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 口の中に収めていない右の乳輪を目を細めて眺めれば、唾液で濡れて指腹で愛撫された
箇所は、ほんのりと赤い。
 紅色、という表現がより近いだろうか。
 ぐにぐにと噛めば、他の部分と違って、それでもまだ幼いせいだろう柔らかなしこりは弾力
が歯に心地良い。
 「ん、うあ……」
 微か、怯える色があって、次には痛がる音。
 心地良さに零れる吐息が大変だが、隠れた感覚までをも拾えばそんな所。
 次は、乳首。
 ちゅうちゅうと吸って勃起したところを見計らって、根元をかりこりと噛む。
 「やあんっつ」
 髪の毛がぐいと引かれて、嫌がる反応。
 歯を立てるのを続けながら、起立した乳首の先端を舌先で突付く。
 途端。
 「んん、ふっつ」
 鼻から零れ落ちる甘えた吐息。
 根元を歯から開放して、今度は舌全体で舐めたり、しゃぶったり、ぴんぴんと跳ねさせたり、
ころころと転がしたり。
 「あ、ん、やあ。ふうんっつ、あ、つ、くんっつ」
 いちいち可愛らしい声を上げてくれる。
 ま、こっちの方がやっぱり弄りがいがあるかな?
 「せ、んっつせ」
 「んう?」
 乳首を弄るのに集中しながら、生返事をする。
 「……あんまり、しないで下さい」
 「んで?」
 何で?
 「変な、感じがしてくるから」
 変な感じねぇ。
 俺はちゅうっと吸い上げてから、ちゅぽんと口を外す。
 左側と同じく真っ赤に濡れて勃起した乳首が現われた。
 これを俺が育てたのかと思うと喜びも一入。
 「ああんっつ」
 「それな。変な感じって言うんじゃねーんだよ」
 一時でも愛撫を休めたくはなくて、爪の先で乳首をぴんぴんと弾く。
 「あっつ、やっつん…?」
 「表現の相違って奴だ」
 「んっつ、あ…せんせ、い…みたい…ああっつ、こくご、の…」
 「教師は教師だぞ。教えているのは生物だがな」
 「ああんっつ。あああっつ、やっつん」
 軽くいったのかと思うほど、首筋を仰け反らせて、太ももを擦り上げている。
 乳首だけでこれじゃあ、下弄ったらどうなるんだ。
 挿入するまで何度イかせられるかと、そんな下世話な欲望が浮かぶ。
 「変な感じってーのはな。世間様では、気持ち良いってーんだ」
 「うそっつ」
 「本当だ……その、証拠に」
 ちろっと舌先を出して喘いでいた唇を、舌で抉じ開けながら口付ける。
 勃起した乳首を爪の先で繰り返して弾けば、口の中で何度も甘い悲鳴が反響した。
 絡め取った舌は、根元からびくついている。
 「キスだけで、気持ち良さそうに、舌を震わせてるぞ」
 ん、ちゅ、と根元から吸い上げるようにして、唇を外す。
 鼻先をぺろりと舐めれば、蕩けた瞳がうっすらと開かれる。
 目の淵には、愉悦の涙が溜まっていた。

 「い、っつがみさんっつ!」
 「何だ」
 それでもまだ、ちっとも瞳の中。
 屈服の色を乗せないのは、日頃の自制の賜物か。
 「止めて、下さいっつ」
 「自分で欲しがってみせるんじゃなかったのかよ」
 口の端をぺろっと撫ぜて、キスを終わらせる。
 乳首を弄りながらのキスは、震える舌が堪らなく情欲を誘ったけれど。
 自ら欲しがらせて、鳴かせてみたい衝動の方が強かった。
 「こんなの、だとは。想像しきれなかったんですっつ」
 「ああ、それだけイイって事だろう?お前、随分感じやすいみたいだぞ。自覚……でてきたん
  じゃねーのか」
 再び大きな乳房を両手の平で以って捧げ持つ。
 俺は特に巨乳が好みと言う訳でもなかったが、掌から零れ落ちるやわらかな肉は、視覚を楽
しませてくれる。
 とにかく、卑猥なのだ。
 「自覚なんてっつ。ああ!やあっつ」
 自慢でもないが、掌は大きい方だ。
 親指で両方の乳首を潰しながら、乳房を揉み潰す。
 指の腹に、こりこりと自己主張してくる乳首の絶妙な硬さが心地良い。
 「へぇ?乳首引っ張られる方がイイ奴の方が多いんだけど。お前さん。埋められる方が好き
  みてーだな……いー声だ」
 「貴方の好みじゃなくって、良かったですよっつ」
 「……誰が好みじゃないなんて、言った。俺はなぁ。マニアなんだよ」
 指の腹から、今度は爪の先にと取って変える。
 「ひゅっつ」
 感じ過ぎるのか、声にはならず、切羽詰った風に喉が鳴った。
 ぐりりっと爪先を埋め込む。
 嫌がって逃げようとすれば、乳房がふるふると揺れる。
 「どー足掻いても、俺には可愛くしか、見えない。諦めて、な。気持ち良いって言ってみろよ。
  楽になれるぜ」
 「誰がっつ。気持ち、良いなんて。んっつくぅん」
 犬が鳴くのに似た声に、背筋が震えた。
 「……本当に、参る」
 このままじゃあ、さして解しもせずにぶち込んでしまいそうだ。
 ふぅと息を吐いて、埋め込んだ乳首を吸い上げる。
 先程よりも舌と歯に残る弾力感が強くなった。
 身体だけならば着実に感じているんだけどな。
 思う様、舐めしゃぶり。
 時折、爪と歯を立てて壬生の声を楽しんで、散々乳房と乳首を蹂躙する。
 とにかく弄り甲斐のある胸に、俺の下肢はうるさいくらいに幾度も悲鳴を上げた。
 「はっつ。あああっつ、んっつ、くふっつ」
 もうすっかり、否定する言葉も乗せず壬生の口からはひっきりなしに、甘い吐息と激しい呼気
が溢れ出る。
 さすがに、処女じゃあ、乳首だけではイけんだろう。
 この感度の良さじゃ、わからないが。




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