その後、紆余曲折ありました。さまざまなパーツをはずし、リューズを抜くところまでいきました。それで機械をケースから外そうとすると、それでも抜けません。なんと、表側のベゼルと風防を外さないと機械が抜けない構造のようです。昔の機械には、そういうタイプが多いようです。そこでまたテンパってしまい写真もとらずに、一気にこんな状態になってしまいました。でも、この写真をとっていたおかげでちょっと命拾い。
機械の上のほうの銀色の板。中央にネジがあります。このネジを外せば板が取れそうです。そう思い、ネジをはずしました。しかし、板が取れません。これまた油が古くなり固着しているようです。で、ちょっと力をいれてコキコキやっていたら、パカッとはずれました。はずれたのはいいのですが、なんと歯車が3個も落ちてきました。どこにどうついていたのか、まったくわかりません。それが、あとでこの写真を見て、歯車の付き方を想像することができました。センターに1個、左右に1個ずつの3つの歯車が、ちょっとだけ写っています。
ちなみに、これはリューズの根元のところ。これまで分解した時計には、こんなところに歯車が3つもついた機種はありませんでした。まったく違う構造です。
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