メニューに戻る次のページへ



 「……善処致します」
 丁寧に頷かれて、思わず苦笑。
 甘ったるい気分になる自分に呆れつつ、それも悪くないとも思いつつ。
 俺は壬生の太股を更に引き上げた。
 「もりと、さっつ!」
 「んだ?」
 「無茶な、体勢ですよ?」
 太股を肩に担ぎ上げれば、肩部分だけで体重を支える羽目になる。 
 ま、確かにつらいな。
 「……これでどうだ」
 俺は、少し離れた場所にあった枕を引き寄せて、壬生の腰の下に押し込む。
 縦横共に幅のある大きな枕だし、あまり高さもない。クッションにはちょうど良いだろうさ。
 「や、その。多少、楽にはなりますけど……」
 まぁ、無茶な格好ってーよりは、羞恥が強いんだろう。
 あそこが、ちょうど俺の目の前にある体勢だかんな。
 「あと、ちくっと我慢するんだな。恥ずかしいなんて、思ってる余裕を奪ってやるから」
 「……凄い、余裕」
 「でもねーぜ?」
 自分でも驚いているほど余裕がない。
 こんな極上の身体に、更に好意を上乗せされてみろ?
 俺の本来の気質は人間よりも、手前勝手な獣だ。
 欲望のままに突っ込まないのは、この状態で入れたんじゃあ、俺が楽しめないという
打算だけ。
 ……必要以上に傷をつけたくねぇっていう感情が、柄にもなく湧き上がってくるのは、
中々認めたくねぇ。
 「こんなん、見せられちゃあ、な」
 頭の中での葛藤に一旦蹴りをつけて、行為に集中する。
 壬生の、可愛いトコを見ちまえば、それも難しい話ではなかった。
 「貴方が、勝手に!見ておられるんでしょう!」
 きつい眼差しで真っ向から睨んでくるも、俺の顔を見た途端。
 腕で顔を覆ってしまった。
 ……俺は、余程好色な面をしているらしい。
 「ああ、勝手に見てるぜ。お前の可憐、な。ココをな」
 授業でもなしに、可憐という表現を使ったのは寧ろ初めてじゃないだろうか。
 職業柄、ついでに長く生きてきた関係もある。
 語彙は決して少ない方じゃない。
 が、その一言しか浮ばなかったのだ。

 散々、処女に与えるにしてはハードな愛撫をくれてきた。
 蕩けてもいい時分だろうと思うのだが、入り口は、すうっとなめらかな一線。
 練れた女なら、くっぱり開いているトコなんだけどな。
 さすがは、処女。
 改めて聞いてみたくなった。
 「……どうして、欲しい?」
 「正直。わかりません」
 「そうか」
 「ええ。ですから……」
 語尾は微苦笑。
 ついと首を傾げられる。
 「貴方の、好きに。杜人さん」
 頬を、綺麗な指先が撫でてゆく。
 癒される気分に、根本がぐらついた。
 本気で、こいつに捕らわれているのだと気付かされても、不思議と良い気分だった。
 自然と綻んでくるまで眺めているのも悪くなかったが、自分の下肢がそれを許しそうにも
ない。
 俺は、壬生の秘所を指先でそっと開いた。
 ちゅ、と粘膜の擦れる小さな音がして、後。
 花びらが僅かに開かれる。
 ふっくらと赤みを帯びてはいるが、まだまだ若い肉襞。
 中央からは、ちょうどとろりと蜜が溢れ出る所だった。
 とてもじゃないが、まだまだ俺を銜えさせるには難しい風情。
 逸る心を落ち着ける為に、大きく息を吐き出した。
 「あの?」
 「なんだ」
 「……溜息をつくほど、その。変、なんですか」
 「……馬鹿。その逆だ」
 愛らしい物言いに、そういえばどんなにこいつが大人びて見えても、まだ高校生なのだと
思い知らされる。
 「あんまりにも、美味そうで。盛っちまう自分を押さえ込んでるだけだ」
 頬に、軽いキスをする。
 怯えも否定もなく、ん、と鼻が鳴った。
 「驚くほど、イイ、ぞ?」
 「なら、いいです……」
 目の端の朱を強くしながら、長い睫が再び伏せられた。
 俺は、その睫にも触れるだけのキスをして、再び秘所に魅入る。
 舐めるべきか、指で可愛がるべきか瞬時迷って、舐める事にする。
 そちらの方が幾分か、感覚がソフトだろう。
 一気に熱を上げさせるよりも、ここまできたらじっくり感じさせたい。
 どこまで、挿入を引き伸ばせるかは、気合の入れ所だな。
 今度は迷わず、皮を被った小さな突起に舌先を触れさせた。
 処女なら中よりこっちがいい。
 「ん、やっつ」
 太股が数度震える。
 緊張しすぎている証拠だ。
 俺はゆるく太股を撫ぜてやるついでに、閉じがちな太股を内側から押し開く。
 「すぐに、ヨくなる」
 舌先で皮を捲り上げれば、小さな肉粒が現われた。
 他人どころから自身でも触れていない場所に、自分が最初に触れる愉悦。
 処女なんて面倒臭いだけだと、今でも思っている。
 ただただひたすら、壬生が例外なのだろう。
 露になった粒に、舌の中央をあてると全体を使って一度、ねろりと舐め上げた。
 「ひゃうっつ」
 思わず、といった感じで漏れた嬌声。
 「やあ……」
 否定の言葉は、自分の嬌声に対するものだと知れて、勝手に好色な笑みが浮かんで
しまう。
 一応全体を舐めたので、粒のどこが一番感じるのかを探る作業に入った。
 皮との境目である上部分、右、左、花びらに近い下部分。
 僅かに位置を変えて、舌先を使って舐め、突付いた。
 場所を変える度、違う反応があるのが愛らしい。




                              メニューに戻る次のページへ
                                  ホームに戻る