スパークリング日本酒 神亀にごり酒・純米吟醸
暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回はBarSTOLAS初となります、日本酒をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは”和製シャンパン”とも称される活性清酒の神亀にごり酒・純米吟醸です。
清酒の定義は「米・米こうじおよび水を発酵させ、こしたもの」となっていますが、
この清酒を造る最終段階となるもろみを絞り、ろ過する工程の際に
荒い(3mm方眼以下)網目でこしたものがにごり酒となります。
通常の透明な清酒にくらべるともろみが残り、白濁しているのが特徴となっています。
(古代に飲まれていた酒はほとんどこのにごり酒と考えられています。)
このうち、出荷時に加熱殺菌したものを一般的なにごり酒、殺菌せずに
酵母や酵素を生きたまま瓶詰めしたものを活性清酒と呼びます。
この活性清酒は酵母が生きているため、シャンパンやビールのような
発泡性のお酒となっています。和製シャンパンと呼ばれるのはこのためです。
神亀にごり酒は発泡性が特に強く、開栓する時にはまずふたを少しだけゆるめる
ようにしなければなりません。すると炭酸ガスが吹き出しあふれそうになってくるので、
そこでふたを閉め、中を静めます。これを数回繰り返し、
ガスがある程度抜けた段階で初めてグラスに注げるようになります。
このガス抜きをやらずにふたを開けると爆発するので取り扱いには注意が必要です。
(私は学生時代にこのお酒を一升瓶で買い、大爆発を起こした苦い思い出があります。
(^_^;)この時は一升のうち、約70%が一気に噴出してしまいました。)
この神亀にごり酒の味に関してですが、にごり酒=極甘口というイメージに反し、
フルーティでいながらやや辛口、更に炭酸ガスの刺激も手伝って
とても爽やかな飲み口となっています。
飲み方としてはやはりシャンパンのように冷やして飲むのが良いでしょう。
(もちろん、酵母を生かすために、店での販売段階から冷蔵保存されています)
和風のつまみ(其の壱,其の弐)にもぴったりなこのお酒、夏が終わるまでに
一度、試してみてはいかがでしょうか?
全国各地の酒屋さんですぐに買えるかどうかわからないのが難点ですが、
見つけられましたら、飲んでみる価値はあると思います。
ちなみにこのお酒を造っている神亀酒造は埼玉県にあり、
日本で唯一、純米酒しか造らない蔵元として有名な所です。
この神亀にごり酒の値段は他の普通の日本酒と比べると、やや値が張りますが、
上記写真の500ml瓶で1500円前後、一升瓶で買っても3400円(定価)で買えると思います。