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イタリア旅行記

2日目(8/17・日): Vigevano

2003年8月16日(土)
〜8月23日(土)

Quarto
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その後、3時前にホテルに戻り、一旦休憩。

4時過ぎに、翌日以降の電車の切符を全て買うため、中央駅へ。
窓口は混んで大変だと聞いていたので、ヤフーの掲示板で勧められた自動販売機を探すと、あるわ、あるわ。こんなにたくさんあるだなんて、こりゃ便利〜。人も並んでいないし。

という訳で、事前に用意してあった購入切符一覧表(なんて用意周到な私。いつもこういう性格だったらいいのに・・・)と、リクルートの「All about Japan」(http://allabout.co.jp/travel/travelitaly/)に掲載されていた、懇切丁寧な自動販売機の切符購入方法を見ながら、無事購入を完了させたのでした。この「All about Japan」には、便利な情報が満載されています。

その後、まだ時間があったので、以前からずっと行きたかった有名な雑貨屋さん「ハイテック」に向かうことにしました。

地下鉄の駅を降りて、地図を見ながら向かったものの、お店がみつからない。
グルグル回っても見つからない。

人も殆ど歩いていないので、聞くに聞けないな〜と途方にくれていた所、開いているバールを発見!
ところが外からのぞくと、中にはライオンヘアーで強持てのおじさんが・・・

「怖くて聞けないよ〜」と思い、中に入れず通り過ぎたものの、他に聞ける人が居そうになかったので、勇気を出して店内へ。
あ〜ん、やっぱり顔が怖い。

「すいません・・・ハイテックというお店がどこにあるかご存知ですか?」とおそるおそる尋ねてみると、それまで眉間にシワを寄せていた顔中に優しそうな笑顔が広がり、
「ハイテック?もちろん知ってるよ。」と言いながら、わざわざカウンターを出て、お店の外に私を案内し、「ここをまっすぐ行ったレストランの先だよ。」と、教えてくれたのです。
なんて素敵な笑顔!

さっきまで怖がっていたことなどすっかり忘れ、「グラ〜ツェ、モルト・ゲンティーレ」とお礼を言い、言われた方向に向かいました。
ところがやっぱりお店が見つからない。
たぶん、お休みだったのだろうと思うのですが、それにしても入口らしきものすら見つけることが出来なかったのは何故か・・・未だに謎です。

結局、無駄な体力だけ使ってしまうことになってしまったのですが、あのライオンおじさんの優しさに出会えただけでも収穫だったと、自分を納得させることにしたのでした。

すっかり疲れてしまったので、夕食は中央駅の売店で買った、すこぶる不味いパンだけで済ませてしまいました。

夜は本を読む以外やることが無いので、10時には就寝。なんて健康的な生活なんだろ。
テレビから流れるイタリア語が子守唄がわり・・・。zzz・・・。

ぐっすり眠ってしまい、気付いたらどうやら朝の様子・・・まだ薄暗いし、きっと7時前だろうな〜なんて思いつつ何気に時計を見たら、9時。

「ん?ん?ん?ん〜〜〜〜〜?9じ〜〜〜〜〜????9時間以上も熟睡??」

10時35分の電車に乗る予定をしているのに、あと1時間30分しか無い!!ヴィジェーバノまでは中央駅ではなく、Porta Genova駅まで行かなければならないのに、間に合うのかぁ?
と、一人あせりつつ、身支度をし、朝ご飯を済ませて、地下鉄でPorta Genova駅に着いたのは、10時10分頃でした。余裕じゃん。(汗)

イタリアを訪れるのは4回目ながら、鉄道を利用するのは実は今回が初めて。
緊張しつつ窓口で切符を購入、駅員さんから3番ホームから電車が出ることを聞き、それだけでは安心できない私は、ホームに貼ってあった時刻表でも3番線であることを確認し、ちょっとほっとしながらベンチで電車が来るのを待っていました。

ほどなく、1番線に電車が入ってきました。ところが発車予定時刻の3分前になっても3番線には電車が来る気配がありません。そして、「○×行きの電車は1番線から出発〜!」と何やらアナウンスしている様子。

「ん?ひょっとして1番線に変更したの?でも、3番線って聞いたし、気のせいに違いない・・・」と、それでもまだ頑固に3番線で座っていたのです。でも、3番線ホームには私しか居ない・・・
そしていよいよ発車時間。またさっきのアナウンスが・・・

「ひょっとしてあのアナウンスは私のためにしてる?」

やっと素直にホームが変更になったという現実を認め(もっとはやく認めろよ)、ダッシュで階段を降り、地下道を走り、1番線に出たところで、ドアが「シュ〜」という音とともに閉まり始めました。

「もう間に合わない・・・」とあきらめかけていたところ、嬉しいことに再びドアが開いたのでした。

「あ〜ん、優しいじゃん、イタリア人たら」と妙に関心しつつも、かなり恥ずかしい思いをしてしまいました。そして、私のせいで5分も電車は遅れちゃいました。ゴメンナサイ。

<アドバイス> イタリアでは出発ホームが変更になることがよくあるので注意。また、自分の降りる駅だけではなく、どこ行きの電車か事前に調べておくことが必要。

30分ほどでヴィジェーバノに到着。駅のトイレに入ったら、なんとトルコ式トイレ!
トルコ式とは和式の○○隠しが無いような、穴があって両側に足を置く所があるだけのトイレです。日本人にはさほど抵抗が無いけど、欧米人は使い方がわからないのでは?と、妙に心配になってしまいました。

駅から街に向かう通りには殆ど人影がなかったので、バカンス時期でひっそりしているのだろうか…と少々不安になりながら街の中心となるドゥカーレ広場に向かいました。だんだんと、にぎやかな、それでいてけっして喧騒とは違う、心地よく響く話し声や笑い声が聞こえて来たかと思うと、目の前に美しい広場の光景が広がりました。
レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したこのドゥカーレ広場には、独特のレリーフとフレスコ画が施されており、美麗で、且つ歴史を感じさせる雰囲気となっています。
観光客も殆どがイタリア人。それもたぶん近隣の街からドライブかデートで来たと思われるようないでたちの人たちばかりでした。そのためか、観光地という感じは殆ど無く、良い意味の生活の匂いを感じることが出来る街です。

早速、ドゥオモの中に入ると、ミサの真っ最中。静かに見学。

広場のドゥオモと反対側にプラマンテの塔に登る入口があります。さほど高さはないので、体力の無い人でも労せずして上がることができますし、美しいドゥカーレ広場と、ヴィジェーバノの小さな町並みを一望出来るので、是非登ってみられることをお薦めします。
なにしろ、イタリアでは「高い所があれば登れ」、これが鉄則。

その後、広場のバールで昼食・・・と言っても、メニューに軽食しか無いお店だったため、小さな美味しくないピザと、ポテトチップだけの食事になってしまいました。
でも、雰囲気は最高に良かったので、満足♪

休憩後、広場の裏道を少し散策してみることに・・・
路地を1本奥に入ると、窓辺に花が飾ってあるような可愛らしい家々が並び、子供たちの笑い声と、時おり聞こえる鐘の音にすっかり心を癒すことが出来ました。

博物館の開く14時30分までブラブラするつもりだったのですが、13時を過ぎた頃からシエスタに入ったのか、人もだんだんまばらになってきたのと、結構暑かったりもしたので、14時前の電車でMilanoに戻ることにしました。


<アドバイス> ヴィジェーバノを訪れるのは、シエスタを避けた午前中か夕方が良いでしょう。また、「地球の歩き方」にはドゥオモは終日開いているかのように書いてありますが、12時30分頃に見たときには閉まっていました。また、街を一望できる塔や、博物館は土日(祝日も?)しか開いていないようなので、注意が必要です。(私が訪れたのも日曜日)

派手な建築物や美術品などは殆どありませんので、そういったものを求める方には不向きな街かも知れませんが、カプチーノでも飲みながらのんびりと、北イタリアの静かな空気を味わうにはとても素晴らしい所だと思います。

ダ・ヴィンチが設計したドゥカーレ広場 正面がドゥオモ

レリーフが美しい広場の建物とプラマンテの塔

美しい路地

広場を囲むカフェでランチ

建物一面のレリーフ&フレスコ画

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