2002年12月30日(月)
〜2003年1月6日(月)

6日目(1/4・土):ROMA、そして帰国のはずが・・・

イタリア旅行記

Hotel Villa S. Pioでの朝食は、確かにHotel Aventinoよりは優雅な気分でいただくことができました。テラス付きなので、暖かい日は鳥の鳴き声でも聞きながら外でゆったりできれば気持ちが良いかも知れません。メニューは両ホテルとも同じでした。

のんびり荷造りをしても、迎えのハイヤーが到着するまでまだ3時間ほど時間があったので、ホテル近辺をしばし観光することにしました。
まずはマルタ騎士団広場へ。
ここには館の扉の鍵穴からサンピエトロ寺院が綺麗に見えるというちょっとマニアックなスポットがあります。

覗いてみると、なるほど、額にはまった絵のように、見事なレイアウトで寺院が見えます。寺院の両ふちに、館の庭園の木がうまい具合に配置されるよう計算されているのです。

続いて広場の側にあるサンタ・サビーナ聖堂を見学した後、「真実の口」を見に、サンタ・マリア・イン・コスメディアン教会へ。
朝も早かったので、他には誰も居なかったのですが、入口には使い捨てカメラ売りのお兄さんが座っていました。
ところが、なんだかあたりが臭い。なんだ?この臭いは・・・と思いつつ、「真実の口」と教会内部を見学していたところ、お土産物売りのおじいさんがとても愛想良く話しかけてくれました。私ってなんだかおじいさんにだけは優しくされるのよね〜。
教会を出て、臭いの原因が判明。入口の前に馬糞がびゃ〜っと広がっていたのでした。
おかげでいまだに「真実の口」=臭い、というイメージが頭の中から離れない・・・^^;

教会からテベレ川沿いにテスタッチョの街へ行ってみることにしました。旅行社のKさんが美味しいお店がいっぱいあるよ、と教えてくれた所です。
街には賑やかな市場が立っており、食品、日曜雑貨、靴などがゴチャゴチャたくさん並んでいました。
まだ朝の10時頃だというのに、市場にはたくさんの人たちが居ました。日本だったらこんな時間にスーパーが混むこと無いのになぁ。

しばらく散策を楽しんだ後、ホテルへと戻りました。

ハイヤーは時間通りにホテルを出発。ちょっとかっこ良い運転手のおじ様とカタコトのイタリア語で会話をしながら空港に到着。この時点で搭乗時間の2時間前でした。
そしてここから、私の丸1日にわたる空港での生活(?!)が始まったのです。

セキュリティ・チェックで、私が大事に抱えている荷物を見せて欲しいと言われました。
割れないようにヨレヨレのTシャツの袖にワインを入れてグルグル巻きにして持っていたものを、中を開けて見せろと言うのです。
ワインだと言っても許してくれるわけもなく、恥ずかしい状態になっているあわれなワインを人前にさらすことになってしまいました。とほ。
しかも、一緒に持っていたボッタルガを3人の警備員が「なんじゃこりゃ?」と言いながら眺めまわし、「ボッタルガだよ」と1人が言うと、みんなして「お〜ボッタルガ、ボッタルガ」と輪唱し始める始末。ヒマなのか?あんたたち〜〜!

ローマのフィウミチーノ空港はとても広い空港で、免税店もたくさんあります。
そこで、家族や自分用のお菓子、コーヒーなどを買いながら時間を潰しました。

行きと同じくシャルル・ドゴール空港経由だったため、飛行機はパリ行きのエール・フランスでした。
この飛行機が遅れると、パリから成田行きの全日空便に乗れなくなるため、ちょっとドキドキしながら搭乗開始を待っていたところ、無事時間通りに機内へと入ることが出来ました。
あ〜よかった。これで日本に帰れるわ。

ところが・・・
離陸時間が過ぎても飛行機は一向に飛び立つ気配無し。
なんだか嫌な予感・・・
しばらくしたところで機内アナウンスが流れ始めました。

「お客様、バッド・ニュースでございます。シャルル・ドゴール空港が大雪で閉鎖されているため、飛び立つことができません。このまましばらくお待ちくださいませ。」

な、な、な、なにぃ〜〜〜〜!
雪で閉鎖ってことは、しばらく待ったって飛び立てるわけないじゃん!!

案の定、30分ほどしたところで、いったん機外に出るよう指示がされました。

この時ほど、私の語学力不足を呪ったことはありません。と同時に、どうして一人旅なんてしちゃったんだろうと後悔の気持ちも襲ってきました。
私の英語力はトラベル会話にはなんとか不自由しないものの、こんなリスク時に対応できるほどの力は無いのです。
しかも、不安を共有できる相手も居ない・・・。あぁ・・・。

1時間ほどしたところで、食事が無料で出来ますというアナウンスがあったものの、不安でいっぱいだったため、搭乗口から離れることもできませんでした。
しかし、ここで何かを食べておくか買っておくかしておかなかったことを後々後悔することになるのでした。

搭乗開始時刻から2時間たって、やっと再びの搭乗開始のアナウンスが流れました。
ほっ。
飛行機に乗り込むと、先に荷物を確認してくれと言われ、違う出口からいったん機外に降りて、自分のスーツケースがあるのを確認。
搭乗口に居たアリタリア職員も、機内のエール・フランス職員も、私が質問することにとても親切に答えてくれて感じが良かったのだけが救いでした。

しばらくして飛行機は離陸。そして2時間後、シャルル・ドゴール空港に無事降り立ったのですが・・・。

ここから先、まだまだ続きます・・・。

NEXT
BACK
HOME
HOME
Click for Rome, Italy Forecast