2009年分
■2010/3/15
 久しぶりです。

 今日は、ちまたで話題の映画、「アバター」を見てきました。
3D映画ってやつです。

 今、ちょっと頭痛いです。

私が勘違いしていたところがありました。
昔の立体映像は、生で見ると、赤や青の二重焼きのような映像で、赤青のメガネを掛けると立体に見えるというものでした。今は、技術が進んでいるので、メガネを掛けると立体だけど、メガネをはずすと、普通に見えるんだと思っていました。でも、メガネをとるとやはり二重焼き、出版業界で言うところの“版ズレ”な感じです。

元々、メガネな私は、メガネonメガネな状態で3時間近く過ごすことになります。そりゃ、頭痛くなるって。


 こんな風にいうと3Dはつまらないように聞こえますが、いやいや、結構凄いです。映画を見ながら、何度かはこちらに物が飛んでくるんじゃないかと、ビクッっと身体が動くシーンもありました。たとえば、アバターとなった主人公が、興奮して外を走り回るシーン。カメラは走る主人公の足下を後ろからアップで追っていきます。そこで、砂が飛び散るのですが、それが、まるで映画を見ている僕のところまで飛んでくるようなんです。

でも、よく考えるとそれは無駄なカットだったりします。ビックリさせるためだけのカットでもあるわけです。このあたりが、仕掛けものの限界かも知れません。


また、人間というものは、ちょっとした驚きには、すぐに慣れるものです。10分も見ていると立体の映像には慣れてしまいます。
立体テレビってのが登場するらしいですが、ありゃダメでしょうね。


立体がウリの映画でしたが、それよりも驚いたのは、CGそのものでした。

映画の7割は、アバターっていう宇宙人の姿で物語が進むんですが、それがCGだってことは、まったく忘れてしまいます。

いや、忘れるというのは間違いですね。途中で、冷静に考えはじめて、「これってCGなんだよね」と気づくって感じ。まるで、映画のなかの宇宙人が、実際に存在するかのような自然な動き、自然な演技なんです。どうやっているんでしょ?


肝心の映画の内容ですが、おもしろかったです。最近富みに涙もろい私なので、あてにはなりませんが、何度か涙を流しています。

「もののけ姫」のパクリ疑惑ってのもあるらしいですが、そういわれても仕方のない箇所、構成は感じました。オマージュって言っているらしいですが、私も好意的にそう感じました。日本の影響を受けているってとれば、それはそれでいいことだと思ったほうが素敵なように思います。

最後にもうひとつ勘違いしていたこと。
ヒロインがてっきり、キャメロン・ディアスだと思っていたのです。でも違うようです。アバターって、みんなキャメロン・ディアス顔でした。


あ、そうそう、今日観た映画館は、新宿のピカデリー。新しいタイプの映画館です。キレイです。椅子も座り心地満点。でも、受付のネーチャンは最低でした。もしかしたら午前中にご両親が通り魔に刺殺されたのかも知れません。そんな投げやりな対応でした。

映画の観覧のシステムは、ずいぶん前に現行の座席指定タイプに代わったのでしょうが、無駄に手間がかかるシステムのように思います。私は、そう思ってイライラとしながら、その時間を過ごすのですが、そう思っているのは私だけのようでした。みんな、特に若い人は、楽しそうに列に並び、なにかいいことがあるかのように笑顔で時間を過ごしています。なぜでしょう? なぜイライラしないのだろう?

私に、なんらかの栄養不足があり、イライラしやすいのかも知れません。そう考え直したりもするのですが、心の底にある笑顔の人たちへの思いはそうではありませんでした。

具体的には書きませんが、受付のネーチャンが、さらに無愛想になるようなたぐいの汚い言葉です。

映画を観るのも、たまにはいいなと思ったのですが、昔と違って、封切り映画を観る行為は、なかなか重労働だなぁとも感じます。

下高井戸の映画館ぐらいが、私にはお似合いのようです。

※今、ネットにアップされている映画感想を読んだら、メガネを外しても映像がキレイだったて書き込みを観ました。
あれ〜?
版ズレじゃなかった? 私の勘違い? すでに記憶が曖昧なの?


■2010/1/11
あっという間に年が明けました。

年末はダラダラ、年明けもダラダラ、田舎に帰ってダラダラ。そして、本日もダラダラ。
かなり危険が迫る2010年の幕開けを、本当に、ダラダラと過ごしています。

今年に入って頭とエネルギーを使ったのは競馬だけ。
その競馬の成績も、今年は不調です。

今日も、出がけに予想した買い目では当たっていたのです。

でも、本日のニュースで知っている方も多いでしょうが、中山競馬場でレース中の大規模な落馬事故が起こり、数人の騎手が怪我をしてしまいました。
そのレースは3レースだったのですが、私が買う予定の11レースも影響を受け、騎手が3人乗り替わることに。

私が買う予定だった馬券は、アプリコットフィズとテーラーバートンという馬を軸にした三連単のマルチ流し。そのアプリコットフィズの騎手も、事故により変更となってしまいました。
普段は騎手をあまり気にしない私ですが、今回は、騎手の談話が気に入ったこともあってその馬を軸にしていたので、騎手変更は大きな不安材料となります。そこで、もし、アプリコットフィズが来なくても当たる可能性が来るようにフォーメーションという買い方に変更して対応することにしました。

それが、完全に裏目にでました。
最初のとおりに買っていれば、大穴ゲットだったのに…。

まぁ、それでも、最初の頃よりは、持っている馬券が安定して惜しいところまでは行くようになっているので、まぁ、良しとしましょう。

来週こそ!


■2009/12/16
ありゃりゃりゃ〜。
今年も終わってしまいそうですねぇ。いったい、何をしていたのでしょう?

前回の話は、10月。海外テレビドラマの話でした。
今、ハマっているテレビドラマは「仁」。もう今週末で最終回です。
私が綾瀬はるかのファンである、というのが大きな理由ですが、
ドラマ自体も良くできています。エンディングロールを見ていると
原作は、村上もとか、と出ていました。
村上もとかといえば「六三四の剣」や「龍(ロン)」というマンガがありました。
どちらも名作です。ああ、あの人の原作なら、そりゃおもしろいはずです。

この人のマンガには、大きな特徴があります。
それは、主人公が絶対的なヒーローとして描かれること。

賢く、優しく、正義に満ちあふれ、そして健康で運動神経抜群。

そんな主人公は嫌みでしょうがありませんが、でも、読み進むと
その清廉潔白さへのこだわりが清々しく、
せめて、このマンガを読んでいる時だけでも、
私も清々しくあろう、変な嫌みなんか封印して涙しよう!

そう思ってしまいます。


今回の「仁」は、私が読む漫画雑誌に入っていなかったので、
原作は一切読んでいませんが、大沢たかお演じる主人公、南方仁は、
タイムスリップした江戸時代にある道具を駆使して現代医学を再現していく
スーパーヒーローとして登場しています。

そして、私も素直にそれを受け入れ、「まぁ、なんて素敵」と、
まるでヨン様を見るおばさまたちのように、テレビに向かっているわけです。

余談ですが、2ちゃんなどで見ると、
小出恵介クンの演技評はあまりよくないようですが、
「仁」で見る限り、なかなかいいです。
彼は、南方仁や坂本龍馬などの、
ヒーロー的登場人物に挟まれ、自らの能力の限界に苦悩する若者という役どころ。
それを間違いなく演じています。
彼は、一応、イケメン枠の俳優ですが、
ちょっと前なら、赤塚真人とか小倉一郎とかと同じ枠の俳優なのかも知れません。

そう思っていると、再放送で「のだめカンタービレ」をやっていて、
そこではアフロヘアの3の線の役どころをこなしていて、
それもなかなか収まりが良い芝居です。

イケメンという冠を外してあげれば、
もう少し評価されやすいポジションになるのじゃないかと心配してしまいます。

もっとも赤塚真人や小倉一郎、もうちょっと古いと岡本信人や松山英太郎など、
私は、とても好きな役者たちですが、
若い役者に、「あの線を目指せばキミはさらに輝く!」
と伝えたところで喜びはしないだろうとは思います。

ホントに余談でした。

 

と、そんなスーパーヒーローに憧れる一方、実生活で
11月から急にハマっているものがあります。

それは競馬。

学生時代に数回、社会人になって、友達に誘われれ数回。
競馬をやったことがありました。
でも、特に、おもしろいとは思いませんでした。

ところが、11月の天皇賞に友達に誘われて行った時、
ビギナーズラックってやつでしょうか、大勝ちしてしまったのです。

それでちょっと浮かれモードで、翌週もチャレンジ。
勘だけで勝負して、それは当然の負け。

もう1回くらいと、その翌週は、天皇賞に誘ってくれた友達にも相談し、
かなり真剣に考え研究もし、その上、100円単位でたくさんの馬を選び勝負しました。
元を取り返すというより、予想してもう一度、
当たりを味わいたいという気持ちが優先の買い方でした。

そこで当たって、こんな感じなのね競馬って。
で、終わるところだったのですが、

そのレースが、年に1回あるかないかの、大荒れなレース(エリザベス杯)でした。
見事に本命ラインの馬が総崩れとなり、私も負けることに。

それが逆に、私の心に火をつけちゃったみたいです。

以来、競馬の予想が楽しくなってしまい、
毎週1〜2レース、3000円くらいずつ勝負しています。

またひとつ、自堕落なほうの大人の扉を開けてしまったようです。

意外とシロート予想でも当たるようで、最初の大勝ちを除いても、
トントンペースくらいで進んでいます。
ロト6を買うよりは、よほどいい感じです。

さて、そんなスーパーヒーローを夢見る自堕落な競馬好きの私も、
来年の3月には46歳。

困った。未曾有のフケーキにどう立ち向かうべきなのか!?
皆目検討がつきません。

「ガリちゃん、どっちへ進めば、おじさんは、幸せになれるのかい?」

そう問いかけても返事はありません。神様も猫も返事はしないもののようです。


そうそう、11月には、私にとって3回目となるPUSHIMのライブにも行きました。
これは相当よかったです。私の苦手な立ち見のライブだったのですが、
非常に盛り上がりました。

良かった理由はライブそのものにもありますが、別の理由もあります。
その別の理由とは、“踊るスペース”があったこと。
別に踊らなくてもいいのですが、人口密度が高すぎると、
手を挙げるのも遠慮がちになるし、息苦しささえ感じます。

こう話すと、会場がスカスカのように聞こえますが、そうではありません。

今回のライブ会場は、舞台に向かって右側に出入り口がある構造でした。
私は、たまたま早く入ったので、入り口から入り、舞台に向かって左側に進み、
そこで舞台を見ていました。そのあたりは、ちょっとスカスカした感じだったのです。

ところが、ライブの前半で、初老の悲しさ、早くもトイレに行きたくなり
これはガマンできないと、会場の右側にある出入り口へ向かうのですが、
会場のセンターラインを越えたところから、急激に人口密度が高くなっていました。
もう進むのも大変です。

入り口周辺が混み、奥は意外と空いている。
これが閉鎖空間の理屈なのかも知れません。

トイレの帰りには、その状況を理解したので、無理をしてでも会場の左側まで戻り、
スペース取りに余裕がある状態でライブを楽しむことができたわけです。

そういうわけで、スタンディングライブの時には、会場をよくチェックして
スペースに余裕のある場所を探すのが、楽しめるための重要な要素とわかった次第。

12月には、これも以前に紹介した康本雅子のダンスを見に行く予定。
前回は、今ひとつピンと来なかったダンスを、再チェックしようと思います。

そんなこんなで、2009年が終わります。
残り少ない今年のなかで、なにか来年への手がかりを掴みたいものです。


■2009/10/28

海外テレビドラマにはまっています。

夏の終わり頃に、テレビ東京でやっていた『フレンズ』にハマッタのがキッカケ。

見始めたのががシーズン2の途中だったのでシーズン1のDVDを購入するほど、熱心に視聴。

数年前に、友達の奥さんが
「私、フレンズが好きなの〜」
と話したので、
「ええ、あんなの好きなんだぁ」
って答えました。
ちょっと前に、その奥さんに会ったので、謝罪。
「いや、よく見るとおもしろかったスマン」

で、フレンズにハマっている頃、TBSでは韓流『チャングムの誓い』の再放送が始まりました。

夕方の放送で、この時間帯はテレビを見る時間帯ではなかったので、放送開始から気づいたわけではありません。偶然に、ちょっとずつ何度が見てしまい、気がついたら、その時間帯は、仕事をやめてテレビを見る時間になってしまいました。

チャングムいいねぇ。

結局、TBSの再放送は、ノリピー事件やらなにやらで休止になることが多かったので、ネットで

http://synopsises.blogspot.com/2007/12/dae-jang-geum01.html

というサイトを発見。

こちらは字幕だったのですが、これがよりグッド。ハングルの言い回しが、なんとも素敵で、毎日、数話チェック。54話を制覇しました。


うちのガリちゃんも、しばらくは
ガリチャングムと呼ばれるほどの熱心なファンになっています。


海外ドラマにハマるなんて、子どもの頃に再放送されていた「ルーシーショー」や「スタートレック」「宇宙家族ロビンソン」「グラハムカーの世界の料理ショー」以来です。

「チャングム」のネット放送を見つけたついでに、いろいろ、探してみると海外には、テレビや映画をネットにアップしているサイトがけっこうあるんですね。もちろん、無料で。『ドラゴンボールエボリューション』も、スペイン語版があったので、見たりしました。もちろん、スペイン語はわかりませんが、おおよそ、こんな感じとわかればいいでしょう。

タイミングというのは、つながるもので、そんな感じで、海外ドラマにハマっていたら、タイのドラマが日本向けDVDになるとかで、取材する仕事が1つ入りました。インタビューしてみると、これがえらい美人。15分ほど話しただけなので、よくはわかりませんが、人柄もいいようです。すっかり、ファンになってしまいます。

きっと、このところ少数の知った人間としか会ってなくて、かつ、そのどれもが美しさとは関係のない種族に属しているので、久しぶりに見た美しい種族にビックリしたのでしょう。


そういうわけで、タイドラマもネットでチェック。その仕事のやつは、日本語吹き替えでしたが、ネットで探してみると、タイ語版のドラマは複数見つかります。

まったく意味はわかりませんが、タイ語ドラマをいくつかチェック。なんとなく展開がわかる感じ。

ほのぼのとしていていいです。


うーん。

こんなことしている場合じゃないんだけどなぁ。


■2009/9/12
久しぶりの更新です。テレビと舞台の話。長くなりそうです。

木曜日、いや、水曜日だったか。とんねるずのテレビ番組を見ました。おぎやはぎ、サンドウィッチマン、ナイツ、ダチョウ倶楽部が登場し、彼らがデビューした時に作られたネタを、再び演じさせるというものです。番組のテーマとしては、彼らがいったいどれほど成長したのか? を探るという内容です。もちろん、笑いのポイントは、いかに昔はおもしろくなかったか、また、その辱めに耐える芸人という流れです。


当時のVTRを見るのならばおもしろくないのは当然ですが、初期ネタとはいえ、現在お笑いの技術に関しては定評のある彼らが演じなおすわけですから、そこそこにはおもしろいのではないか、と思っていました。しかし、演じられるネタは、それはもうひどい作品で、笑えないどころか、ヒクほどの出来。特に、おぎやはぎとナイツのネタは、まったく笑えません。構成も間もフリ、オチも、あまりにひどくて、悲しくなりチャンネルを変えそうになったほどです。

この2組にはある共通項がありました。笑えないだろうとうネタ構成を真面目に演じている姿を見ると、もしかしてシュールな笑いなのかと勘違いしてしまうところです。

観客とは不思議なもので、どんなものであれ演じている姿を見ると、それが単純におもしろくないものなのか、あるいは、一見おもしろくないものでも、なにか裏の意味があるのではないかと考えてしまうところがあります。

今回の企画は、初期作を演じているということで安心して“おもしろくないネタ”だと断定することができますが、そうでなければ、なにか意味を考えてしまう人がいたかも知れません。


そして、その次の日の9月11日金曜日。舞台を見に行きました。
『吾妻橋ダンスクロッシング』というものです。

1カ月くらい前に、たまたま見たNHKで、康本雅子というダンサー(振り付け師)が特集されていて、そのダンスがなかなか素敵だったのです。それで、ネットで康本雅子を検索し、一番近くの公演を見ることにした次第。あとで知ったのですが、康本雅子というダンサーはかなりその道では有名な人でした。


ダンスの公演というのをあまり見たことはありません。クロッシングというのはどういう意味かもわかりませんが、ダンスフェス的なもので、複数のユニットが登場するだろうこと、康本雅子がコンテンポラリーダンス的なものだったので、その系統がたくさん登場するのだろうと想像していました。


始まってみると、想像とは違いました。全部で10組くらいのユニットが順番に登場したのですが、いゆわるダンス的なものは、康本雅子のユニットを含め2組のみ。それ以外はダンスというより演劇的な構成でした。


昔でいうアングラとか前衛とか呼ばれるタイプの舞台です。昔と違うのは、それがゲージュツ的というよりは、コミカルなテイストの構成となっているものばかりというところでしょう。


シロートの僕がいうのも説得力はありませんが、康本雅子のユニット(いとうせいこうが朗々と朗読をし、それと関係があるのかないのかは不明ですが、それに合わせて康本雅子が踊るというユニットです)が唯一プロの仕事に感じました。それ以外のユニットとは、大きな大きな差があります。康本雅子以外の人たちは、見ていてちょっとだけつらく感じました。


そんな舞台を見ながら思い出していたのが、木曜日のとんねるずに登場していたお笑い芸人たちの初期ネタでした。

一見すると、似たように見えたお笑い芸人の初期作とダンスクロッシングのいくつかのユニット。


演者がそれを意識のなかで切り分けているか、切り分けていないのかは知りませんが、目指すべきものの差は大きいように思います。

お笑いは観客に受けることが絶対。

では芸術家は?


芸術は、他人に受けることを目指す必要はないのではないか?

きっと、それが正解だと思います。

しかし、芸術家の生活などを思い浮かべると、パトロン的な存在の必要性があり、唯一、そこには受けが必要かも知れません。そうすることで創作活動を持続することができます。

それは芸術の質とは違う問題ですが、芸術的なもののなかに、第三者の観点が入り込む余地があるとすれば、たぶん、そのあたりなのだろうと思いました。





たとえば王様に気に入られすばらい芸術と認められ、その権威をもとに、ある芸術的作品が市民に広がっていく。


街で一番おもしろい男がいて、その男の話を聞くものがどんどん広がり、やがて王様の耳にも届く。




このどちらかの道を選ぶかは、正しいか正しくないかではなく、その表現者の本質と結びついているものでしょう。

ただ、僕の好みでいえば、理想は後者の道のほうが、表現者として美しい道筋のように思いました。


まぁ、実際は、そんな単純でもなく2つの道は複雑に入り交じっています。

ただ権威と結びついたもののほうが、その後、それが価値を持ち、より浸透しやすいという側面があります。

そう考えると芸術色があるもののほうが生きのびやすいとはいえるでしょう。

たとえ、その実態が、市民にとっては、おもしろいと思えないものであったとしても…。

しかし、「芸術色をつけることで生きのびやすい 」という事実は、
“芸術”という言葉が持つイメージと、どれほどかけ離れていることでしょう。


■2009/7/30

ブレカーが落ちました。テレビ、パソコン、クーラーをつけて、さらに炊飯器が炊きあげ中に、掃除機を入れたらパチン。


怖いです。なにが怖いって、パソコンのこと。電源が急激に落ちると、パソコンのマザーボードが死んでしまう時があります。

で、おそるおそる立ち上げ直すと、無事起動。動作も問題ありません。ついでに、メールチェックをしたら、そこで問題発覚。ネットに全然つながまりません。

いろいろ調べた結果、ルーターが死んでしまったようです。そういうえば、ネット接続しようとしても、インジケーターがまったく反応していませんでした。


ネットがなければ、仕事も遊びもできないので、慌てて近所のヤマダ電機へ。

有線のルーターは安くなっていますね。一番安いので2800円、次が4800円、1万円台前半、後半と続きます。

一番安いのにしようと思ったのですが、少し色気を出して4800円を購入。以前と同じコレガ。

繋ぎ直して、初期設定を行うと無事、ネット開通。ついでにスピードテストを行うと、かなり早くなっています。最速表示で84M出ていました。


壊れたルーターを買ったのが、かれこれ7年くらい前。当時は、そこそこ速いルーターだったと思うのですが。また、ルーターって、稼働しっぱなしなので、5年くらい経つとへたってくるものなのかも知れません。

まぁ、そういうわけで、ネット環境が少し快適になりました。


■2009/7/5

 昨日、三沢光晴選手のお別れ会がありました。有明のディファ有明で、遺影に献花できるようになっています。

 私は、プロレスファンですが、どちらかというと新日派です。そのため、どうしようかと思っていたのですが、行くことに決めていました。

四天王時代といわれる全日後期、そして、ノアの試合を見たことがあれば、プロレスファンとしてはいかないわけにはいきません。この15年ほど、プロレスが人気を失いつつある時代ですが、そのなかで、プロレスの火が完全に消えなかったのは、ノアのプロレスがあったからです。

そう思い定めて、仕事も中途で投げ出してディファ有明へ向け出発したのが、2時過ぎくらい。

昨夜は珍しく仕事で睡眠時間も短く、朝も8時くらいに菓子パンを一個食べただけだったので、空腹です。献花をしたら、有明でなにかご飯を食べようと思っていました。

ところが、ディファに有明に着いてみると、もの凄い人。献花に来たプロレスファンが列を作っているのです。

「最後尾は、もっと向こうになるので、申し訳ありませんが、そちらに並んでくださ〜い」

係員の呼びかけがありました。

美味しいモノや楽しいモノの場合は、並ぶくらいなら諦める私ですが、今回は、ちゃんと並ぼうと思っています。それで、最後尾に向けて歩き出しました。それでも100mくらい先だと思っていたのです。

ところが、歩けども歩けども最後尾にたどり着きません。今、地図でしらべてみると約2.3kmも先が最後尾でした。おそらく1万人以上が並んでいるのでしょう。(あとでニュースを見ると2万5000人に達していたそうです)

もうその時点でヘトヘトになっているのですが、そこから約2時間、列とともに、再びディファ有明に進みます。

しかし、これだけ人が集まるというのはうれしいことです。私が感じていたように、プロレスファンの誰もがノアと三沢光晴の重要性を知っていたのでしょう。

ただ、うれしいのと同様に、これだけの数のファンがいても、一団体の存続が危ぶまれるほど、興行成績は落ちているのです。愛する物を守るというのは、強い強い意志が必要なことであり、それに比して、私の意志はどれほど弱いものなのか? 

やっと会場に入れたのが、6時過ぎ。献花をし、短めに手を合わせ、出口に並ぶレスラーたちに一礼し、会場を後にしました。


三沢光晴選手の冥福を祈ります。


■2009/6/25
革ベルトを作りました。ARCADIAという時計のページの一番下にアップしています。

20分くらいで出来上がり。かなりテキトー。


話は変わります。

ついに、そのまんま東が首相候補になっています。

政治家の資質に、野心 が必要だということは理解できますが、
野心以外の何もなさそうに感じる人が、あれよあれよとここまでたどりつく姿を見るというのは
恐ろしいです。

そのまんま東は、芸人としては三流枠から抜けられませんでしたが、
知事というキャラクターを手に入れたことで、M-1優勝的な権威を手にし、
地方でのMCやゴールデンに頻繁に登場するゲスト ポジションを獲得。
そして今に至ります。

なんだか絶望的な気持ちになります。

そんな事情で宮崎県民に対しても批判的な気持ちを持つ私ですが、
私の郷土、福岡の市長も、かなりダメダメな人のようでした。
一昨日テレビで、子ども病院の移転に関するニュースをやっていたのですが、
それは、もうだらしない限りの応答を報じていました。

いったいなぜ、あんな人が市長になったのか?
とテレビを見たなかの、できれば多数であってほしいですが、もしかしたら少数の人が思ったことでしょう。

でも、民主の指示を受けた新参市長である、ということを考えると改革派的な役割を担った人であり、
少なくとも、そう誤解されて支持されたわけです。

そういうのを見てもやっぱり、絶望的な気持ちになってきます。


■2009/5/14
 朝から仕事。

午後3時頃に一段落してお茶をしに近所のサテンへ。週刊文春を持って店に入り、隅っこのテーブルへ。

アイスコーヒーを頼んで、週刊文春を読み始めると、隣の席の50代と30代後半くらいの男性の会話が気になり始める。

「前ほどじゃないけど、チケットは売れているよね。ただ、小さい小屋で満員になってもそうそう儲けが出るわけじゃないから。だいたい●●円くらいのでしょ。そしたら選手のギャラ払って、経費払ってで、赤字だよ」

なになに!

もう、そっからは、週刊文春が頭にまったく入りません。完全な聞き耳モードです。話の内容からすると、プロレスの興業関係の方と団体の方のようでした。そんなに凄い裏話をしているわけではありませんが、プロレスファンの私は、逐一聞き逃したくない話。

でも、あからさまに聞き耳をたてるわけにもいかず、それどころか、ちょっとでも、興味を持っているのを悟られるのもはばかられます。

50代の方は、ギョーカイのトップ団体の営業をやっていたようで、私が小学校の高学年くらいだった時の試合の思い出話なども出てきました。

小一時間、そこで気もそぞろに週刊文春を読むフリをし続けましたが、さすがに、最後まで聞くのは失礼ですし、仕事にも戻らなきゃと席を立ちました。

プロレス関連は、このところ弱小団体が乱立しています。ずいぶん試合も見に行っていません。台所事情も、充分に想像できるだけに、ファンとしては、年に1〜2回くらいは見に行ってあげないといけないなと思う次第。


■2009/5/7

 11時くらいから2時間ほど、サーバーダウン。たぶん。アサヒネットを使っているのですが、ちょこちょこメールを受けつけなかったり、ネットにつながらなかったりします。そのくせ、トラブル情報をチェックすると、なにも記載なしが多いんです。

それで、仕事のファイルを送ることができなくなり、仕方なく時間を潰していました。手に取ったのは、先日買った時計の洋書。1300ページ近いつくりなのに2700円。アメリカのペーパーバック文化は、ホント立派です。きっと日本で同じ体裁のものを作ったらカラーページになったりして読みやすくはなるのですが、10000円近くの定価になることでしょう。

それを手にとってチラチラ眺めていると、ムーブメントメーカーのロゴが掲載されていました。そのなかに、FFをロゴ化した模様があります。これは見たことがあります。先日分解したマーキュリーやPARLYのムーブメントにあった模様です。私は、FFと書いていますが、実は、FHFを図案化したものだったようです。

そしてFHFはフォンテンメロンというムーブメントメーカーのマークでした。これはかなり有名な高級ムーブメントメーカーです。今では、ETAに吸収されているらしいですが、由緒正しい会社です。

そうだったのか、キミは立派な機械だったのか! と、ぞんざいに扱っていたことも忘れ、今さら、時計をなでてあげたりして…。

普通の時計好きは、きっと知識が豊富でロゴを見たときに反応するのでしょうが、私の場合は、知識はほとんどないので、あとから喜ぶことが多いです。

また、購入価格も1000〜2000円となっているので、失敗しても不満なく、ちゃんと動くだけでも喜べます。そのうえ、いい物だったりすると、儲けものです。

もっとも、いい物といっても、あくまで分解が趣味の私にとって、という限定。商品の価値があがるというほどのものではありませんが…。


■2009/4/22

もう何個も分解・組み立てしている時計について
今頃言うのもおかしな話ですが、

実は、時針と分針がどういう仕組みで動いているのか、昨日まで知りませんでした。

昨日、仕事の合間に、分解途中で壊してしまいそのままになっている時計の機械を眺めていたんです。そしたら、時針と分針の関係が、こーなっているの!?

って、突然理解できた次第。

なぜ、今までに気づかなかったのかというと、組み立て時は、時針と分針に関係する歯車までくれば、もう終わり間近。そこはとても簡単で悩むところもなし、なんです。だから、ついつい、考えることもなしに、元通りに組み立てて文字盤を装着していました。そのため、仕組みのことに気づかなかったのです。

もちろん針を着ける軸となるところがどこかはわかっています。だから、最終的に針を回す歯車はわかるのですが、どういう仕組みで、分針が1周するごとに、時針が1時間分進むのかはわからず、不思議だなぁ、と思っていました。

それに比べて、テンプ周りは非常に慎重に作業するので、その近くの秒針を動かす仕組みなどもしっかりと理解していたんですね。


先日、エニカの分解のコーナーで、リューズ操作にしか関係しない石があった、って報告しましたが、実は、それは間違い。
その場所はリューズ操作でも使うけど、基本的には、分針の回転を受けて、時針を1時間に30度(1時間分)動かすようにするための歯車でもありました。つまり、普段の時針の動きに関係する石だったんです。

だからどうしたって話ですが。

こういう基本的な仕組みに比べて、曜日を変更する仕組みなどは、必ず理解しなければ組み立てられません。なぜななら、分解する途中で、ピヨ〜ンとバネが飛んだりするので、それをどこに収めるのか、つまりは、どういう仕組みで動いているのかを理解して、収納場所を理解してからでないと、組み立てができないからです。


■2009/4/20

 時計三昧でしたが、仕事が忙しくなってきたので、しばらくは休息。


最後に友達に渡した時計が、1時間半くらいお茶して、パチンコして、別れ際に
「時計はどう?」
って見てみたら、いきなり遅れいていたので、やや心配。

まぁ、そのうち、別のをあげるか修理するかしましょう。

ちなみに、この2カ月くらいで10個くらい時計を分解・組み立てました。それでわかったこと。

・やっぱり難しい
・古い時計はなおさら難しい
・ヨーロッパの時計は、さらにさらに難しい

一見、うまく行ったように見えたものでも、腕につけてみると調子が悪くなったり、強くゆすると不安定になったりしたものもあります。そういう時の原因究明は、最初に蓋を開けるときに比べて、やや熱意が低いです。これは私の悪い癖です。


ガリちゃんは、かなりお腹にウンコを貯めた状態。出る量よりも食べる量のほうが多いのだから、仕方のない結果です。

先週の日曜日にPUSHIMという歌手のコンサートに行ってきました。ZEPP東京という立ち見のホール。

初老の私には立ち見はきついですね。この歌手のファンなんですけど、女性ファンのほうが多いって初めて知りました。

それでひとつ謎が解けました。アルバムを買うと必ず男性とのコラボというか、掛け合いのラップ的展開が含まれる曲が入っています。

私は、これがどうも好きになれず、なかにはガマンできるのもあるのですが、ガマンできないものも多いんです。

で、どうして必ずアルバムに入れるんだろうと思っていたら、コンサートでもスペシャルゲストの男性が入ってきて、セッションが始まりました。すると、女性客は、PUSHIMよりもそちらの時のほうが歓声が大きいくらいのリアクションです。


つまり、そういうことで、このセッションが苦手なのは私だけで、多くのファンは、それを求めているからこそ、アルバムにも必ず入れられるわけです。当然のなりゆきです。


森田健作の“完全無所属”の話題があります。それがいいか悪いかは、知りませんが、あの会見の時の“ウソつき顔”はいかがなものかと思います。


■2009/4/18

相変わらずの時計分解の日々。

このところ、凄いペースで時計を入手、分解しています。それには理由があります。ひとつは、技術向上。もうひとつは、単純にそれが楽しいこと。そして、最後の理由が、ある程度時計がたまったら、フリーマーケットに出そうかなって思っているから。

今、購入している時計は1点1000円前後。風防交換などのパーツ交換をいれても原価2500円以内くらいに収まっています。趣味としはお手頃な趣味ですが、それでも数が増えればバカにならない出費です。

そこで、ある程度数がたまったところでフリマやオークションで販売すれば、運がよければ儲けが出て、運が悪くても趣味費用がペイできると考えたわけです。うまく回転すれば、趣味費用が理論的には0円で永久運動するわけです。

しばらくは不景気が続き、かつ、私の収入もそうそう伸びそうにはありません。その中で趣味費をやりくりするには、これはいいかも。

というわけ。どうなることやら。



■2009/4/8
ガリちゃんの新しい写真をアップしました。時計の分解も1つ追加しました。

今日は夕方から近くのドトールへ。
少年サンデーを読みながらジャーマンドッグを食べていると、

「パチンコ屋の裏のサクラが、ちょうど満開になっているねぇ」

と声が聞こえました。そちらを見ると、私の隣に座っているおじいさんが、私ほうを見るともなしに話しています。ほかに対象もいないので、私だろうと思い返事をしました。

そこから話が始まり、小一時間話すことに。

最初のほうに話したのは、こんな話。

「昔はねぇ、サクラが散るように天皇陛下のために死んでこいって言われてね。信じてたんだよ。その頃は信じていて、本気で日本のために、天皇陛下のために死んでもいいって思っていたんだよ。だから敗戦の時も涙を流したよ。でもねぇ、あれは無駄な涙だったねぇ」

わりと重い話ですが、話のトーンは軽い笑い話のようなトーンです。それで、私も笑いながら聞いています。

「戦争が終わって何十年かたって、南方に行った兵士たちの生き残りが集うって集まりが靖国神社であったんだよ。それで、戦友に会えるかと思い出かけたんだよ。初めて靖国神社にも行ったよ。ちゃんと本殿に通されてね。ああ、これが靖国神社かって。戦争の頃は、死んでも英霊となって、神となってここに祀られるって信じていたしね。それが、実際に靖国神社にいって、南方の生き残りが数百人いるのにさ、若い巫女さんが出てくるだけで神主も出てこない。ご祈祷も、神主が出てこないでスピーカーからテープで流れるんだよ。神になるって言われていたのに、これかぁって思ったら、もう拍子抜けだよ。騙されていたなって思ったよ」

そんな話が続きます。サクラの話から、思わぬ方向へ進みました。しかし、その人にとっては、サクラが散るを見ると、ついつい思い出してしまうことなのでしょう。

長崎の人らしく、私も福岡の人間なので、九州トークもはずみました。


■2009/4/1
 ジャンク時計数点をゲット。

ひとつは風防ハズレ、ひとつはゼンマイ切れ、風防傷だらけ。もうひとつは、ジャンク不動で買ったのだが、届いてみると意外に調子よく、ちょっといじっていたら動くようになりました。しかし、男性モノと思って買ったのに、実はレディース。どれもジャンク確定の品で、1000円前後で、テキトーに入札したものなので、まぁ、いいんですけど、来てみるとどうしたものかなぁ、と悩んでしまいます。そうそう、壊れている時計でも1000円くらいはするんですよ。つまり、直せる人がいて、直せば立派に使えるし、転売して稼ぐ人もいるわけです。つまり壊れた時計でも価値があるってこと。そんなこと知りませんでしたが、時計のメンテをやるようになると、そういうものかとわかりました。

風防は、人柱になった人の成果で交換の方法がわかりました。風防入手予定もたっているので、それに関しては問題なし。

ゼンマイ切れに関しては修復する方法はないのですが、他のジャンク品と交換なら可能なはず。

しかしわからなかったのがゼンマイの入れ方。時計のゼンマイってちょっと面倒なんんです。おもちゃのゼンマイは剥き出しのものが多いですが、時計のゼンマイは、ゼンマイがあって、それが歯車の形をした丸い箱の中に収まっています。だいたい直径1cm〜1.5cmくらいでしょうか。

ゼンマイを取り出すのは簡単。芯を引っ張ればいいんです。すると、直径1cmくらいに収まっていたゼンマイが、ビヨ〜ンと伸びて30cmくらいになってしまいます。手で巻いていれるらしいのですが、切れたゼンマイで実験してみても、どうやっても手の力では、直径1cm以下にはなりません。


それで悩んでいたのですが、やっと方法がわかりました。ゼンマイを入れる歯車の箱(香箱っていうんです)に、外側から巻き入れていけばいいのでした。これも簡単ではありませんが、できないことはなさそうです。

これで、ゼンマイ切れのやつと、前回香箱芯を壊してしまったラドーレディースの修復方法のメドがたちました。

今週末は、それらにチャレンジ!


■2007/3/29
久しぶりにちょっとだけ忙しい期間。

あれだけ集中して時計の分解・組み立てをやっていたのだから、少しは集中力が上がっているのかと思っていたら、まったく成長なし。やはり仕事と趣味は、まったくの別物のようです。

まったく興味のないサッカーを見てみたり、K-1を見てみたり。仕事が全然進みません。

ガリちゃんは、今日は、たまっていたウンコを、けっこう放出。それが重労働だったのか、午前中から夕方にかけては元気がありませんでした。きっと、オシリが痛かったのでしょう。

そのくせ、夜になるとエサが入ってないと、ニャーニャーとねだります。まったく、畜生というものには反省がありません。困ったものです。


■2009/3/25
ホームページをちょっとだけリニューアルしました。


時計コーナーを増設したのです。表紙の収まりが悪いような気がしますが、まぁ、こんなところでしょう。

時計コーナーで紹介したのは、ちょっと古い情報で、その後、さらに1つ分解・清掃し、さらに、1個やりかけのものがあり、さらにさらに、1000円で落札したジャンク品を近々受け取る予定。

時計三昧はしばらく続きそうです。


WBCも見ました。藤川に登板の機会が与えられなかったのがちょっと残念ですね。

ああいうことされると、結局、抑えの切り札って祭り上げられているけど…って感じになっちゃいます。

それにしても、日韓戦ばかりのWBCでした。なんか変な感じ。試合はよかったけど、なんでも、何度も同じ戦いをやるのかって疑問がどうしても残りました。



■2009/3/11 その2

ハミルトン無事動き出しました。

お昼頃からはじめて、3時の時点でリューズの不具合を修復。4時頃に輪列(歯車の噛み合わせ)を修復。それでも動き出さないので、テンプとガンギ車とアンクルってところを、取り付け直すと、見事に動き出しました。

ただ、分解掃除を始める前よりも動きが悪い気がします。何十回もつけたりはずしたり、落としたり、埃まみれにしたりしているので、洗浄前よりも汚くなっていることでしょう。もう、ハミルトンの構造を覚えたので、元気になればまたやり直してもいいです。今度は全部で3時間くらいでできそうな気がします。

動き出したといっても、現在は、まだ剥き出しの機械のまま。針もつけていませんが、ちょっと疲れちゃった…。


■2009/3/11

そろそろこのホームページに時計のコーナーを新設しないといけません。時計の話ばかりになっています。

木曜日に到着する予定だった時計オイルが昨日届きました。
火曜発送ってメールが来てたのにぃ…?
と思いつつも、オイルが着たのならと第1回分解掃除に着手。今週はほぼ仕事がない状態なんです。

午後3時。分解開始。写真を撮りながら分解しました。ところが、途中で、部品を一個落とす事故発生。そっからはもうテンヤワンヤのぴっぴーぴーよこちゃんな状態。

全部分解し終わった時には、3個くらい記憶にない部品ができていました。

それらをとりあえずベンジンで洗って組み立て開始。接合部分にオイルをつけてくみ上げて行きます。問題は記憶にない部品でしたが、ハマる部分は、一点しかなく、試行錯誤して、これだってところが見つかりました。

で、休憩も挟みつつ夜10時頃に仮組完成。

でも、動きません。うーん?

結局、その後2回分解、組み立てを繰り返しましたが、動き始める気配なし。気になっている箇所は3つ。、リューズのところ、歯車の組み合わせのところ、そしてテンプのところ。

この3つのどれか、あるは全部がダメなのでしょう。

朝4時までやりましたが、一度ギブアップ。もう肩が痛いし、目がクラクラするし。時計修理の人にお金払うほうが、時計のためには100倍いいようです。

友達には、ジャンク時計を動くようにしてプレゼントするから、って言いふらしていましたが、実行はかなり先になるかも。



■2009/3/7
 ずっとずっと時計の話ですね。久しぶりにできた趣味ですから許してください。

タイムグラファーをゲットしました。

と、いっても本物ではありません。「びぶ朗」といって、コンピュータにタイムグラファーの機能を持たせるフリーソフトです。

とけい屋de道草.jp
http://tokeiyade.michikusa.jp/

これけっこう評判のいいソフトなのですが弱点があります。それは、音を拾うためのマイクなどは自分で入手しなければならないこと。専用のマイクやアンプキットは販売されているのですが、安いタイプで2万円、中くらいが3万円、高級タイプが4万円とわかりやすいけど、お高い商品です。

また、自作する人も多いようでダイソーで揃えた商品を作り直す方法もあります。キモは、時計は磁気に弱いので普通のマイクはダメということ。圧電素子というものを使ったマイクなら磁気を発生せずに振動を拾ってくれるので、これが望ましいようです。

びぶ朗を使ってみよう
http://pub.ne.jp/epos_4s/?entry_id=404693


それで私もブログを見ながら作ってみようかと思っていたのですが、機械系が苦手な私は、ちょっと躊躇。それでいろいろ調べていたらこんなものを見つけました。

ピックアップマイク
http://www.seiko-sl.co.jp/music/products/option/index.html


メーカーに電話して聞いてみると、やはり圧電素子タイプとのこと。「時計の音を拾いたいのですが…」
と聞くと
「ギター用なので、時計は考慮されていませんので、なんとも言えないです」
との回答。ただし、圧電素子には違いないので磁気の心配はいらないという話でした。値段も1000円くらいなので、これでチャレンジしてみましょう。

さて、マイクは手に入りましたが、アンプが必要です。これも自作派が多いのですが、ちょっと思いついたことがありました。それは、PC用のスピーカー。アンプ内蔵のものならば、アンプがわりになるんじゃないの? ってアイデア。スピーカーの入力をマイクにつなぎ、ヘッドホン端子をパソコンのマイク端子に繋げば、マイクの音を増幅してパソコンに送ることができるわけです。これも1000円以下で販売されています。

その目的で電気量販店に行きました。商品はすぐにゲット。予想外だったことが2つ。ピックアップマイクのジャックが標準プラグだったこと。大きいんです。また、スピーカーの入力ジャックが取り外しできないタイプばかりなので、ジャックにはオスがついていること。仕方がないので、標準プラグ→ミニプラグ変換器、メスメスプラグを追加購入。これで600円予算オーバーしました。それでも全部で2300円くらい。


さっそく自宅に帰ってやってみると、ちゃんと音を拾えます。時計を接続してみます。アタリをとるのが大変でしたが、セッティング完成すると、思った以上にバッチリタイムグラフがとれます。

タイムグラフとは、時計の進み具合をグラフで表示するもの。グラフが並行になれば、時差0、登りグラフなら進み、下がりグラフなら遅れを意味します。

ここまでは完璧でした。ここからが悲劇のおとずれ。一昨日、時差調整完了したばかりのキングセイコーくんを、ちょっと計ってみたのです。すると、ほぼ完璧でしたが、ややななめ上がり。プラス5秒程度のようです。

ちょっとだけやってみるかな?

そう思って始めたら、またなにかやってしまったのか? 緩急針調整中にテンプが動かなくなるという大事件が発生。いつも、事故は突然やってくるのです。でも、今回の事故は、私が欲を出さなければ発生しない事故。後悔しまくりです。

そして、昨夜、再度テンプをはずすことに。いろんなところを見比べ、最初の記憶をたどり、修復を試みます。

一応、調整のまねごとが終わり、テンプを組み込むのですが、前回は2回で成功したのに、今回は、何回やっても、テンプが動き出しません。今度こそ壊しちゃったと思ったのですが、やっと、明け方に成功。慌てて時差調整も行い。どうにかこうにかキングセイコークンは再復活。もう二度とと触らないと、しっかりと蓋を閉めました。



■2009/3/4
 どうにか、キングセイコーが復旧しました。

平置きでプラス3秒くらい。リュウズを上にした横置きでもそれほど変化しないようです。まだ、携帯してのテストは行っていません。気持ち、様子見のつもりでいるので、蓋を完全に閉めていないからです。また、数十回、蓋の開け閉めをしたので、オーバーホールの時にやってもらったパッキン用のグリースが落ちているようです。それをネットで注文したので、完全に締めるのは、それが到着してからとなる予定。


今回の緩急針調整でわかったとことがいくつかります。それは、ゼンマイ式時計というのは、想像以上にファジーな作りということ。

前にも書いたように時間を計る仕組みはテンプというところにあります。ヒゲゼンマイと天輪というのがついていて、それが左右クルクル回る運動を繰り返しています。横移動の振り子だと思ってください。振り子運動は、原則して等時性があるそうなので、この動きを歯車によって回転運動に切り換えれば、時計の針が一定の時間で動くわけです。そして、その一定の周期を決めるのは、ヒゲゼンマイ(振り子)の長さとなります。

ここまでは、ネットで探した情報で知っていました。だからこそ、その長さを調整する緩急針を調整すれば、時間があうところが見つけられると考えていたのです。


ところが、ことはそれほど単純ではありませんでした。

まず、ヒゲゼンマイの終端がどこに位置すべきか? という問題がありました。ヒゲゼンマイ(振り子)の始点(終点?)の位置も、動かせるようになっていて、それを動かすとヒゲゼンマイの同心円構造が変化し、振り方も変わってしまうのです。

さらに、緩急針というのが、単純にヒゲゼンマイの長さを変えるだけではないというのもポイントでした。というのも、ヒゲゼンマイの始点(終点?)のすぐ近くにある緩急針というものには、ヒゲゼンマイを固定する装置はついていないのです。

どうなっているかというと、ヒゲゼンマイは、緩急針についたスカスカの穴(実はこの穴こそが緩急針。レバーは緩急針を固定する台です)を通過しているだけなのです。それは小さな小さな穴ですが、それよりももっと細いヒゲゼンマイに比べるとスカスカしてしまいます。だからこそ、緩急針の位置を調整してもヒゲゼンマイをたわませることなく緩急針を移動させることができるわけです。


しかし、これが固定ではないということが意味するところは、緩急針は、ヒゲゼンマイの長さを調整していながらも、100%の影響を与えているわけではないということです。

この裏付けとして、アオリという装置があります。アオリとは、ヒゲゼンマイが通過する穴の角度を変える仕組みです。穴を左右に回すことによって、結果的に、穴の横幅(ヒゲゼンマイが当たる面積)を広くしたり、狭くしたりする仕組みです。ほかの言い方をすれば、ヒゲゼンマイが穴の側面に当たる確率を上げたり下げたりしているわけです。

ヒゲゼンマイが緩急針に当たれば、その瞬間はゼンマイが短くなった状態での振動。緩急針に当たっていなければ、その瞬間はヒゲゼンマイが長い状態での振動が生まれます。。

そうすることで、1秒の間に数回振れるヒゲゼンマイが、その中では前後しながら、結果的に1秒に一目盛り進むという平均値としての結果が、日差として出ているのでした。


といっても、そんな穴の角度(アオリ)程度で変わる時間なんて、1日で数秒くらいでしょ、って思っていました。だからこそ、苦労したんですが、実は、このアオリも、ヒゲゼンマイの長さを変えるのと同じくらい影響の高い物でした。

時計の専門家的な人が、「機械式時計なんて、そもそも時間なんてピッタリあう物じゃないんだよ」というようなことを書いている文章を見たことがあります。それはそれでなんとなくは理解していたのですが、自分で調整してみて、その構造に少しだけでも触れてみると、確かに、これは、部品の精度、材質、技術が合致してこその仕組みであり、かつ、ものすごい神業があったとしても、それは非常にナーバスな確率のなかで成り立っているものだと想像できます。

2ちゃんねるの時計のスレッドを見ると、時計職人の腕がどうの、っていう書き込みがたくさんありました。時計職人の方はホントに大変でしょうね。一生懸命やっても、簡単に腕が悪いで片付けられて。時間をかければ、あそこは仕事が遅いっていわれるし。

今回オーバーホールに出したところでは、日差10秒程度になっていました、と連絡を受けました。たぶん、それは正解です。瞬間的に精度を詰めることができそうですが、ゼンマイの巻き始め、巻き終わりなども考えると、調整を加え続けても、長い目で見れば、結局、そんなところに落ち着きそうな気がします。また、姿勢差もとても、少なく調整されていたので、全体のバランスは、今の僕が調整した状態よりもバランスがいいようでした。そのバランスがいかに大変かは、今ならよーくわかります。

話は横にそれますが、時間を調整するのにタイムグラファーという装置があります。時計のチックタックという音を検知して、そこからテンプの周期や振り角などを瞬間的に計る道具です。時計屋さんは、こういうのを使って調整しています。しかし、それは瞬間的なはかり方なので、常時腕につけていてどうなるか、という問題とは別です。

機械式時計の時間というは、あくまで相対的なものだ、という認識がないとすぐに腕のせいにされてしまいます。せっかくなおして、時間を合わせても、それは使う状況によって変わるのが当然のものなのです。

もしかしたらゼンマイ式時計というのは、オーダーメイド的なファッション、捉えるといいのかも知れません。オーバーホールするのも馴染みの店。そこで所有者の使い方をしっかり理解した時計師がいて、それにあわせた調整を行う。それであれば、何の問題もなく使用できるはずです。

とりあえずキングセイコーに関してはここまででしたが、時計イジリはかなり楽しいです。

で、その楽しさのままに、時計道具とオイルをいくつか購入。

さぁ、次のステップです。近日中に時計を一個、分解、清掃、組み立てを実行予定。今のところ予定しているのは、大学生の時に買ったハミルトン。20年以上前の時計です。先日、押し入れから発掘したばかり。ゼンマイを巻いても動かない状態でした。本日、ちょっとだけ触っていたら、急に動き出しましたから、まだ、死んではいないようです。

たぶんいけると思うんだけどなぁ。

あ、そうそう、ここに書いていることが真実だとは思わないでね、私は早合点な人だから、実は、機械式時計の仕組みは、少し違う可能性があるかもしれないからね(ハート)

追加:やっぱり、一個勘違いがありました。僕のイメージではゼンマイの動力がテンプを動かし、その力が歯車に伝わり、時計を動かしていると思っていましたが、ちょっと違うようです。ゼンマイの力は直接歯車に伝わり回し続けます。しかし、その一部にテンプが介在していて、ゼンマイの力はテンプを動かすのですが、テンプが一定の速度で前後運動するために、テンプの次の歯車は、それに合わせて一定のスピードで動くように制御される仕組みでした。つまり、テンプは歯車を動かすというよりは、どちらかというと、一定のスピードになるように歯車の動きを止める機械のようです。テンプのことを調速機ともいうのですが、そういう日本語で考えるとわかりやすいですね。


■2009/3/2
 時計について新たな問題が発生。どうも、キングセイコークンは、“片振り”って状態になっているようです。ヒゲの振り方が均一でないと、ある姿勢での時間の進み方と違う姿勢での時間の進み方が異なることを片振りというようです。キングセイコークンは、平置きでは、かなりいい感じですが、腕に着けてみると、時間がずれていきます。

また、新たな発見がありました。お恥ずかしい話ですが、謎のレバーと思っていたものが、実は、緩急針そのものでした。

私が時間調整をしていたのも、その謎のレバーで調整していたので、緩急針と同じ働きをする謎のレバーだなぁ、とは思っていたのですが、まさか、緩急針そのものとは思いもしませんでした。


なぜ、そんな間違いが生まれたかというと、ちゃんと理由があります。

よくある時計だと緩急針は単独で存在するか、緩急ネジと一見して一体となった構造になっているんです。そんなにたくさんの時計を知っているわけでもないのですが、ココしばらくの研究だとそんな感じ。

ところが、キングセイコークンは、ネジと緩急針が、一見すると一体ではないんです。だから、ネジの下あたりに緩急針があって、謎のレバーと2段構え的な構造なのかと、早合点していたわけです。


まぁ、どーでもいいんですが。とにかく、今週後半からヒマなので、その時間で、片振りと時間調整に再チャレンジすることなりそう。キングセイコー復活の道は遠いのでした。


■2009/3/1
現在、日曜の午後4時。やっとキングセイコーの修正作業が終了。12半に最後の調整をして、現在、1秒弱の進み。ということは、24時間換算で8秒程度の進みということ。もうちょっとやろうか、という気持ちもありましたが、ここでミスするのが私。それはわかっていますので、これで満足宣言。裏蓋もユル締め状態から、工具を使ってしっかりと締めました。ああ、大変だった。

でも、これでちょっと自信もつきました。時計の分解掃除も、やればシロートなりにできそうです。

ただ、不思議なのは、時計の仕組みのこと。おおよそのことはわかったのですが、でも、それがどうして一定の時を刻む仕組みなのかがよく理解できません。巻き上げられたゼンマイがほどける力を利用して、テンプ(振り子)を動かし、その一定の周期性を利用して歯車を回転させ針を動かす。理屈はわかっているし、実際の機械も見て、テンプに至っては取り外して裏側を眺めたりしているわけですが、それでも、どうして、一定の周期で動いているのか、なぜ、動き続けるようになっているのか? 元々のゼンマイは、どうやって徐々にほどけるようになっているのか? さっぱりわかりません。

もちろん、時代は飛行機が空を飛ぶどころか、宇宙まで行けて、テレビ電話も普通になり、アナログからデジタルへと移行している2009年。ゼンマイ機械なんて、科学の進歩からすれば前時代的なものなのですが、それ程度でもさっぱり理解できないというのは、かなり問題かも知れません。まぁ、文化系育ちなので、そんなものなのでしょうが…。

とりあえず、ひとまず終了。ご報告まで。誰にっていうわけでもないけど…。じゃ、仕事しよっと。

■2009/2/28
 前回、腕時計の緩急針による時間調整について書きました。

これ、シロートは絶対にやってはいけません。

 前回書いたときには調子よかったのです。日差は約−1秒になっていました。これは、腕時計としては、とてもいい状態です。

でも、マイナスってどうよ?

そう思ったのです。それで、誤差が+5秒とかになってもいいから、プラス側にしようと思って再び裏蓋を開けて調整を始めました。

その時!

うっかりドライバーを落として、調整ネジのとなりになるバーと、そのあたりにぶつけてしまいました。といって、大きなキズがついたというような様子はありません。動いたかな? っていう程度。

ところが、それで時間を見てみると、5分で1秒くらい進むようになってしまっています。きっと、よく覚えていないだけで、何かを、凄く動かしてしまったのでしょう。

45キングセイコーの時間調整に関わる部分は、緩急調整ネジ、ヒゲゼンマイ止め、その隣の謎のレバー、の3つあります。私がぶつけたのが謎のレバーです。

それで、その調整を始めたのですが、これがさっぱりわからず。何度もやっているうちに、3つの調整ポイントを全部触ってしまい、もう、なにがなにやらわかりません。何をどうやっても、時間が進みます。それも、日差レベルではなく、1分に1秒とかいう感じです。

それですっかりへこんでいたのが、昨日。オーバーホールに出したばかりなのに、こんなことになってしまって。修理の人にはなんていえばいいのだろう? 

それとも、別のところ修理に出そうか? でも、それでも、なにかしらのいいわけをしなくちゃ。

もう泣きそうでした。

でも、一夜明けて、本日。ネットでいろんな情報を調べてみます。また、昨日、イジリ倒したおかげで、時計の仕組みもなんとなくわかってきました。

結局、ヒゲゼンマイと呼ばれる、か細いゼンマイの長さによって時間の進み遅れは決まるのです。よく言われることですが、柱時計の振り子の重りを調整するのと同じ仕組みです。ただ、腕時計の場合、振り子は、テンプと呼ばれる部分なのですが、これも見るからに繊細な作りなので、シロートが決して手を出してはいけない雰囲気を漂わせています。

私の時間調整がうまくいかなくなった原因は、ヒゲゼンマイの長さ調整機能が、うまく作動していないからだ!

そう結論は出たのですが、蓋をあけて上から見ているだけでは、テンプがどういう仕組みになっているのか、ヒゲゼンマイがどのようにテンプと連結しているのか? がまったくわかりません。

再びネットで情報を探ると、どうも、テンプは、分解する時は最初にはずし、取り付けるのは最後のようです。つまり、大きな分解に至らず、テンプ部分だけをはずすことができそうです。

もう、どうせ、壊して修理屋に持って行くことになるのならやっちゃう?

そう決心して、テンプ取り外し作業に着手。意外とすんなりはずれました。ちょっと力を入れたら壊れそうな部品です。テンプはヒゲゼンマイ、緩急装置と一体になっています。ルーペで子細に観察すると、どうも、調整レバーにロック機能的なものがあるようで、いくら調整レバーをいじっても、肝心のゼンマイの長さが調整されず、レバーをいじるほどにゼンマイが歪んで行っている状態のようです。そのロックをはずし、爪楊枝を使って、ゼンマイをチョンチョンと動かし、ロック加除された通し穴を通して歪みをとりました。

これなら、間違いなくヒゲゼンマイの長さ調整はできそうです。

そこまでやって、テンプを元に戻します。ここで気がついたのですが、テンプの芯の下には突起があり、これが歯車と連動する必要があります。スゲーちっちゃい突起です。猫のノミよりも小さいです。よくわからないので、カンに頼り本体と合体。2回目で運よくハマッたようで、時計が動き始めました。

そして、再び調整を開始。今度は時計を遅らせることができるようになりました。作業時間はかかりますが、進ませたり、遅らせたりすることができれば、ベストポイントを見つけるのは時間の問題です。

ハー良かった。長かった。もう絶対に壊れてと思いました。今回は、写真も一部撮ったので、時計好きの方は、写真ページもご覧ください。こちらです→


■2009/2/25

いや〜、不景気が大きな足音を立てて私のところにやってきています。今年とは思いつつも、もうちょっと先かと思っていたら、もう襟首を捕まれているようです。

また、時計趣味の話です。

キングセイコーっていう時計を買いました。オークションです。2万円。40年近く前の時計で、その頃は、わりと高価だったもの。オークション相場でいうと、まぁ、相場くらい。

そして、それをオーバーホールに出しました。機械式時計を長く使おうと考えたら、オーバーホールをするのが普通らしいです。時計のことを調べていくと、そういうことになるのです。

でも、私がオーバーホールを実行するのは初めての経験。それをやってみたかったから、わざわざ古時計を買ったといっても過言ではありません。

それが1週間ほど前に完了して戻ってきました。オーバーホール代金5500円。かなり安い金額です。これもネットで調べまくって安くて評判の良さそうなところを探したのです。

1週間ほど様子をみましたが、安定して12秒くらいの進み。修理屋さんにも言われましたが、だいたいこんなところだろうという話。私も、だいたいが合っていればいいですって答えています。大雑把なお願いをする理由は次にわかります。

でも、安定しているということは、もう少し行けそうな気もします。

本来なら、1カ月ほどしてからのほうが時計の動きも安定するらしいですが、触りたいさかりの私は、ガマンができません。

裏蓋を開けてみました。機会はピカピカです。ムーブメントに通し番号も入っています。この通し番号が入っているもののほうが、45キングセイコーという時計では、ちょっとアタリです。

アタリというのはこういうことです。
この時計が作られた頃はクオーツショックが始まった頃。同時に高精度に調整されたクロノメーターという規格にそった時計も作られたのですが売れ行きが良くありません。そこで、クロノメーター用に選ばれた機械を、普通販売用の同タイプの機種に乗せて販売していたらしいのです。通し番号があるのはクロノメーター用の証となるらしいのです。

そんなミニ知識もあったので、さっそく緩急針の調整を開始。

この時計は、高精度をウリにしていた時計なので、緩急針もネジ式で調整できます。そのネジのところに、私が持っている1.4mmの一番小さいマイナスドライバーをあててみると、

うん?

1.4mmでも大きすぎるようです。ネジの溝にまったく入りません。

どうしようかなってしばらく悩んだ末に、電動ドリルを持っていたことを思い出しました。その電動ドリルの先に柔らかいものをあて、布を巻き、そこに金属研磨材を塗ります。そして、ドリルの先を上に向けて足で固定。

そう、簡易研磨機にしたわけです。そして、マイナスドライバーを研磨。ひたすら薄くしていきます。

そんなことを小一時間もやっていたら、どうにかネジにハマルところまでいきました。

で、調整開始。ネジをちょびっと回して、3時間くらい放置。また、ちょっと回して放置。

そんなことを数回2日ほどかけて繰り返し、今のところ、かなりいい感じで時間が合っています。

温度差とか、姿勢差とかもあるので、本来的には精度が高くなったわけではありませんが、楽しい作業です。


これで、時計オイル数種とベンジン、針抜き、針入れ、ムーブメント台を購入すれば、一応、分解、洗浄、組み立てが可能です。全部で1万円くらいでしょうか。

技術はまったくないですけどね。チャレンジする時は、ジャンク品の捨ててあるような時計を利用してチャレンジしてみましょう。


全然、関係ありませんが、石原真理子と玉置浩二の復縁が今日のニュースでした。

怖いねぇ。

人間というものは、なんか、こう、業というか、ねぇ、そういうものなんですねぇ。


■2009/2/11

 また、時計ネタです。

もう、これ趣味に格上げしました。幸いなことに収集癖はなく、ブランド好きってわけでもないので、意外とお金はかからないんです。

今回、新たに追加したのは裏蓋オープナー。時計の裏蓋を開けるための道具です。ネットで探して1029円。しかも、時計台付き。

裏蓋を開けて何をするのか? というと、緩急針というのを、ちょっと触って、時計の動く時間をちょっとだけ早めたり遅めたりするわけです。

その実験に使われたのが、先日までメインウォッチとして大活躍していたセイコー5。この時計、4000円で買ったわりには壊れもせず、調子を悪くすることもなく働いていました。

5〜6年使っていて、オーバーホールにも出していなのに、好調を維持していたわけですから立派です。

ただ、買った頃より、安定して1日に20秒くらいのペースで進むことは知っていました。別にそのくらい進んでも、大したも問題ではありません。何なら5分くらい違っても、私の人生には大きな影響は与えないんです。

でも、今は時計に詳しくなり、しかも、新たに知ったことは、試してみたいというタイプ。もう、どうしようもありません。

それで、セイコー5で実験となったわけです。

写真とか撮ればわかりやすんでしょうが、面倒くさいので、言葉だけ。

無事蓋を開けて、緩急針というところを、2mmほどマイナスにずらしました。ホントは、もっとちょっとだけにしたかったのですが、固いのかと思っていた緩急針レバーは、意外と柔かく、ちょいと力を入れると2mmも動いてしまいました。

それはそれでOKと思い、蓋を閉めて3時間ほど放置。すると、その3時間の間に、時計が1秒ほど遅れていました。3時間で1秒なら、1日8秒遅れのペース。20秒進むのに比べたら日差は減ったようです。


でも、遅れるのは時計としてよくありません。日差プラス5秒くらいにしたい。

で、再び蓋を開けて緩急針をややプラスへ。

で、3時間待つ。

すると、今度は3時間で2秒くらいプラス。ってことは日差16秒前後。

そんなことをさらに2回繰り返し、今のところ、日差プラス5秒くらいだろうということに来ました。実験は成功です。

そういうことしながら、時計を趣味にしよう!って思った次第。そのうち、ジャンクの時計を買ってきて、バラしたり組みたたりしたい。

うん、したい。

そんな作業の横でガリちゃんは大人しく寝ています。軟化剤を飲ませるのにも、結構な苦労があったのですが、どうにか、好みの食べさせ方も見つかりました。ポイントは、よく混ぜることでした。以前、餃子を作った話の時も書きましたが、食べ物はよく混ぜることで馴染みます。それと同様に、嫌いな薬も、とてもよく混ぜることで食べ物に馴染むようです。

で、薬も飲むようになったのですが、だからといって、毎日ウンコするわけではありません。12月から1月にかけてよりも、ウンコのペースは落ちています。1週間に1回強って感じ。

ただし、1回の量は増えています。また、以前なら、その大きな1回を出すのに、疲れ切った感じになっていたのが、現在は、それほどでもないです。少し、便が軟らかくなっている分、大きな固まりでも、肛門を通りやすいのでしょう。


これは前進なのか、後退なのか?

さっぱりわかりません。とりあえず、今の私の考えは、もうちょっとだけ様子をみようかなぁ、という感じ。


■2009/2/5

やっと仕事も下り坂。

友達の猫が亡くなるという知らせもきました。20歳だったそうです。友達は僕よりも2歳くらい上だったと思います。

電話で話した声は、しっかりしていましたが、彼の心情を察すると、けっこうつらいのではないかと想像しました。

僕はよくシャレでこういう言い方をします。

「ガリちゃんが死ぬなら、僕が40代の間に逝ってほしいなぁ。50過ぎて逝かれると、僕のショックが大きすぎて耐えられないかも知れない…」

シャレですが、半分は本気です。以前、ガリちゃんが家出したことがあります。その時も、自分でも想像できないくらい、かなりショックでしたから…。


時計ブームは、静かに続いています。

仕事の合間ってやることないし、出かけるわけにもいかないので、ついついインターネットを覗きます。目的がないとすぐに終わるわけですが、時計、という目的ができたので、けっこう長く続くんです。

僕のやり方はこうです。

まず、オークションページで、出品されている時計を眺めます。こうすると、知らないブランドの時計もいっぱい出ているので、広い範囲で好みの時計を見つけることができます。

そして、好みが見つかったら、そこにあるキーワードをもとに、とりあえず検索をかけます。すると、ブランドのこと、ムーブメントのことなど、さまざまな情報が見つかります。さらに、その行き着いたホームページから、別の気になる情報が見つかり、そこから、また新たな検索が始まり…。

そんな感じ。

昨日は、アラーム時計、が気になりました。機械式の腕時計でアラームをセットするタイプです。それで検索を始めたら、アラーム時計の音源をストックしているページたどり着きました。機械式時計でアラームというと、大きく2つの種類があるようです。ひとつは、目覚まし時計のようなアラーム機能。もうひとつはミニッツリピーターといって、時報のようにベルが鳴る機能です。

その音源をストックしたページには、どちらの音色も用意されていました。それを聞いていると、
「これを携帯の着信にしちゃおうかな」と思い立ち、
音源をダウンロード。

WAVファイルだったのですが、そのまま携帯に取り込んでも着信音に指定できないようです。仕方がないので、wavファイルを着信音にする方法を検索開始。すると、ヤマハで、コンバーターソフトが出ていました。それをダウンロードして、wav.ファイルをコンバート。やっと携帯の着信音になりました。

キン、キン、キン と実にのんびりした鐘がなります。電話が鳴っていると気づかない危険があります。でも、しばらくはこのまま。

そうこうしていると時間は3時間くらい経過。一息ついた頃に、キン、キン、キンと電話が鳴り、校正の直しやらに関しての連絡。

そして仕事再開です。



■2009/1/20
昨日は大変な1日でした。ガリちゃんの話です。

ガリちゃんが便秘症だという話は書きました。それはまだ続いています。

2008年の1月に大便秘症で入院。その後8月に再びウンコ出ない病となり、9月、10月、11月と月に一度のペースで、病院で浣腸をしてもらっていました。

さすがにこれは問題だろうと、12月にはかかりつけの病院の先生と相談し、手術する方向で検討を開始。大きな病院のほうが設備もいいということで、大学病院にあたっていたのです。

で、12月のなかばに病院を決め予約。年末年始ということもあり、予約をとったのが1月19日、昨日だったのです。予約から受診まで1カ月以上の時間があくので、どこかで、また浣腸することになるなと思っていました。


ところが、ガリちゃんのほうはというと、手術の危険を察したのか、はたまた、私のこれまでの看護がやっと功を奏したのか、12月、1月と順調にウンコしています。期間や出る量にはバラツキがあり、全部が出ているというわけではありませんが、ウンコが出なくなるという状態にはなりませんでした。


そして、昨日、朝9時の予約ということで6時半に起きて準備し、ガリちゃんをゲージにいれ出かけます。ガリちゃんとの初めての遠出です。

ガリちゃんは、ウンコも出て体調がいいこともあり、ゲージに入れられて不機嫌、家を出てしばらくはかなり暴れていました。

しかし、駅につき他人の話し声が間近に聞こえる状態になるとトタンにびびって大人しくなっています。

電車を乗り継ぎ大学病院に到着。もう、この時点で私の腕はけっこうしびれています。

私が到着した時には、まだ他の患者はいなかったのですが10分も座っていると、人と犬がいっぱいです。ガリちゃんのビビリは私にも伝わり、まるで猫になったような気持ちで、犬を警戒している自分に気づきます。

私の順番が来ました。予想したことですが、これまでの話と12月からのガリちゃんの状態を話すと、手術するのも方法ですが、内科的処方で解決する可能性もあるので、少し様子を見ましょうということになりました。ここではレントゲンと血液検査をして、軟化剤を処方するとのこと。

しばらく私ひとりで待っているとまた呼ばれ、レントゲンの結果説明。ウンコが出ているというものの、お腹のなかにはまだたくさんのウンコがあり、今後飲ませる薬を効果的に使うには、一度、お腹の中のウンコを排出するために浣腸処置をすると説明されました。

ちょっと気になることもあったのですが、まぁ、それも仕方がないと受諾。浣腸するとのなると1時間以上は、待たされるなと覚悟していたら、わりと早く呼ばれました。


「浣腸して、最初のほうのウンコは出しましたが、急にガリちゃんが暴れまして、もうご機嫌斜めでウンコを出したがらないんですよ」

と説明。たしかに、ガリちゃんは珍しく、フーフー言っています。

その説明を聞いて、喉のところまで「もうちょっと様子を見て貰えませんか、きっと、すぐにウンコが出ると思うので…」
って出たのですが、まぁ、家に帰るまでは持つかなって油断したのが失敗でした。


病院を出て5分も歩かないうちに、ゲージから、すごい臭いがします。見るともうウンコしています。

こりゃ電車は無理だと判断して、タクシーを拾い帰宅。タクシーに乗る時も事情を話し、ウンコはあるけど、タクシーにはこぼれないからって了解を得たり大変です。

そいて家に到着。これも予想したいたことですが、ゲージを開けるなり、ガリちゃんは、押し入れに隠れます。チラッと見えた身体はウンコまみれ。ゲージのなかをみると、これまたひどい状態。

ゲージを洗い、部屋を掃除。しばらくして落ち着いたところで、嫌がるガリちゃんを、お風呂場で洗います。お風呂に入れるのは子どもの頃以来なので、かなり嫌がっています。そして、ガリちゃんがいたるところにつけたウンコの掃除。

もうグッタリです。一夜明けた今日も、まだ、どことなくウンコくさい感じ。きっと、まだ見つけていない、ウンコ付着地帯があるのでしょう。はぁ、面倒くさい。

さて、軟化剤の効き目はどうなのか? ガリちゃんは、結局、手術することになるのか? 


■2009/1/15

 すっかり休み癖がついた身体は、そうそうに戻るものではありません。

今週から本格的に仕事が始まったのですが、いつもにも増して遅いペース。明日の午後には提出しなければならないのに、実に微妙な状態。


正月に友達に家で飲んだ時に、ダイエットの話になりました。四十路過ぎの人間は、男であれ、女であれ、ダイエットに興味を持っています。


「あのね、アゴをね、こう上げて、筋を伸ばすの。あと、鼻の下のところを、唇をとがらせるようにして、鼻に近づける。この運動を1日に1、2回繰り返すと、たるみが取れるわよ」

友達の奥さんが披露したテレビの知識です。

その時は、ふーんと聞いていただけですが、その後、歯を磨いたついでに鏡の前で上記の運動を繰り返しています。


そうそう、先日、フィリップ・マーロウを久しぶりに読みました。帰省した時に、昔読んだ本を持って帰ってきたのです。「大いなる別れ」だっけ? ロンググッバイってやつです。高校の頃に呼んだはずですが、まったく覚えていません。

そのなかで、フィリップ・マーロウが、大金持ちにバカにされるように収入を聞かれ、

「銀行口座に数百ドルと株券がちょっと」

と答えていました。


日本のイメージでは、ハードボイルドと株券はまったくベクトルが逆のように思いますが、アメリカでは“ハードボイルド”で“探偵”であっても、株券は持っているものなんですね。それほど、一般的なものってことでしょうか。

小説の内容より何より、その件が一番ビックリしました。

ハードボイルドという言葉の意味も、日本ではずいぶん変化しているのかも知れません。フィリップ・マーロウは、倒れている物に力を貸します。肩を貸し、コーヒーを与えます。助けた者のために、やっかいごとに巻き込まれても、告げ口するようなこともなく、黙秘を続けます。(その代わりに、くだらないことは、やたらとしゃべりたがりますが…)

そして、最後の裏切りにも、別れを告げるのみ。

それは、まるでキリストのようです。

「優しくなければ、生きていく資格がない」という言葉の“優しく”は“gentle”らしいですね。きっと、日本語でいう“優しい”とは、違う意味が多く含まれるのでしょう。

 


■2009/1/5

結局、まだ、新年用の写真は撮影せず。

元旦に初詣に行きました。ついでになにか撮影しようとカメラバッグを斜めがけ。

途中、けっこう好みの景色があり、とりあず撮っておくかとカメラを取り出し、ファインダーを覗いて、シャッターを切るとシャッターが切れません。モニターを見てみると、

「カードがありません」の文字。

ああ、そうね、コンパクトフラッシュを入れていなかったのね。

そういうわけで、やる気はあったものの、撮影には至りませんでした。正月、そうそう、そんな感じです。


でも、おみくじは、とりあえず“吉”。

ここ数年では一番いいおみくじです。


そして、本日、5日。仕事も始まった感じ。午後にはさっそくクレームの電話が入ります。

まぁ、そういうものです。夕方から、逃げるように家を出て食事&パチンコ。今年最初の運試し。

そしたら、見事に勝ちました。よかった。ああ、よかった。


昨年末は、時計三昧な生活でした。1時間仕事をしたら、2時間、時計に関するネットのページを見るって感じ。

密かに、オークションで落とそうと企んでいる時計もあったのです。

ところが、大晦日の日に、友達の家で飲んでいる時に、その時計三昧な話をしたところから、ちょっと変化が。

いや、別にバカにされたとかではありません。一通り、この数ヶ月の時計に執着した話や時計を買った話などをしたところで、ツキモノが落ちた感じがしたんです。


そして、それに輪をかけるように、購入しようかと思っていた時計が正月そうそうオークションに登場し、それがあれよあれよと高値になり(高値といっても、数万円程度ですが…)、こりゃダメだと早々に退散。

そして、気がつくと、時計熱が冷めていることに気づきました。

熱しやすく冷めやすい。

昔からそうです。


そういう感じで、2009年はスタート。

x
ii