2001年8月23日(木)
〜8月30日(木)

4日目(8/26・日):FIRENZE定番市内観光、VENEZIA

イタリア旅行記
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ホテルはチェントロにあったため、そのまま歩いて観光へ。

まだ眠くて頭がボンヤリしている状態で列に付いて歩いていると、突然目の前にドゥオモの姿が!
なんと大きくて美しいこと!ローマのサンピエトロ寺院とはまた違った威厳と美しさがあります。
独特の赤茶色をしたクーポラは、ルネッサンスの街・フィレンツェを象徴して燦然と輝いています。

イタリア3日目にして、もう既に私の貧困なボキャブラリーでは説明のしようが無くなってしまうくらい、感動の連続でした。

この日は日曜で午前中はミサがあったため、内部見学は無しで、そのままシニョーリア広場へと向かいました。

広場にはかなりの大きさの彫刻の数々が並んでおり、その中にはかの有名なミケランジェロのダビデ像も(レプリカ。本物はアカデミア美術館に。)。フィレンツェが街ごと美術館というのは本当だよと、手っ取り早く実感できるのが、このシニョーリア広場かも知れません。

広場をざっと見学後、ウフィツィ美術館に入場しました。

ここは、ボッティチェッリの「ビーナス誕生」など、教科書に載っているような絵もいっぱいありますが、そんなことだけに囚われず、ゆっくり自分のお気に入りの絵を探して歩きたいような、宝の山。
残念ながらツアーなので、有名どころの絵を駆け足で見るだけです。美術館はツアーで行く所ではないとわかってはいるものの、今回はフリー時間が殆ど無いツアーなので仕方ありません。
ちなみに私はダ・ヴィンチの「受胎告知」が好きです。この絵は、作者が誰とわからなくても、また、好き嫌いは別にしても、思わず目が釘付けになるような完璧とも言える気品と美が漂った作品だと思います。

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目の前に夢の世界が迫ってくる

ロッジア・デイ・ランツィには見事な彫刻が並ぶ

ウフィツィ美術館

シニョーリア広場

ドゥオモ入口

ジョットの鐘楼

ヴェッキオ宮

洗礼堂の天国の門(レプリカ)

騎馬警官

朝日を浴びるドゥオモ

あわただしい美術館見学を終え、ミケランジェロ広場へ。
フィレンツェを訪れる人ならば必ず立ち寄る場所でしょうし、立ち寄るべき場所でしょう。

ルネッサンスの香り漂う街並み、遠くにあってもその存在感に圧倒されるドゥオモのクーポラ、アルノ川の静かな流れ・・・どこを切り取っても絵ハガキのような完璧なパノラマです。

お昼は、今回のツアーの売り文句の1つである「ヴィッラ・コーラ」での食事。
「ヴィッラ・コーラ」はチェントロから少し離れた閑静な一角にある高級ホテルです。
これまでの食事が全て×ばかりだったので、今度こそはと期待したのですが・・・う〜ん、はっきり言ってたいしたことはなかった。日本人ツアー客向きなんだろうなぁ。

レストランはガラスで覆われたテラスになっていて、とても雰囲気はあるのですが、テラスの外にプールがあって、そこでは欧米人の宿泊客たちがのんびり日光浴をしており、なんだか我々のような食事だけのために駆け足で立ち寄る日本人団体客には場違いな雰囲気。
やっぱりツアー客はツアー客にふさわしい場所の方が良いのでは・・・などとひねくれた見方をしてしまいました。

この昼食時に、意外なことが判明。
なんと、今回参加したツアー・メンバー24人中、11名が学校の先生だったのです。小学校から高校まで、担当も体育、国語、社会、美術などまちまちで、なんと校長先生まで。そのまま学校が出来てしまいそうなくらいのメンバーだったのです。この事実に私はかなり驚いたのですが、添乗員さんは別に驚く風も無く、「この時期先生は多いですよ。」と言っているだけ。

聞けば、先生という職業は、夏休みは長くても、実際にまとめて休めるのは8月の終わりの10日間ほどだけなので、どうしても旅行へ行く時期が重なってしまうのだそう。
なるほど〜〜。

そう言われて観察してみると、確かに皆さん先生風。特に夫婦揃って体育の先生というお二人は、手足にチタン・テープを貼っていたり、声もハスキーだったり、いかにも体育系な感じ。
お互いに「中学が一番大変よね〜」「テストの問題作成が・・・」とか、共通の悩みを話したりしていて、聞いていてもなかなか面白かったのでした。

ミケランジェロ広場からの眺め

ヴェッキオ橋

フィレンツェからは、今晩の宿泊先であるベネチアへと向かいました。

ホテルは本島ではなく、リド島。このリド島はべネチア映画祭が開催されることで知られていますが、実際私たちが行った時は開催日間近ということで、映画祭の看板やステージ設置の工事が始まっていました。

ちなみにリド島は、ベネチアの中で唯一車の走行が可能な島なので、大型バスで乗り付ける団体客には都合が良いため、宿泊先に選ばれるケースが多いようです。

大型船にバスごと乗船、甲板から眺める夕暮れのベネチアの風景は、現実とは到底思えないほどの夢の世界。その後何度もイタリアに行くことになりましたが、未だにこの時に受けた衝撃が私の中では一番だったかも知れません。ベネチアは私にとっても、世界にとっても、唯一無二の特別の場所と言っても過言ではないでしょう。

私はディズニーリゾートが大好きですが、あれが虚構の世界だとしたら、ベネチアは現実の世界。現実の世界にも関わらず、人を夢の世界へと連れて行ってくれるという点においては、ディズニーリゾートに勝っても劣らない不思議な力を持っているのです。

船の上で私はもう夢見心地。ツアーのメンバーも、口々に「これはすごい!」を連発しています。まず最初に船からベネチアを一望できたという点では、リド島での滞在というのも悪くかったかなと思います。

ホテルは可愛らしい感じのプチ・ホテル。でも、部屋もついでにプチでした^^;

バスタブ(とは言えないかも)は小さなすり鉢のようになっていて、ちょっとでも足を動かすと、すべって転びそうになるほど。ここまで小さいバスタブは史上最悪。

でも、窓から海を見ることができたので、それなりに満足することはできました。

本当に現実の世界?

リド島のホテル:Villa Mabapa

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