□□ セイコー5 7S26 □□
□2009/3/30


今回は、私のセイコー5の分解掃除です。実は、前回紹介したラドーよりも先にやっています。あ、セイコー5は上の写真の奥のほうでボケ気味に映っているやつです。これ、5〜6年前にバンコク旅行をした時に買ったもの。なぜ、バンコクに行って時計の買うのか、といえば話が長くなるので止めますが、そういうノリになってしまったというお話。なんでもバンコクのセイコー社の時計だということです。日本円で4000円くらいです。時間があっているのは手前の時計。セイコー5には、自動巻き機能しか搭載されていません。そのため、メイン機種の座を奪われると、トタンに止まってしまう運命にあります。手巻き機能が搭載されていれば、腕につけないまでもゼンマイを巻いてあげるのですが…。


それで、最近は眠っていることが多いセイコー5。セイコー5シリーズは、1960年代から登場しているようです。日本国内では、1980年代くらいまでは発売されていたようです。現在ではセイコー5ブランドがあるのは海外のみ。日本本社からの部品供給を受けて、世界各地で組み立てられいるようです。

上の写真は、ローターという部品をはずした状態。ローターが回ると、下にある黒っぽく映った歯車が回転し、そこから伸びている2本の金具が、挟み込むようにしている歯車に動きを伝えます。その歯車の回転を、隣の歯車につたえ、その下にあるゼンマイが巻かれる仕組みです。黒っぽい歯車から出ている2本の金具が、マジックレバーと呼ばれるものらしいです。たった2本の金具の動きで、ローターが右回りしても左回りしても、その動きを同一回転に変換してゼンマイを正しく巻くようになっています。

詳しい解説はこちらのホームページにありました。
http://homepage3.nifty.com/tokei/e-Untiku-ma.htm


文字盤を外して、曜日と日付カレンダーが登場。今回もこれが鬼門でした。


曜日カレンダーを外しました。内側の黒っぽい金属の板が、日付カレンダーを抑える役目をしています。3本のネジで止められていると思い、それをはずしましたが、抑え板が取れません。


それでよく確認してみると、どうも白い歯車(プラスチック製。こういうところでコストダウンしているのですね)の右側に十字の形をしたネジ状のものあります。これも、押さえ板を固定するネジのようです。ところが、私が持っているドライバーにはプラスのマイクロドライバーはありません。1.6mmのはあったのですが、それでは大きすぎてネジを回せませんでした。

それで悩んだあげくに、カレンダーを外すことを断念。カレンダー側は、隙間から油を差すだけにすることにしました。その結果、地板もカレンダーにひっついているので、地板の完全清掃も断念。悔いの残る分解掃除です。


カレンダー側は諦めて、歯車側を分解。上の写真はほとんどの歯車を外した写真。最後にゼンマイと時間針につながる歯車を残すのみ。当然、これも取り外し、取り外したパーツはすべてベンジンで洗浄。

地板の洗浄が不十分だったためか、このあと組み立てて時間を合わせると、やや不安定な状態でした。分解、組み立て後、テンプ周りの洗浄、注油をやり直したりして、時間もピッタリ合うようになるまでに1週間ほどかかりました。それが、すぐにページをアップしなかった理由です。

もっとも、せっかくちゃんと合うようになったのですが、他の時計と比べて、早くも眠りについています。やっぱり手巻きがないと、こうなっちゃいますね。




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