いろいろと苦しい転職先探しではありますが、実は私は面接フェチ。今にも倒れそうなくらい緊張の頂点に達しながらも、何故か面接試験が大好きなのです。 何故ならば、普通だったら足を踏み入れることもないような会社の中に入って、「ほ〜こんなインテリアなんだ」とか、「イメージと違って古めかしいな〜」とか、まるで社会見学でもしているかのような感覚を味わえることや、「どんな質問が来るのか?」とか「我ながらうまく答えることができたぞ」といった面接官とのやり取りが、まるでゲームでもしているかのようなスリルがあってたまらなく面白いからです。 もちろん、ここまでフェチになる必要は無いのですが、あまり緊張せずに、その場を楽しむくらいの余裕を持つことが、面接攻略の大切な要素 かと思います。
ここでひとつ、ちょっとした息抜き話として、私の面接失敗談を披露しましょう。

私は以前、某劇団の試験を受けたことがありました。
と言うと、たいていの人は「女優を目指していたの?!」 とびっくりするのですが、けっしてそういうことではなくて、その劇団は株式会社だったので、私はその中途社員募集に応募したのです。
運良く書類選考を突破し、いよいよ面接の当日。場所は都内某所の劇団の本拠地。面接会場はなんと板張りのレッスン場で、部屋のまわりには鏡やバレー のレッスンに使うバーが張り巡らされているような特殊な場所でした。
「ここであの人気俳優のIさんやKさんたちが汗を流しながら練習し たのかしら」なんて考えたらもう緊張はピークに。 しかも、面接官として登場してきたのは、演出家の重鎮・A氏。色付き眼鏡をかけ、ふんぞりかえり、まわりにアシスタントを何人か従 えたその姿は、失礼ながら○○ザの親分さんみたいで、こちらはもう蛇に睨まれた蛙状態になってしまいました。 結局、何を質問されて何を答えたのやらさっぱり覚えていません。ただ、 「こんな回答をしたら落ちるよな〜」と自分でも思うようなことを答えて、後から猛烈に反省した記憶だけがあります。

こんな風に相手に呑まれてしまったら、ぜったい面接なんて受かりっこ ありません。相手との会話を楽しむくらいの余裕が無いと駄目なので、 面接直後に「話がはずんだ」と手ごたえがある場合は合格している場合が多いのではないでしょうか。 「話をはずませる」ためには、徹底的に受ける会社のことや、社長のことなどを調べておく必要もあります。今はインターネットの検索エンジ ンを使えば、その会社のサイトはもちろん、社長のインタビュー記事やら、過去のニュースなど、あらゆる情報を得ることができるので、それらに一通り目を通しておくことは、面接に臨むための必須要件です。
準備万端にして、ゲーム感覚で面接を楽しみましょう!

8.面接を楽しもう!

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