るサッカー・チームの野球帽(サッカーの野球帽って言い方は間違ってるよね〜)と、シエナでは有名な菓子店「ナンニーニ」名物のアーモンドクッキー、リッチャレッリ。

野球帽は、これまでASローマを2種類、ACミランを1種類買って帰ったことがありました。別に父はサッカーファンでもなんでもないのですが、何故か普段必ず野球帽をかぶっているので(ハゲているわけではありません^^;)、どこの国に行っても、いつもお土産は野球帽なのです。
今回は、フィレンツェのフィオレンティーナは現在セリエBなので、セリエAに居るシエナの帽子にしようと思ったのですが、結局サッカー・グッズを売っているお店をみつけることができなかったので、あきらめることにしました。
(最終的に今回はマルペンサ空港でインテルの帽子を購入。有名チームの帽子を制覇したいな〜。)

ナンニーニは、しばらく歩いていたら、カフェを併設した大きなお店を発見、そこでリッチャレッリを買うことにしました。ちなみにナンニーニは、街のあちこちに何店かお店があります。
リッチャレッリは、「地球の歩き方」に美味しいのでお勧め、と書いてあったので2箱買って帰ることにしました。
ところが日本に帰ってから、会社で食べたところ、私の口にはイマイチ合わなかった・・・。ちょっとシナモンの味が強くてクセのある味だったのです。
でも、同僚の1人は「美味しい〜!」と感激しながらいくつも食べていたので、好きな人にはハマル味のようです。
結局残りの1箱も、その同僚にあげてしまいました。

16時30分頃にはフィレンツェに到着したので、母がもう一度寄りたいというエルメスに行くことにしました。
ところが、1日目に一度行っているのですぐに見つかると思いきや、どこだかわからなくてグルグル街中を徘徊することになってしまいました。疲れていた私は、ついつい口調がキツクなってしまうのですが、まぁそこは気兼ねのいらない母子旅行。少々のことは予想の範囲。
友達に聞いても、母子で旅行すると何度もケンカするって言うもんな〜。口調がキツクなるくらい、ご愛嬌かしら?^^;
結局、探していたものは品切れで買うことができず、ホテルへ戻ることとなりました。

夕食は昨日に続いて、シシカバブー・サンド。
グルメ旅をする人からしたら、信じられない食生活だろうなぁ〜。

明日はもう帰国日。いつも体調が絶好調になってくる頃に旅が終わってしまう・・・。
帰りたくないよ〜。

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