□□LENROCのARCADIA  手巻き スモールセコンド □□
□2009/6/16


 スモールセコンドがついた、おそらく1950年代以前の時計を14個くらいゲットしました。ちょっとくらいは動くものもありましたが、どれもジャンク、不動の時計ばかりです。まとめ買いなので、ちょっと割安。ひとつあたり500〜600円くらいです。その半分くらいが復活できればいいのですが…。


これが最初にチャレンジした時計。6時位置にスモールセコンドと呼ばれる秒針がついています。昔の時計は、秒はこういう感じで着いているモノが多いようです。この時計を最初に選んだ理由は、大きかったから。直径は約32mm。現在の時計では小さいほうですが、1950年代以前の時計では大きなほうです。これ以外のものは、どれも30mm以下のサイズです。小さいほうが、なにかと作業が面倒なので大きなほうからチャレンジした次第。


裏蓋には蝶番がついています。懐中時計の時代の名残なのでしょう。素敵です。


裏蓋には「LENROC」の文字。文字盤にある「ARCADIA」がメーカー名かと思っていましたが、裏蓋にある「RENROC」がメーカーのようです。「ARCADIA」は商品名だと思います。もしかしたら、過去に入れ替えられているのかも知れません。

「LENROC」の文字の横に模様があります。写真の写りが悪いですが、犬の模様のようです。懐中時計などでは、鹿、馬、犬などの模様で調整度合いを表すことがあります。たぶん、これもその意味合いなのでしょう。鹿が最上、次が馬、犬となります。つまり、この時計は、普通のランクの時計ということ。



分解した状態。



中身はそれほど珍しいというところはありませんでした。初めて見るパーツは、リューズの止めかねに連動するバネ。写真の中央よりちょっと上に写っている湾曲した針金状のもの。もうちょっと時代が新しくなると、同じ働きをするバネでも、すべて直線的形状になっています。しかし、1950年代以前の時計だと、湾曲タイプがあるようです。


革ベルトを作りました。写真で見ると、そこそこうまく出来ているように見えますが、実物は、かなりダメダメでチープな感じです。製作時間は、なんと20分。革生地を、設計図もなしに適当に切り貼りして、カチャンカチャンと止め金具で固定して出来上がり。まぁ、でも、最初の作品としては、いいでしょう。





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