前ページで、「私にとって転職は幸せな選択だった」と断言しまし た。
主な理由は以下の4点だとも述べました。
それではここで、それぞれの詳細について説明してみましょう。

(1) 夢をかなえることができた
現在在籍している5/5社は、実は学生時代から憧れの業種の憧れの会 社のひとつでした。
大学4年の就職活動時に、5/5社の名古屋にある系列会社を受験した ものの、あえなく敗退。運良く同業種である1/5社に入社できたので すが、「この業種で仕事をする限り名古屋に居たのでは駄目、やはり東京の会社でなければ」との思いがずっと心の奥にありました。
そして大学を卒業してから16年後、紆余曲折を経て、ひょんなことから憧れだった今の会社に入社することができたのです。
当然ながら、転職することなく名古屋の会社に居たならば、夢をかなえることはできな かった訳です。

(2) 数え切れないほどの貴重な体験をすることができた
よほど大きな会社でない限り、ひとつの会社で経験できる仕事はかなり 限られているものです。
人事異動もそれほど頻繁にはありません。また、何年も継続して同じ仕事をしていると、だいたい毎年同じサイクルで同 じ仕事をこなすことが多くなってきますので、全く新しい体験をするということが、だんだん無くなってくるのが普通ではないでしょうか。
しかしながら、私は転職をしたおかげで、様々なシチュエーションで様々な仕事を経験できた上に、普通ではなかなか足を踏み入れられない所に行かせてもらえたり、著名な方々にお会いする機会に恵まれたりなどしました。これも全て転職した結果得ることができた体験です。

(3) たくさんのステキな人たちに巡り会うことができた
これまで、社内・社外含めて、多くの素晴らしい方々と一緒にお仕事を させていただくことができました。
転職をしなければ一生出会うこともなかったであろう大切な知人・友人とも巡り会うことができたのは、私にとって最も大きな財産です。

(4) 人格形成に役立った そもそも私は我儘な人間なのですが、そうでなくとも人間一所に長い間 納まっていると、どうしても怖い物無しになって、どんどんお局化しています。たぶん私もずっと最初の会社に居たままだったら、今頃最強のお局となっていたことでしょう(笑)。
しかし会社をかわる度に、その会社の新人社員になることで謙虚さを取 り戻したり、以前の自分を客観的に振り返ったりすることによって、かなり“おとな”になれたのではないかと思っています。但し、元々の我 儘が災いし、性格矯正してもまだまだ未熟で“子ども”な所が多いのは、否めません。三つ子の魂百までも・・・。

このように、私はたまたまラッキーで、良い仕事にも、良い人達にも巡 り会うことが出来たので、「私にとって転職は幸せな選択だった」と言 える訳ですが、みんながみんな「幸せだ」と言える転職が出来るとは限らないことが人生難しいところです。 転職の良さ・怖さをよく理解し、自分の性格や、将来の目標などをよく鑑みつつ、決断することが重要だと思います。
はやまった気持ちでの転職は、失敗しますよ!

3.転職で人は幸せになれるか?(3)

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