EPI gas LFA-II (L-2004)
EPI gas ランタンオート LFA-II。キャンピングガスの入手が難くなりルモガスの使用に不安を感じ始めた2000年代前半、ルモガスの代役として購入したもの。メインランタンとしての使用にも耐えれるようにとの思いで、120Wという当時のガスランタンとしては比較的高出力を謳うスペックに惹かれてチョイス。以前からEPI gas製のシングルバーナを使っていたこともあり、EPI gasというブランドに馴染みもあったし信頼もしていた。
EPI gas LFA-II

230g缶に取り付けたところ。ご覧のとおり、本体は結構大きい。これだけを見てるとそうでもないんだけど、Snowpeak 天を見た後にこのランタンを見ると妙に頭でっかちに見えてくる。
EPI gas LFA-II

使いにくいと感じるのがトップフードの開閉。写真のように二つの爪で引っ掛けるようになっているんだけど、これが意外と硬くて扱いづらい。フードを閉めるときにランタンを吊るすための鎖を正規の場所に戻し忘れるし、このあたりのデザインは正直言ってイマイチ。まぁ通常はあまり開閉する必要はないので、ウィークポイントって言うのはちょっと酷かもしれない。
EPI gas LFA-II トップカバー

グローブを取り外したところ。手前に見える真ちゅう製のチューブがこのランタンのモデル名にも付いているLFA機構。燃焼するバーナの熱を利用して液化ガスを気化させ、燃焼効率を高める機構らしい。炎の安定性が高まるらしいけど、別に他のガスランタンが不安定だとも感じないので効果のほどは不明。ちなみにマントルは社外品。EPI gasの純正マントルはオレンジ色の発色で恐ろしく暗く感じたので今は使っていない。
LFA機構

このランタンでダメなのがイグナイター、パチパチと火花を打ってもなかなか着火しない。ガスがかなり出てからでないと着火しないので、グローブの中でボンッとプチ爆発が起こって毎回焦る。イグナイターの電極の先っちょの位置がよく無いんだと思う。マントルの中に電極の先を入れた方が良さそうだけど、この電極は2本構成なのでそれも簡単ではない。いっそのことイグナイターを外してしまおうかと考え中。

グローブはドイツSCHOTT社製、コールマンの歪んだメキシコ製グローブとは一味違う。個人的にフロストグローブが好きなこともあり、このグローブは大のお気に入り。
EPI gas LFA-II グローブ

肝心の明るさはというと、正直言って期待はずれ。同じ液化ブタンガスを使う公称60Wのキャンピングガスのルモガスにも完敗。そのくせ燃焼音は手持ちのランタンの中で一番勇ましいんだよね。新品のときからこんな感じだし、勇ましい燃焼音を聞く限りゴミが詰まっているとも思えない。公称120Wを謳っているだけに少しがっかり。ランタンの明るさ比較のページはこちら

EPI gas Lantern Auto LFA-II (L-2004)
Regular Gas (EPIgas Regular、液化ブタン・液化プロパン混合)

明るさには不満が残るLFA-IIだけど、このランタンは使いやすくてバランスは悪くない。プレミアムガスを使えばそこそこ明るいし、比較的光量の調整がし易いのも○。このランタンの現行モデルは公称200Wを謳っているようだけど、実際のところの明るさはどうだろうね。

Snowpeak天とのサイズ比較。天が特別小さいこともあるけど、LFA-IIはかなり大きい。それでいて明るさは公称80Wの天の方が上。どうなってんだろうね、メーカの公表値って。参考にならない公表値はいらないというか、間違った選択をすることになるので無い方がいいと思う。
EPI gas LFA-IIと天との比較

他のEPI製品と同様、非常にシンプルで実用的なケースが付属。ランタンのボディサイズぎりぎり、カッツカツ。無駄に大きくなくて嵩張らないところは好感が持てる。この辺はさすがはEPI gas、ちゃんと分かってるねぇって感じ(^^)
EPI gas LFA-IIケース

天とのケースサイズ比較。比べるまでもなく、コンパクトさ勝負では天の圧勝。体積比で言うと1/5以下。オートキャンパーにとってはLFA-IIも許容範囲だと思うけど、自転車キャンパーにとってはこの差は大きいだろうね。
EPI gas LFA-IIと天のケースの比較

<主な仕様>
サイズ: 94(φ)mm x 138(h)mm
重量: 386g
天下方式: 圧電点火方式
出力: 120W相当
ガス消費量: 50g/hr