前の方の項で面接試験について書いたことがありますが、今回は書類選考に必要な資料について触れてみたいと思います。
まずどんな会社でもぜったい必要なのが履歴書。 履歴書は転職活動をしている間は何通も書く必要が出てくるので、必ず一通見本を保管しておくとよいでしょう。いちいち「学校を卒業したのは何年だっけ?」とか、「親の年齢はいく つだっけ?」とか考えながら書いていると面倒なので、一通綺麗に書い たもののコピーをとっておき、次からはそれを見ながら書けば楽なのです。
履歴書はとりあえず必要なことをなるべく読みやすい字で、過不足なく 書いておけばよいのではないかと思います。履歴書に力を入れるよりも、 「職歴書」をきちんと書くことの方が大切です。
「職歴書」は必ず求められるものではありませんが、求められていなくても提出して損なことはありませんし、むしろ自分をアピールするため には不可欠な資料となるでしょう。職歴書も、パソコンの中に保存しておくと便利です。
職歴書を書く上で、私が心がけているのは「絶対に嘘は書かない」ということ。 ある程度の誇張は許されるとは思いますが、自分のキャリアをいつわってもろくなことはありません。もし運良くその会社に入社できた時、そ の嘘が自分の首を絞めることになることがよくわかっているからです。 経歴はありのままに、且つ抜け落ちも嘘も無く、上手に自分の得意とする分野をアピールすることが大切です。
例えば営業事務経験がある場合、 一言「営業事務」と書くだけではなく、その中で特筆すべきことをきちんと説明しておくとよいでしょう。もちろんダラダラと長いものも駄目 なので、簡潔にまとめなければなりません。 とにかくただ機械的な文章を書くのではなく、読み手が興味を持ってくれそうなことを、嫌味にならない程度に盛り込んで書いてみてください。 最近はその手のハウ・トゥー本も売られているので、それらを参考にし てみるのもよいかも知れませんが、特に形式が決まっているものではないので、自由な発想で書いてみるのもよいでしょう。
以前、就職試験合格率100%という人の職歴書を見せてもらったことがあるのですが、ちょっとしたエッセイのような面白い文章で感心したことがあります。
もちろんそこまで凝ることもないのですが、書類選考で目をひかないと先には進めないのですから、納得いくまで練りに練って完成させて、自分の“色”を出した職歴書を完成させてみてください。

13.文章で自分をアピール

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