□□SYLCON ELKS 手巻き スモールセコンド □□
□2009/6/16


 スモールセコンドがついた、おそらく1950年代以前の時計を14個くらいゲットしました。これはその第5弾。これはちょっとアタリでした。ケースにサビも出ていて、あまりキレイではなかったので期待していなかったのですが、裏蓋を開けてみるとなんと、ブルーのジュエリーが入っていたのです。


前にも書きましたが、時計の歯車の根元には、摩擦を軽減させるためにルビーが入っています。最も上部で摩擦軽減効果も高いものは、硬度が高いダイヤモンドらしいのですが、ダイヤモンドは天然は当然として、人工ダイヤでも高価です。そこで、ダイヤの次に硬度があるルビーが使われているようです。しかも、ルビーの人工品は比較的安く製作できるらしいのです。

そして、そのルビーと同じ役割としてサファイヤもたまに使われるらしいというのは知っていました。どこかで読んだ記憶では、ルビーとサファイヤは成分としては同じもので、色が違うだけらしいんです。ですから、サファイヤを時計に使うこともあるようなのです。

そういった知識はあったのですが、実際に見たのはこれが始めて。裏蓋を開けた時にブルーに輝いているのを見つけたのはちょっと驚きでした。

もっとも、ブルーの石だからといってサファイヤとは限りません。なにか違うものである可能性もあるとは思います。


ね、ブルーでしょ。機械には「ELKS」という名前が入っています。文字盤にある「SYLCON」は、初期シチズンのブランド名らしいです。でも、機械にはswissの表記と「ELKS」のブランドらしき名前。おそらく、この時計の文字盤とムーブメントは別物が入っているのでしょう。歯車にCHRONOMETER★なんて入っているのも、日本っぽくないです。


ついでにテンプの裏も撮影



さらについでにアンクルも撮影。アンクルの爪石。これも通常は赤いルビーが入っています。もしかたらダイヤかも。というのも透明だから。透明の石の場合、高価な時計ならダイヤモンド、安価な時計ならコランダムらしいです。以前、エニカを分解した時にも透明の爪石が使ってありました。さて、この時計はどちらなのでしょう?

サファイヤが入っていたこともあり、慎重に作業を行い、完全復活させることができました。時間もおおよそ合っています。日差2分程度でしょうか。

昨日、東急ハンズで革用品売り場を見てきました。革ベルトを作ろうかと思っているからです。いくつかの道具は必要ですが、1つあたり500円くらいのコストでベルトが製作できそうです。そのうち…。

※このページをアップした翌日、コランダムをウィキで調べてみたら鋼玉とありました。で、よく読んでみると、サファイやもルビーも鋼玉。鋼玉の赤いものがルビー、青いものがサファイや、透明なものがコランダムと呼ばれるそうです。へぇ〜って感じ。全部、同じものなんですね。








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