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イタリア旅行記

7日目(8/22・金):Milano、そして帰国

2003年8月16日(土)
〜8月23日(土)

Quarto

今日は夜の便で帰国なので、夕方までほぼ1日観光が可能。日本までの長時間フライトを考慮して、体力温存のため朝はゆっくりホテルを出ることにしました。
とりあえずチェックアウトを済ませた後、荷物をフロントに預け、地下鉄に乗ってサン・シンプリチャーノ教会に向かいました。

この教会は4世紀に建てられた歴史のある教会です。「地球の歩き方」に★3つとなっていたので、行くことにしたのですが、かなり地味な教会で、観光客も一人も居ませんでした。
ただ、地元の(たぶん)信者の方が熱心にお祈りをされているのを見た時に、この教会が、近代的なミラノの街の中にあっても、1700年間、人々の信仰の場として変わらず静かに残っているという歴史の厚みに圧倒される感じがしました。

教会を後にして、本日のメイン・イベントである「最後の晩餐」鑑賞のため、予約してあった時間には少し早かったものの、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ向かうことに。

「最後の晩餐」は、Yahoo掲示板でお世話になっている横山さんに無料で予約代行してもらっちゃいました。横山さん、本当に感謝です!

地図で見る限り、たいした距離じゃなかったので、楽勝!と思っていたのですが、ところがどっこい。暑いし、道に迷うわで、大変でした。
まずはスフォルツァ城の正面の道を進んだのですが(ここは2年前に行ったので観光は省略)、超方向音痴な私は、ここでしばらくウロウロ。
途中でお昼ご飯を済まそうと思って歩いていたのに、バカンスでお店が軒並みお休みで、結局そのままサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に到着してしまいました。

とりあえずチケットを購入したものの、まだ予約した時間まで1時間半もあったので、とにかくお昼を食べようと、教会の前の道をひたすらまっすぐ歩いていくことに。
すると、マクドナルドの「あと200m」みたいな看板を見つけたので、このさいハンバーガーでもいいやと思い、そのまま歩き続けました。
ところが行けども行けども無い!
「あと100m」の看板があるのみ。
嘘だろ〜もうぜったい200mは歩いたぞぉと、こんな所までアバウトなイタリアを呪ったのでした。
結局、途中であきらめて、公園のベンチで帰りの飛行機用非常食としてカバンに入れていたクッキーを食べて我慢することにしました。

再び教会まで戻るも、まだ時間がたっぷり余っていたのと、トイレにも行きたかったので、教会の真ん前にあるスカラ座博物館に入ることに。

この博物館は、本来はドゥオモ近くのスカラ座に併設されているのですが、スカラ座の修復に伴って移転していたものでした。
オペラファンには大変申し訳無いのですが、見学はそこそこに、途中に置いてあるソファで、しばらく涼ませてもらっちゃいました。清潔なトイレもありがたく使わせていただきました。
もちろん、舞台衣装、楽器、舞台装置の模型など、興味深い展示物がいっぱいなので、オペラ好きの方には充分足を運ぶ価値があると思います。

予約時間の15分前に教会に戻り、待合室へ。
やたら日本人が多く、1/3くらいは居たかなぁ。今回の旅では殆ど日本人に遭遇しなかったので、1週間分の日本人を見たって感じでした。

時間になると、鍵を持った係の人が表れて、隣の部屋へ案内してくれます。
そこには、ガラスで仕切られ、前と後ろに扉が付いた空間があるのですが、時間になると全員その中に入るよう放送で促され、最後の一人が入ると、後ろの扉が閉まり、一旦全員がそこに閉じ込められた状態になるのです。びっくり!
しばらくすると前の扉が開いて、やっと絵が書かれた場所へ進むことが出来ます。なんて、厳重な装備だこと!
これだけの段階を経て美術品を見るなんて、初めての経験でした。

部屋に入るとすぐ、想像以上に大きなあの絵が目に飛び込んできます。

言葉が出なかったです。
そのまましばらく立ちすくんでしまいました。

大きな体育館のようながら〜んとした建物の壁一面に、その絵はあるのですが、心の底まで迫ってくるような、目に見えない光で包まれているかのようです。
ダ・ヴィンチの息遣いが聞こえてくるかのような錯覚さえ感じました。

San Simpliciano教会

S.Maria delle Grazie教会

サン・シーロ博物館入口

Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)
※写真撮影は禁止されています

広いスタジアム

学校のプールのシャワー室みたい

見学時間は15分。絵葉書などを売る売店を通って出口へ。

静かな絵画鑑賞から一転、今度はセリエAのACミランとインテル・ミラノが本拠地とするサン・シーロ競技場の見学です。

<アドバイス> サン・シーロ競技場は、16番AXUM行きのトラム終点にあります。実はこの16番のトラム、サンタ・マリア・グラツェ教会の真前も通っているのです。「最後の晩餐」とサン・シーロ見学をセットにすると、かなり効率良く観光することができると思います。ドゥオモからトラムに乗る場合は、ドゥオモ広場南西・Via Torino沿いに乗り場があります。(注:トラムの番号は2003年12月に24番から16番に変更となりました。古いガイドブックでは24番となったままの可能性があるのでご注意を。)

トラムに乗ったら、終点もしくは1つ前の停留所で降ります。
スタジアムのゲート21・22から入るとすぐ、写真のサン・シーロ博物館入口がありました。

ガイドブックには1時間ごとにスタジアム・ツアーがあると書いてあり、到着したのが14時少し過ぎという中途半端な時間だったので、ひょっとしたら15時まで待たなければならないか・・・と思いつつ受付で聞いてみました。
すると、14時30分からのツアーがあるとのこと。
どうやら夏休みシーズンだったため、30分ごとに出発していたようです。

時間まで、先に博物館の見学をすることに。
サッカーファンなら興味津々の資料や写真がたくさん飾ってあり、とても楽しめると思います。
なぜか、日本で開催されたワールド・カップのイタリア代表全試合のチケットなんていうのも飾ってあったりしました。

そうこうしているうちに14時30分になりました。
日本人がウジャウジャいるのかなぁと思いきや、私一人。外国人の家族連れやカップルが殆どで、全部で15名ほどの団体となりました。
結局、ここでも最後まで日本人は全く見かけませんでした。

ガイドのお姉さんが、まずはスタジアムの中へと案内してくれます。
そこでしばし写真タイム。ちなみにガイドは全て英語でした。
その後、選手の控え室とシャワールームへ。
想像していたよりずいぶん狭くてチャチなシャワールームで、まるで中学校のプールみたい。

「次はどこへ?」と思っていたら、なんとツアーはそれで終了でした。
他の人のサイトを見ると、記者会見場にも入れるとあったので、楽しみにしていたのに・・・。ブツブツ。
ツアーの数が多い分、廻る場所をハショっていたのかしら。

仕方が無いので、グッズ・ショップへ行って、父親へのお土産として、ミランのチャンピオンズリーグ優勝ロゴ入りキャップなどを購入。
再びトラムに乗って、ドゥオモへ戻ることにしました。

輝かしいコッパの数々

いろいろな資料が所狭しと並んでいる

時間ももうあまり無かったのと、お腹が空いていたので、ガレリアのカフェでスパゲッティを食べながら、しばらくぼ〜っとし、ホテルへ。
荷物をピックアップしてから、シャトルバスで空港に向かいました。
飛行機は遅れることもなく、定刻通り成田に到着。あ〜あ、終わっちゃった。

今回は、本当に充実していて、大満足の旅となりました。

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