□□ ラドー 手巻き レディース 21石 □□
□2009/3/27


ラドーのレディース手巻き時計のムーブメントです。小指の先ほどの大きさです。海外の時計は、日本のに比べてムーブメントがキレイです。一応、高級ブランドではあるので、そういった理由もあるでしょう。それにしても小さい。もっとヒマな時がいいかなと思いましたが、夜11時過ぎから分解開始。

それが間違いの元でした。ついに失敗してしまいました。


分解も掃除も順調に済みました。組み立ては、初めて見る仕組みも多く手間取ったのですが、それでも前回までに比べれば順調でした。1つだけ、先につけるべき部品を忘れていたので、90%程度組み立てたところで、少しばらすことにしました。それで、上の写真のネジを緩めようと思ったのです。軽く回したのですが緩みません。そんなに強く締めたかな? と思って、ちょっとだけ力を入れたんです。力を入れた、といってもマイクロドライバーを持っているので、指先だけの力です。

それでネジが緩んだ感じがしたのですが、違和感があったのでよく見てみると、ネジの上だけになっています。


上の写真のネジの下には平たい歯車があり、その下にゼンマイが収められたケース(香箱)があります。先ほどのネジは、平たい歯車とゼンマイケースを一体化させるためのネジでした。ゼンマイの中央の穴が、棒のようなものでふさがっているのがわかります。これ、ネジの根元です。


同じようなネジがもうひとつあるので、見比べてみましょう。右は普通の状態。左は根元なし。左の写真には軸の影がないのがハッキリわかると思います。実は、あのネジは、逆ネジだったのです。分解組み立もしているので、知ってはいるのですが、つい、ど忘れして、締めるほうに力をいれたのです。セイコーでは、ゼンマイのところに逆ネジを使うことがなかったので、油断しました。それにしても、ねじ切るほどの力は入れていないと思うのですが…。

こうなっては、もうどうしようもありません。あのネジの根元がゼンマイの穴から取り出せれば解決策もありますが…。ラドーのジャンクでも探して部品取りするしかないです。

教訓:時計の分解・組み立てにはパワーは不要!




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