旅行記4-6ベルガモ

ベルガモは、期待を何倍も上回るくらい、とにかく素晴らしい街でした。
一言で言えば、イタリアの素晴らしい所を全て凝縮した街という感じ。町並み、建築物、装飾、絵画、自然の風景、人…全てが魅力的です。
朝９時３０分過ぎから午後３時くらいまで居たのですが、チッタ・アルタとサン・ヴィジリオの丘しか回れなかったので、美術館やチッタ・バッサもゆっくり見たいならば、１日では回りきれないと思います。

駅前から、まずはバスに乗ってケーブルカーの駅を目指しました。
バス・チケットの自動販売機の操作方法が、いまひとつわからなくて困っていたところ、隣に人の気配がするので振り返ったら、運転手さんがわざわざ降りてきてくれていたのです。
イタリア人にしては(？)シャイな感じの人で、無言でボタンをあちこち押して（彼も操作方法がいまいちわからなかったみたい）、かわりに買ってくれました。優しいな～。
その後も、出会った人すべてが親切で、終始一人旅の不安など全く感じる必要の無い街でした。

ケーブルカーに乗ってしばらくすると、眼下にバッサの街並みが広がり、素晴らしいのなんの。最初から感動しっぱなし。

ケーブルカーを降りると、そこはもう、中世にタイムスリップしたかのようなアルタの街です。

ヴェッキア広場にある、サンタ・マリア・マッジョーレ教会、コッレオーニ礼拝堂から観光をスタートしたのですが、もうとにかく素晴らしいの一言。

どれだけ礼拝堂の中に居たでしょうか・・・心癒される時間がゆっくり過ぎていきました。

一通り見学を終えた後、広場の鐘楼に上がることにしました。
ここで、鐘楼のほか、Rocca博物館、ドニゼッティ博物館などがセットになったチケットを購入。それぞれの場所はたいしたことがなかったのですが、地図を見ながら次の目的地を探して歩くのは、とても楽しかったです。なにせ、路地が全て魅力的で、ただ歩いているだけでも飽きることが無いのですから。

チッタ・アルタの鐘楼からの眺めは本当に素晴らしいですが、個人的にはバッサに降りるフニコラーレ（ケーブルカー）駅近くにある城塞（Rocca）中庭の城壁からの景色がお勧めです。

ここは、城塞博物館を見終わった後、もと来た道を帰ろうとしたところ、受付に居たおじ様が、「時間があったらあそこの階段から上に上がって景色を見てごらん」と教えてくれたのです。

チッタアルタの中心部（ドゥオモ、鐘楼、教会）が眼前に一望できる風景は、当然ながら鐘楼からでは見ることはできませんのでお勧めなのです。ここは博物館まで行かないと気付かない場所かも知れません。Roccaの回りを囲む公園にある展望台（大砲とか置いてあるところ）では無いのでご注意を。

あまりにも素晴らしい景色だったので、おじ様に「Bellissima!!!Grazie!!!」と言ったら、とても嬉しそうな顔をしていました。

お昼はヴェッキア広場のカフェで、ベルガモ風サラミと、ミラノ風リゾットを食べました。美味しかったんだけど、量が多いんだよな～。残しちゃったので、なんだか申し訳なかった・・・。

街を一周した後、もう一機のケーブルカーを乗り継いで、サン・ヴィジリオの丘へ。
ここからの景色も絶景！
涼しくて気持ちよくて、出来ることならずっと居たかったくらい。
後ろ髪をひかれる思いで、再びケーブルカーの駅へ。
そこでたまたま乗り合わせた、家族3人で居た東洋人の男性が「日本から？」と話しかけてくれました（英語で）。
３人は台湾から来ているとのことだったのですが、一人旅をしていると、こうやって話しかけてくれるのが妙に嬉しかったりするんですよね。彼らの優しそうな笑顔がなんだか忘れられません。

＜アドバイス＞　サン・ヴィジリオの丘には、絶景を眺めることができる小さな広場があり、バッサの街はもちろん、アルタの街も一望できます。但し、天気が悪い時は何も見えないでしょうし、他には特に何も無いので、登っても仕方無いかも知れません。

時間はまだ早かったのですが、疲れてきたのでそろそろミラノに戻ることにし、ケーブルカーを降りたすぐの所にあるロータリーから、駅までそのままバスに乗って帰りました。

明日はとうとう帰国日です。帰りたくな～い！