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イタリア旅行記

3日目(8/18・月): Parma

2003年8月16日(土)
〜8月23日(土)

Quarto

実はパルマは、当初あまり期待が大きい場所ではありませんでした。
そのため魔の月曜(イタリアでは殆どの美術館・博物館が休み)にあたる2日目に、パルマに行くことにしたのです。
でも、その期待の低さは嬉しく裏切られました。

駅に着いたとたん、なんだか怪しげな感じの人たちが多く、今一つの雰囲気に少々ビビリつつ、地図を片手に中心部に向かいました。

駅から少し歩くと、とても瀟洒な感じの町並みが出現し、ちょっと感動。
たまたま見かけた個人の旅日記ホームページに「パリに似た雰囲気」と書いてあったのですが、確かにそんな感じもする。残念ながらバカンスということもあり、多くのお店がクローズしていたのですが、それでも充分雰囲気を味わうことが出来ました。

ドゥオモや洗礼堂などの見所も市内にはたくさんあります。
まずは、黄色い独特の建物が目を引く、「PIAZZA GARIBALDI」(ガリバルディ−広場)を通り、ドゥオモと洗礼堂へ(洗礼堂のみ有料)。
洗礼堂も素晴らしいですが、特にドゥオモの美しさには息を呑むものがありました。CORREGGIO(コレッジョ)が描いた天井絵『聖母被昇天』は必見です。
その後、「SAN GIOVANNI EVANGELISTA」(サン・ジョバンニ教会)へ。ここもBellissima!・・・ただひたすら、ため息。

私はカトリック信者ではありませんが、教会巡りをするのが大好きです。何故か中に入ると心が落ち着き、何か目に見えない静かな生気のようなものを授かるような気がするからです。

日本のお寺にも同じような力を感じるのは何故でしょうか。

宗教的にはそれが「神の力」だということになるのかも知れませんが、私は、神や仏を信じ、自分の生活や命を削ってまで、その教会やお寺の建立に賭けた多くの人たちや、芸術家たちの「気」と言うよりは「気迫」に近いものが、何百年も経った今でも、建物の中に息づいているからだと思っています。

この「気」が、「恨み」や「悲しみ」といったマイナスの「気」であれば、それこそ怪しいオバケ屋敷になってしまいますが、当時の人たちの純粋な信仰心が宿っているからこそ、何百年もの間、癒しのパワーを出し続けることが出来ているのでしょう。

そろそろお昼を食べる所を探そうかと、街中をフラフラ歩いていたところ、今回ぜったいに買って帰ろうと決めていた本「Tutte le barzellette su Totti」(トッティの笑い話)を、小さな本屋さんの店先で発見。1冊購入することにしました。

この本は、セリエAのASローマに所属するトッティの笑える語録(実際の彼の語録ではなく、想像から勝手に広まった噂話が殆どらしい)で、当時イタリアでベストセラー&ロングセラーになっていた本です。

http://www.ita-bol.com/bol/main.jsp?action=bolscheda&ean=978880452337

トッティと言えば、日本ではどちらかと言うとイケ面系のかっこいいサッカー選手というイメージが強いかも知れませんが、イタリアではちょっとユニークなキャラとして知られている人です。日本で言えば、長嶋さんとかガッツ石松と言ったところかも。(これ、私の勝手なイメージ)

この本はチャリティで売上は寄付されるとのこと。自分を笑い者にする本をチャリティにするとは、何と心の広いこと!あまり好きではなかったトッティの印象がぐ〜んとUPしました。実際、イタリアでも頭が××で気難しいという評判から一転、すごくイメージが上がったそうです。

著作権侵害にならない範囲で、少しだけ引用してみます。

トッティ「やった〜!パズルが完成した。たったの3ヶ月でできたよ。説明書には2年用って書いてあるのにさ。」

※イタリア語で2 anni=2年、2歳児

この本の他に、ブランド買いには殆ど走らない私が今回ちょっとだけ目をつけていたマンダリーナ・ダックのお店を発見。本当はミラノの本店に行こうと思っていたのですが、とても愛想の良いお姉さんだったので、ついバッグを1つ購入してしまいました。日本円で2万円ほどなので、所謂イタリアン・ブランドの物に比べたら、かなりリーズナブルです。

後日、日本で全く同じバッグをみつけて値段を見たところ、ジャスト4万円!
ふふふ・・・心の中でほくそ笑んでしまったことは言うまでもありません。

<アドバイス> パルマにはエルメスもあります。私が行った時はお休みだったので入りませんでしたが、ローマやミラノよりも穴場なので、ひょっとすると掘出物もあったりするかも知れません。但し、エルメスの袋を下げて電車に乗るのは危険ですし、スマートでも無いので、買物も目当てに行く場合は、何か別の袋を用意していくと良いでしょう。

買物も済ませたので、そろそろホントにお昼を食べねばと迷ったあげく、結局ガリバルディ広場にあるカフェに入ることにしました。
実はこの日はあまりお腹の調子が良くなく、本価的イタリアンを食べる食欲が無かったのですが、とりあえずやっぱりパルマだからハムとチーズは必須よね〜と、プロッシュート・コット&パルメザンチーズのクレープなるものを注文しました。
これってイタリアンじゃないわよね〜とも思ったのですが、美味しかったので、まぁ良しとしましょう。

<アドバイス> パルマについては、中田ヒデのHPの情報がとても充実。レストラン、観光、そしてスタジアムの行き方など、それはそれは懇切丁寧に説明されています。このHPは、パルマ以外のイタリア観光情報もたくさん掲載されているので、ヒデやサッカーに興味の無いイタリア好きにとっても必見です。http://www.nakata.net/jp/index.htm

月曜でなければ国立美術館等にも立ち寄れたのですが、それもかなわず早々に昼過ぎの電車でミラノに帰ることにしました。

時間がまだはやかったので、そのままドゥオモ駅まで地下鉄で直行。
ドゥオモは大規模な修復中のため、あの素晴らしいファザードが全て覆われており無残な姿になっていました。
イタリアに行くと必ずと言っていいほどどこかが修復中で、残念な思いをします。古い建物ばかりだから仕方無いんですけどね。

ドゥオモ駅に行った目的はただひとつ。FRLAに行くこと。

自分が使うハンドバックと、母親から頼まれていたキーホルダーを買うためです。イタリアではブランドショッピングは殆どしない私ですが、お洒落な実用品を買うのは別!
FRLAもマンダリーナ・ダック同様、デザインがシンプルでリーズナブルなブランドで、す。日本で買うと3倍の値段になってしまうので、FURLA製品はイタリアで買うに限ります。

今回はめずらしく買物にお金をたくさん使ってしまったので、これ以上高そうなお店は近寄らないぞ〜と、固く心に決めて、ホテルに帰ったのでした。

夕飯は中央駅のスーパーマーケットで調達したサンドイッチとフルーツ。ホテルの部屋で一人寂しく食したのでした。

明日は今回のメインイベント!ガルダ湖1泊小旅行に出かけます。

パルマの街並み

手前が洗礼堂、奥がドゥオモ

サン・ジョバンニ教会

歴史を感じる小道

ガリバルディ広場  ここのカフェでランチ

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