日本酒のイメージを変える純米発泡酒 一ノ蔵・すず音 

 

昨今のワインブームを機に、日本酒業界でも今までの枠組みにとらわれない

新しいタイプの日本酒が作られる事が比較的多くなったように思います。

 

今回は宮城県の銘醸蔵として、また今までの日本酒イメージを

覆す低アルコール純米酒の製造元としてもその名を良く知られた

一ノ蔵が平成10年7月より新しく販売を開始した発泡純米酒、

すず音」を紹介したいと思います。

 

 

発泡純米酒そのものについては決して珍しいものではなく、当ページでも

以前に神亀のにごり酒純米上澄を紹介させて頂いていました。

このすず音が他の発泡純米酒と大きく違う点はそのアルコール度数にあります。

すず音のアルコール度数は4.5〜5.5度で一般の日本酒よりも

半分以下のアルコール度数になっています。また製法にも特徴があり、

純米酒を瓶内発酵させ、発生した炭酸ガスを瓶の中に閉じ込める

だけでなく、糖分も残したままの状態になるため他の発泡純米酒

と比べても驚くほどの甘味も持ち合わせた味わいになります。

蔵元では製法について特許出願中との事です。

 

 

実際に飲んだ感想は、ありがちですが正しくフレッシュ&フルーティで

すっきりとした甘酒という感じでしょうか。

日本酒嫌いの方やお酒の苦手な方でも、

飲み口が良いので、きっと楽しんでいただけるはずです。

また甘口ですが、軽く発泡しているという事で

甘さが気にならず甘口が好きではない方にも楽しんでいただけると思います。

日本酒のイメージを大きく変えるこのお酒、

一度は飲んでみる事をおすすめしたいと思います。

 

 

きりっと冷やして食前酒に、またカクテルベースにも合いそうなこのすず音

ワインの好きな方にも気に入っていただけそうです。

定価も700円(300ml)とお手頃なのですが、大量生産が出来ず、

取り扱い酒販店などもあまり多くない状況に加え、同じような味わいを持った商品は

どこの蔵からも出ていないので、現在入手が非常に困難なようです。

私もこのお酒は偶然近所の酒屋さんで見つけて即購入したのですが、

これ以降その酒屋さんでも一切入荷していないようです。

インターネットで検索をかけると結構なサイトで取り扱いが

あるようなので(ただしそこでも予約待ち・入荷待ちの状態が多い

のですぐ入手できるかどうかはわかりませんが)、興味のある方は

そちらを探して頂くとよろしいかと思います。

 

 

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