左のケース入りはスペインのお土産に頂きました。
どっさり入っているのですが、なんと糸くずがちょっぴり入っていたりして
あぁ・・・なんだかスペインだな?!などとほのぼのしてしまいました。
日本のものは綺麗に揃えて紙に包まれて入っていてお宝っぽい雰囲気が溢れています。
夏バテにサフラン
土用の丑の日も過ぎ、立秋の日も過ぎましたが、まだまだ残暑が続きますので
夏バテ対策のメニューが必要ですよね?
「石麿にわれ物申す夏やせに、 良いというものぞ鰻取り食せ」
と大伴家持が詠んでいるように鰻も良いですが、
真夏の太陽のように黄金色が美しい、サフランを使ったお料理などいかがでしょう?
サフランは他のスパイスに比べると高価で「スパイスの王様」とか「スパイスの女王様」などと
呼ばれるのを耳になさった事があると思います。
アヤメ科のサフランの花は10月の半ば10日〜2週間だけ咲くそうです。
その短い間にメシベの先端部分だけをつんで乾燥させスパイスのサフランが出来上がります。
このように収穫に手がかかり、採れる量がごくわずか(なんと1グラムのサフランを得るためには
約170個の花が必要だそうです。)ということからも
高価になるのはわかりますが、それだけではなく様々な効用もあるそうです。
古くからヨーロッパでは精力増強や精神安定剤としてサフラン・ティーが飲まれ、
(サフラン・ティー・・・1カップの熱湯に一つまみのサフランを浸し漉して頂きます。)
日本でも昔から婦人科系の病の薬として用いられていたそうです。
現在も鎮痛、発汗、風邪などに効果があるということで食用だけでなく医薬にも使われているようです。
夏バテや夏風邪にも効きそうな感じがしませんか?
独特な香りと、ソフトな苦味が特徴のサフランですが、
お料理に使う下準備のポイントとしましては、少量の水や白ワインに浸して
色をじっくり出しておくという事です。
美味しくヘルシーなサフランのお料理、是非お試しいただけたら幸いです。
“ 土用蜆のサフランスープ ”
材料
EXV.オリーブオイル、塩、胡椒、蜆、
サフラン、玉ねぎ、薄めのブイヨン、白ワイン、パセリ
作り方
薄くスライスした玉ねぎをEXV.オリーブオイルでじっくりとソテーします。
そこに下ごしらえしたしじみと冷えたままのブイヨン、
そして白ワイン(またはぬるま湯)少々に浸して色を出しておいたサフランと
サフラン液を注いでください。
(しじみ1に対してブイヨン2がおすすめの比率です。
固形の素を溶かしたものを利用する場合は塩味が強いので特に薄めに
するように心がけていただくとよろしいかと思います。)
しじみが開きましたら塩胡椒で味を整えパセリを散らして出来上がり♪
本当は8月6日前にUPしたいと思っていたので、土用しじみとしたのですが
遅ればせながら・・・のメニューになってしまいましたね(^^ゞ
昔から「土用しじみは腹薬」と言われるように、夏バテで弱った肝臓に効くということで
夏(7月中旬頃)によく食べられていたようです。
ですが、味が良いのは冬の寒しじみの方だそうです。
しじみの下ごしらえ・・・“薄め”の塩水でじっくり2〜3時間砂出し後、洗って
更に真水に2〜3時間つけてください。
スパゲティを入れてスープスパゲティにしても美味しそうですね!
“ Golden Butterfly ”
材料(約2人分)
ファルファッレ200g、レモン、バター、パセリ、塩、胡椒、玉ねぎ半個、
あればコニャック(もちろんフレンチブランデーなどでもOK)、
にんにく2かけ、純生クリーム400cc、サフラン0.5g、
刺身用サーモン(お好みの魚介でどうぞ)
作り方
お刺身用サーモンは適当な大きさにカットし塩胡椒し
バターを温めたフライパンで、表面だけさっと焼きみじん切りのパセリと和えておきます。
みじん切りにしたにんにくと玉ねぎをバターで10分ほどソテーします。
そこへ純生クリームを加え、とろみがつくまで煮詰めます。
途中、白ワイン(またはぬるま湯)少々に浸して色を出しておいたサフランと
サフラン液を入れ更に煮詰めます。程よいとろみになりましたら、コニャックを少量加え
アルコールを飛ばすように煮立たせます。最後に塩胡椒とレモン汁少々で味を整えます。
出来上がったクリームソースに茹で立てのファルファッレを投入しお皿に盛ります。
サーモンをトッピングして出来上がり♪
本当はお刺身用ほたてを使おうと思っていたのですが
たまたま売切れだったので、サーモンにしてしまいました(^^ゞ
お刺身用ホタテをお使いいただく場合は、
サーモンのように別に火を通すのではなく、ソースの出来上がり間際に
適当にカットしたホタテを加えて温める程度(中は生の状態)に火を通してください。
その方がソースにホタテのうまみが加わりますし、
サーモンと異なり色合いもサフランの邪魔をしませんのでおすすめです。
白身のお刺身なども美味しいと思います。
材料(約2人分)
とろカジキ2枚、塩、胡椒、サフラン、玉ねぎ半個、バター、白ワイン、
タイム、ブイヨン、ほうれん草、薄力粉大さじ1、EXV.オリーブオイル
作り方
スライスした玉ねぎをたっぷりめのバターで20分ほどソテーします。
そこへ薄力粉を加え、更に10分くらい弱火でソテーします。
白ワイン少々に浸して色を出しておいたサフランとサフラン液と、
玉ねぎがすっかりひたって泳ぐくらいのブイヨンを加え、
とろみがつくまで煮詰め塩、白胡椒で味を整えます。
ほうれん草はさっと茹でてから、水けを良くきりバターでソテーし塩白胡椒しておきます。
カジキに塩、胡椒とタイムをまぶして、EXV.オリーブオイルとバターを
温めたフライパンで外側がかりっとするように美味しく焼いてください。
お皿にまず温めたサフランソースを敷き、その上にカジキを乗せ、
ほうれん草のバター炒めを添えて出来上がり♪
サフランといえば、ライスやリゾットとお米ものというイメージがありますが、
以前にサフランを使用したリゾットをご紹介しておりましたので
今回はライスものは取り上げませんでした。
よろしかったら以前のページをご覧下さいませ。
久しぶりの更新になってしまいましたが・・・
お楽しみいただけましたでしょうか?
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(2001・夏)