生意気な言い方かも知れませんが、「今の仕事やめたいんだよね〜。」 「なんかいい仕事無いかしら。」「りんさんはすぐ仕事がみつかって羨ましいよ。」などと言っている人に限って、具体的なアクションは何も起こしていないことが多いように感じます。
派遣社員をしながら2/5社への就職を決めた時、元派遣仲間の女性から「りんさんは恵まれているよ。私なんて仕事はみつからないし、みつかってもろくな仕事じゃないし。」と言われたことがありました。でも、その女性は気に入った仕事が無いからと1年以上も派遣会社からのオファーも断り続けて働かず、自分から就職口を探そうともしていなかったのです。私はどんなに仕事が嫌でも、無職のままブラブラして暮らすことはぜったいにしなかったし、常に就職先をみつけるためのアクショ ンは起こしていましたから、同じ目線で羨ましがられることには、正直腹がたってしまいました。
この女性の場合は極端な例だとは思いますが、本気で転職を考えるならば、とにかくマメに動くことが必要です。 新聞、雑誌、インターネットなどで あらゆる情報をチェックし、履歴書を出せる所には出し、人材紹介会社に登録しなど、やれることはたくさんあります。とりあえず目ぼしい所にあたってみることで、自分の市場価値を判断することもできるのです。つまり、履歴書を送っても全く反応が無ければ、そのまま今働いている会社に残ることも選択肢でしょうし、希望職種や条件の範囲をかえることも必要になるでしょう。逆に、自分が思うよりもっと市場価値が高くて、複数の会社からオファーが来ることだったあり得るのです。
どちらにせよ、ただぼんやりと「転職先無いかな〜」なんて思って愚痴を言っていても、何も状況はかわりません。「待ち」の姿勢では何も訪 れてはくれないのです。そのかわり、あたって砕けて砕けて砕けまくっていれば、そのうち何らか新しい道はみつかるのではないでしょうか。
とても参考になる実例をインターネットでみつけました。 それはイタリアで一般企業に勤めている20代後半の女性の話。 イタリアは、外国人の就職や長期滞在に対してはとても厳しいことが知 られていて、コネ無しで企業に就職することは殆ど不可能に近いくらいの狭き門だと言われています。しかし、その女性は一度に何社からも内定をもらい、その中から一番条件の良い会社に試用員として就職し、その後正社員に昇格をしています。これだけを見ていると、よほど運が良 かったのか、あるいはよほどのスキルを持っているのかと、単に羨まし く思うだけの話に聞こえますが、内定をもらうまでの彼女の行動力には 驚かされるものがありました。 募集広告が出ている企業へのアプローチはもちろん、日本語ニーズのあ りそうな企業をリストアップし、何十もの履歴書を用意してアポ無しで 企業訪問をし、担当者に会えなければ履歴書を置いて歩くということを 続けたのだそうです。 口で言うのは簡単なことかも知れませんが、ここまで積極的なアクショ ンを起こすのには、相当な勇気とエネルギーが要るはずなので、その行動力には頭が下がる思いがしました。
もちろん、口コミでの就職先探しも有力な方法なので、「転職したい!」 「仕事無い?」といったことをアピールすることも結構重要なことなのですが、それと同時に具体的な行動を次々に起こすことが、転職マエス トラへの第1歩なのです。

7.転職先をみつける方法(2)

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