転職すべきか否かで一番悩ましいタイプは、次のような人です。
一流と言われる会社で、給料などの待遇もよく、死ぬほど忙しい訳でもないけれど、仕事が嫌、もしくは人間関係が嫌で辞めたい人。
私の場合は1/5社を辞めた後、待遇面もキャリア面も一度どん底に落 ちてしまったので、そこから少しずつステップアップしていくのは割と自然なことでした。でも、最初から上のレベルに居る人は、転職で待遇面のステップアップをするのはかなり難しいのではないかと思います。
私の友人の中に、会社を辞めようかどうしようかすごく悩んでいる人が居ました。 彼女の会社も、学生が選ぶ人気企業ランキング50位内には必ず入る有名企業、そして給料は同年齢の他企業と比べたらかなり高給。でも、仕事に嫌気がさしている上に、人間関係も悪いため、会社を辞めたくて仕方が無い。そうかと言って、今以上の待遇の会社を見つけることはかなり困難という状況にあります。 ただ、彼女の場合は英語がかなりのレベルでできるので、外資系を目指すという選択肢は残されているのではないかとアドバイスしているのですが、そういった能力や資格などを持たない人の場合、「よほどの覚悟」が無いと、転職したことを後悔することになるかも知れません。
「よほどの覚悟」とは、すなわち「仕事に対する意欲」。 やりたい仕事をバリバリこなすことが出来れば、待遇が悪くなっても転職した意味を感じることはできるでしょう。給料や会社の知名度だけが 自分の幸せではないのですから。でも、その覚悟が無くて、ただなんとなく嫌だから辞めたいといった後ろ向きの理由で一流企業を辞めたらぜったい後悔することになると思 います。
何かしら前向きな理由が無いと、転職する意味はありません。 転職よりも、異動希望を出すことで現状をかえるなどの努力することを お勧めします。

※後日、上に登場した転職に悩む友人の異動が決まりました。しば らくは会社を辞めないつもりだとか。よかった、よかった。

14.転職が適切な選択肢か

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