BACK
NEXT
イタリア旅行記

5日目(8/20・水): Malcesine

2003年8月16日(土)
〜8月23日(土)

Quarto

朝6時少し前に起床。
このホテルから早く立ち去りたいと思ったので(長年生きてきて旅行も何度もしたけれど、こんな風に思ったのは初めて)、朝1番の9時4分の船でマルチェージネに向かうことにしたのですが、それにしてもまだ時間がたっぷりあったため、朝食後、近所を少し散歩することにしました。

ベンチで座っていたところ、一人の老人(推定80才近く?)が近づいてきて、「どこから来たの?」とか話しかけてきたのです。
一人旅で話し相手が居なかった私は、少し嬉しくなっていろいろ相手をしていたところ、名刺を持ってきて、東京の絵葉書とあなたの写真を送って欲しいと言い出したので、その頃からちょっと「???」な感じに。まぁでも葉書くらいだったらOKでしょうと思い、私の住所も教えてあげました。
そしてチェックアウト後に船着場に行くと、そこにまたその老人が待っていて、「一緒にマルチェージネ」に行くと言い出したのです。
え〜勘弁して〜〜〜と思った私は、ありったけの怪しいイタリア語を駆使して、「私は一人旅が好きだからそれは困る」と必死で断りました。そのうち私の手をとって「美しい手だ…」とまで言い出す始末。
ぎょえ〜〜〜〜。
足元もおぼつかないご老人とは言え、そこはイタリア男、油断してはなりませんでした(笑)。しかし、ハッキリ言って、手も震えているようなヨボヨボしたご老人なのに、女性をナンパするとは…。恐るべし、イタリアーノ!
何かされたら突き飛ばしてしまえば、すぐにでも神様がお迎えに来そうな感じだったので、恐さはありませんでしたが、いい加減しつこいので、ちょっとまいってしまいました。
そうこうしているうちに船が到着したので、逃げるように乗船。
後をついてきたらどうしようと思ったのですが、大丈夫でした。ほっ。

スカリジェッロ城からの眺望も抜群!!
茶色の屋根が並ぶ町並み、湖、岸壁の岩、遠くに見える山々と、素晴らしい眺めを堪能することが出来ました。
お昼ご飯は、湖の上に張り出した景色抜群のレストランでピザを食べたのですが、観光客相手のレストランにしては、なかなか美味しかったです。
湖の景色については、ガルドーネなど湖の南の方よりも、マルチェージネなど北の方が、私の個人的な趣味で言うと好きです。と言うのも、北の方は対岸の切り立った岩山が、なんとも言えない独特の美しい風景を創り出しており、独特の雰囲気があるからです。

港から山の方へ向かって行った所からロープウェーで山頂の方まで登れるので、もっと綺麗な眺めを楽しみたい人は、是非お試しを。
実は私も登ろうと思えば十分時間はあったのですが、極度の高所恐怖症のため、おじけづいて登ることが出来なかったのです。お城の上すら、恐くておそるおそる景色を眺めていたくらいなので…情けない。
帰路はマルチェージネからバスでPeschierraまで出て、そこから電車でミラノに帰りました。

<アドバイス> このバスは、1時間に1本程度Riva del GardaからVeronaまで走っているので、とても便利です。マルチェージネからPeschierraまたはVeronaまでは1時間強なので、Milanoからでも日帰り旅行が十分可能だと思います。湖岸の道路を走るので、景色も抜群です。バスの時刻表は以下のサイトから。
http://www.apt.vr.it/pdf/62-64.pdf

マルチェージネの街並み

スカリジェッロ城からの眺め
対岸の崖が趣を醸し出している

路地裏ごとに趣きが違って、そぞろ歩きが楽しい

船はリモーネ経由でマルチェージネへ。
リモーネは切り立った岸壁にホテルが並ぶ、ちょっと不思議な景色の街でした。
そしていよいよマルチェージネに到着。
スカリジェッロ城、街並み、お土産物屋さん等々、本当に可愛らしくて、フラフラと歩いているだけで楽しい所なので、特に女性でここを気に入る人は多いはず。
普段、地方の街でお土産物など殆ど買ったことが無い私ですが、ついあちこちのお店に引きこまれてしまって、いろいろ買ってしまったくらいです。
本当に素敵な町なのに、なぜ「地球の歩き方」にも紹介されていないのか・・・。とても不思議だなぁ。

不思議なことと言えば、マルチェージネには、とにかくやたらドイツ人が多い。
イタリアは、どこへ行ってもドイツ人は多いのですが、マルチェージネは、けっしてオーバーではなく、観光客の9割以上がドイツ人だったのではないかと思います。
なにせ、お店の人たち以外からイタリア語を聞くことは殆ど無かったので、まるでドイツ人に乗っ取られた街のようでした。(別に悪い意味ではなく)
観光バスで乗り付ける団体客も全てドイツ人。ドイツ人がマルチェージネを独占するために「地球の歩き方」に掲載しないよう、圧力をかけているのかしら〜などと思ってしまうくらいでした。(冗談です。ドイツ人の皆さんごめんなさい。笑)

HOME
HOME
Click for Verona, Italy Forecast