世間には、1度転職すると、その後も何度も転職を繰り返すという転職グセが付いてしまった人が結構多いようです。(私もその類か?)
それなりにステップ・アップするなど意味のある転職であれば何度会社をかわっても全く問題は無いと思うのですが、「嫌だ」と思ったらすぐ会社を辞めてしまうという繰り返しだけは避けなければなりません。
私の周りを見る限り、最悪の転職グセ・パターンに陥っているケースは、学校を卒業して初めて就職してから1年程度で会社を辞めてしまった人に多く見られるような気がします。中には、社会人経験2年で、既に4社目などという人も知っていますが、はっきり言ってどんどん会社の 待遇レベルや勤務状況も悪くなっているようでした。
前にも書いたように、一通りの仕事を覚える前に会社を辞めたり、人脈をつくる前に会社を辞めたりしてはもったいないので、よほど待遇が悪 いとか、命の危険を感じるほど激務だとか、ヤクザまがいの危ない会社 だったとかというやむを得ない理由でも無い限り、最低2年は我慢して勤めることをお勧めします。
そして、「次の行き先を決めてから辞める」というのが失敗しない転職の条件であると私は思っています。「とりあえず辞めてしまう」という ことをすると、次の仕事選びにあせって結局妥協して失敗したり、仕事探しが面倒になって、そのままダラダラとアルバイト生活を続けてしま ったりといったアリ地獄状態に陥る可能性が高いからです。
また、次の目標を見つけた(=新しい会社への就職が決まった)という理由で退職すれば、比較的円満に退職することができ、自分のキャリアに傷をつけずに済むことになります。当然ながら、ケンカして会社を辞めてしまうなどということはもってのほかです。
どんなに嫌な会社でも、2年我慢して、その間に次の就職先を決めて、 きちんとした理由と手続きで円満退社する・・・これが正しい転職の基本なのです。

11.転職グセ

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