2003年12月29日(月)
〜2004年1月4日(日)

6日目(1/3・土):FIRENZE(SMN教会など)、そして帰国

イタリア旅行記

今日でまたしばらくイタリアともサヨナラ。サミシイ。

とりあえずチェック・アウトし、正午まで荷物を預かってもらうようにお願いしてから、市内観光へと出かけました。

いろいろ悩んだ結果、ベッキオ宮へ行くことに。
これが大正解!想像以上におもしろくて、長居をしてしまいました。
美術にさほど詳しくない人だったら、ウフィツィ美術館より、こちらの方がお勧めかも。

五百人広間や百合の間など、豪華絢爛な装飾にため息をつきながら歩いていると、何気にボッティチェッリの絵が飾ってあったり、窓から綺麗なドゥオモの姿を見ることが出来たりと、飽きることがありません。

写真もフラッシュを使わなければOKで、しかも内部がとても明るいので、ついシャッターを押しまくってしまいます。
でも、写真を写すことに気をとられていると、つい自分の目で直に見た美しさを脳裏に焼き付けることを忘れがちなので、要注意。
母も私もHPに載せるという目的があるため、写真を撮ることばかりに夢中になってしまうんですよね〜。いかん、いかん。

<アドバイス> このヴェッキオ宮は、現在でも市庁舎として使われているせいか、入口でセキュリティ・チェックがあります。そのため、入場に時間がかかって行列している場合があるので、朝早くの見学が良いかも知れません。また、某ガイドブックに、「チケット売場の奥のトイレは貴重な公衆トイレとして使える」と書いてありましたが、チケットを提示しないと入れてくれません。トイレだけの利用は不可能のようです。

ヴェッキオ宮を出てから、ヴェッキオ橋へ。
橋の上にはキンキンキラキラ、豪華な宝飾品を売るお店がひしめきあっています。高そうね〜〜〜と、貧乏母子は、一軒のお店に入ることもなく、通り過ぎてしまいました。^^;

橋を渡ってしばらく進むと、巨大なピッティ宮が見えてきます。

Quinto

ヴェッキオ橋の上

五百人広間の壁面

絢爛豪華な五百人広間

いたるところ美しい絵画で覆われている

地図の間のおっきな地球儀

サント・スピリト教会

サンタ・マリア・ノッヴェラ教会

すると教会の入口に、ババ〜ンと「アダムとイブの楽園追放」の表示が!!
こっちだった・・・。
私の頭の中では、2つの教会の情報が、全くひっくり返っていたのでした。なんてこったい。
気づいた時には、もうここの教会見学に使える時間は10分程度しか無かったのです。それ以上時間を使うと、SMノッヴェラ教会を見学する時間がなくなってしまう・・・どうしよう・・・でも、せっかくSMノッヴェラのすぐ隣で5泊もしたのに、見学無しで帰るのもなぁ・・・。
と悩み、結局聖ペテロの生涯はあきらめて、外観写真だけ撮影して戻ることにしました。
いいんだ、いいんだ〜。後悔をたくさん残した方が、また来る機会があるような気がするも〜ん。<<強がり

教会の回廊

BACK

礼拝堂

窓からドゥオモが間近に見える

巨大なピッティ宮

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会

当初の予定では、ピッティ宮の中にあるパラティーノ美術館の見学は無理でも、ボーボリ庭園だけでも少しブラブラしてみるつもりだったのですが、ヴェッキオ宮で予想外に時間を使ってしまったので、写真を撮るだけに終わってしまいました。
それにしても巨大な建物。全部くまなく見学したら疲れそう。

ピッティ宮を通り過ぎた所で右に折れて、サント・スピリト教会へと向かいました。
このあたりの通りは観光客も少なく、歩いているのは殆ど地元の人たちのようでした。

ここでちょっと失敗。
マサッチョの「アダムとイブの楽園追放」で有名な、聖ペテロの生涯があるのが、このサント・スピリト教会だと勘違いしていたのです。
いつもはちゃんと「地球の歩き方」のコピーを持ち歩いているのに、この2つの教会の所はコピーし忘れていたのが失敗だった・・・。

で、「あれ〜無いな〜」と思いつつ、隣の教会付属食堂にあるんだっけかな〜?」と、わざわざ入場料を払って食堂に入場。
しかし、無い。(あたりまえ)
しかも、この食堂の内部、一応「地球の歩き方」にも紹介されているのだけれど、はっきり言ってゼンゼンたいしたことが無かった・・・。
詳しい人から見たらスゴイ所なのかも知れないが・・・。
首をかしげながら次の目的地であるサンタ・マリア・デル・カルミネ教会へ。

アルノ川を越えて、最後の最後まで見学していなかったSMノッヴェラ教会へ。
はっきり言って、ファザードは写真で見るより綺麗ではなかった。教会前の広場も、工事中だったためもあるだろうけれども、あまり綺麗ではないのです。
だから、たいして期待もせず中に入ったら・・・

いやいや、すごい。
ひょっとしてフィレンツェいちゴージャス??と言うくらい、中は豪華な装飾と芸術品の宝庫なのです。
最後の最後に、またまたため息の嵐。
素朴な教会も好きだれれども、こういう見所たくさんの教会もやっぱり良い。
フィリッポ・リッピや、ブルネッレスキの作品などなど、イタリアの美をたっぷり堪能することができて、すかり満足しつつ、ホテルへと荷物を取りに戻ったのでした。

ホテルから重いスーツケースをずるずる引きずって、SITAのバス乗り場へ。
重いといっても、今回の旅ではお土産を殆ど買っていないので、行きと殆ど重さはかわっていない。こんな日本人の観光客も珍しいかも。

SITAのバスに乗ってしまえば、空港まではあっという間。
かなり早めに着いてしまったので、バールで軽い昼食を済ませ、あとは退屈しながら飛行機が来るのを待ちました。

ところが搭乗時間が近づいても、飛行機まで乗っていくはずのシャトルバスが搭乗口に来ない。
遅れるのかしら?と思っていたら、時間通りに登場開始となりました。なんのことは無い、飛行機までは徒歩で向かうのでした。
ちっちゃいのよね、フィレンツェの空港って。
で、おまけに飛行機もちっちゃい。初の2+2の横4列しかないプロペラが付いた小型飛行機。
離陸したとたん、気持ち悪くなってきて、母からもらった酔い止め薬をもらって、目をつぶりながらじっと耐えていました。

1時間ほどでミラノに到着したものの、成田までのJAL便まで5時間近くもあり、かなり退屈しながら(とは言え、が〜が〜寝てたけど)時間を過ごしました。
まっ、20時間以上も飛行場に足止めくらった昨年に比べたら、5時間くらいなんてことは無いけど。トラブルが多いと、旅人は強くなれるのである。

JALは時間通りに出発。帰りの飛行機でもが〜が〜寝て、気づいたらもう日本。
再びのロスト・バゲージに見舞われることもなく、名古屋まで新幹線で向かう母と別れ、無事家までの帰路についたのでした。

久しぶりの母子旅行。トラブルはあったものの、とても楽しい旅となりました。

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