AYUCA・金井優子の現地報告日記9

 現地で活動している当会・金井優子の報告です('99年10月4日〜10月20日)。


10月 4日(月)

 今日は、車で一緒に行ってくれる人が見つからず、バスでブエルタ・グランデに行く(編注:金井は運転免許を取得したばかりなので、一人で運転するのは今のところ控えている)。教会再建の現場を見に行った。すでに、彼らが自分達で集めた資金で、壁を作り終えていた。後は、屋根、窓、扉、それから最後の仕上げを残すのみとなっていた。彼らと、あといったい何が必要なのかという事を話し合った。ここまでしか、彼らの資金では作る事ができなかった。あとは、他の援助を待つ事しか彼らにはできない。なんとか、1日でも早く教会が再建できるよう動いていかなくっちゃ。


10月 5日(火)

 今日もまた、車で一緒に行ってくれる人がいなくて、バスとヒッチハイクでクアクまで行った。以前トタン板を配った家々のチェックをする為、ここにやって来た。週末に降った雨で、道にはいっぱい水溜りができていて、本当に歩きにくかった。今日は馬が無かったからずっと歩いて見てまわった。入り口付近にある家々しか見ることができなかったが、みんな、ちゃんと家を作っていてくれた。本当にうれしかった。でも、ドロドロの道を歩くのは本当に辛い…。


10月 7日(木)

 今日もまた、一緒に行ってくれる人がいなくてバスとヒッチハイク。クアクで、この間行くことにできなかった残りの家を見に行った。でも、途中で雨が降ってきて結局見に行けなかった。そのまま、フレナカインまで戻り午後のバスを待つ事にした。でも、なぜかバスが来ない。また、ヒッチハイクをしようにも車も通らない。いったいどうしたんだろう。本当、ちょっと不安になった。最終的には車が通り何とかトルヒーヨまでたどり着く事ができたが、もう日が沈みかけていた。なぜ今日はバスが通らなかったんだろう?


10月 8日(金)

 昨日の雨で、クアクの奥にある家々を訪ねることは絶対にできないだろうと思い、今日はまたまた以前物資を配ったリカルド・メヒーヤという地区にその後の様子を見に行った。やはりここも、ほとんどの家がトタン板を屋根に載せていた。3軒の家は、まだ屋根を乗せる状態まで家ができていなかったのだが、確実に今家を作っていると言うことが見て分かったので、本当に満足した。この地域を見てまわっている時、以前ここに住んでいたのだが、家が無くなり今は近くの知り合いの家で生活しているという一人の女性と会い、話をした。彼女は、物資を貰うことができるのなら、もう一度ここに家を作りたいと、必死に私に訴えかけてきた。本当に、ここに家を立てる事ができるのなら、彼女に援助をしようと思った。
 その後、ブエルタ・グランデに様子を見に行った。教会の牧師達は、本当に援助が貰えるのか、と少し不安になっているように見えた。本当、1日でも早く確実なものを彼ら達に感じさせてあげたいと思った。


10月11日(月)

 ブエルタ・グランデの教会を見に行く。後は屋根、窓、扉だけをつければ出来上がりなのだが、まだこの教会を援助してくれるといってくれている団体からのはっきりした返事が来ない。早くいい返事が来ればいいのだが…。
 ベインテイシンコ・デ・アブリルに行く。以前ここの教会の牧師が何度となく私の所に来ては、ぜひ援助をして欲しいと頼んできたので、この村に行き、35軒の家をチェックした。確かに、中には本当に援助が今すぐにでも必要と思われる家が何軒もあった。しかし、この時他の地域の援助活動がまだ始まったばかりだった為、とにかく始めた所を先に終わらせてから、と思ったため、ここでの援助はまだこの時には考えられなかった。しかし、その後もここの教会の牧師は何度も私の所にやって来ては、まだ援助はしてもらえないのか、まだ希望を持っていてもいいのか、と言ってきた。そんな彼らに対して、その村での援助の必要性を感じさせられ、いつかはここでも援助をしなければと思うようになっていった。そして、この日再び援助をする為の調査に向かった。状況はまったく変わっていなかった。もちろん何の援助も届いていなかった。そして、このままでは、もう何の援助も届かないと思われる。すべての調査ができなかったので、また明日調査の続きをしに来なくては。


10月12日(火)

 昨日の続きの調査をする為、ベインテイシンコ・デ・アブリルに向かう。調査の途中から大雨が降り始めた。なんとか調査を終わらせトルヒーヨに戻る。今の私達の持っている資金から考えると、ここで全部の家を援助する事は難しいと思われたので、その中からさらに20軒の家を選ぶ事にした。中でも、さらに援助の必要があると思われる家を選んだのだが、本当は全部の家を援助してあげたかった。20軒を選ぶ作業は本当にいやな作業だった。もっと資金があれば…。


10月15日(金)

 今日はベインテイシンコ・デ・アブリルの20軒の家にトタン板を配布した。やはり物資を手渡したときに見ることのできる彼らの笑顔がとっても気持ちいい。これがあるから、大変な調査もできる。でも、本当に彼らが私の配った物資を有効に使ってくれるかと言うと、100%は信用できない所がある。でも、みんながちゃんと有効に使ってくれればいいのだが。
 連日の雨で、道路があちこちで泥状態になっていた。危うく2回、泥の中で車がストップしかけた。でも、なんとか脱出できたので良かった。


10月18日(月)

 再びブエルタ・グランデに様子をいに行く。みんなが教会の再建を待ち望んでいる。でも返事がなかなか届かない。ちゃんとした返事を、今度行く時には絶対持っていきたい。
 クアクに援助の必要な家がまだ残っていると言うことで、その家を見に行く。車で行ける所まで行ってから、そこからは歩いての移動。なんでこんな所に住んでいるんだろう、と思うくらい離れた所に住んでいる2軒を見に行く。確かに、ここにも援助が必要と思われた。
 ここの道の状態は非常に悪かった。また、少し雨が降れば、ここに行く道が無くなってしまうという状態でもあった。


10月19日(火)

 再びクアクに行く。というのも、昨日ここに来た時、「まだ家がある」という情報を聞いたからだ。昨日その情報を教えてくれた、以前ここに住んでいた男性が道案内をしてくれた。やはり、昨日と同じ地点まで車で進み、そこからは徒歩で行くことになった。昨日見た家と同じく、ここに人が住んでいるなんて、ほとんどの人が知らないんではないかというくらい、入り組んだ所に住んでいる2軒の家に行った。やはり、ここも昨日の家と同様、絶対援助が必要と思われた。
 今日も、2軒の調査だけで1日かかってしまった。まだ、10軒弱の家があるということなので、また明日調査をしにここに来なくては。


10月20日(水)

 再びクアクにいく。しかし、ちょうどクアクに入った辺りで、車のタイヤがパンクをしてしまった。スペアーのタイヤを買うようにみんなから言われていたにもかかわらず、まだ買っていなかった私は、どうする事もできず、ひとまず車の通る道まで歩いていった。遠かった…。そして、以前よくヒッチハイクをしていた車がたまたま通りかかったので、事情を説明したところ、彼らのスペアータイヤをトルヒーヨの町まで戻る為に貸してくれる事になった。こうして、この日はなんの調査もできず、そのままトルヒーヨに戻る事になってしまった。ちゃんとみんなの助言どおりスペアーのタイヤを買っておくべきだった。


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