「いいっつ!もっと、もっとして」
「あいさっつ」
はっ!はっ!と荒い呼気を紡ぎながらも呼ばれる名前ってーのは、しみじみと乙だやね。
「そこっつ、好きっつ」
「どこだよ?ロイ」
「ん!ああっつ。はぼ、が突いて、くれる、中の、硬いとこ」
「俺がしてるのは、好きじゃねーの?」
俺じゃそこまではできないかも?っていう優しい撫ぜくりの後の、激しい引っ張り。
玉ぁ、もげませんかね?っつー激しい愛撫にも、大佐の愉悦は崩れない。
「好きっつ。ヒューズがして、くれるのもっつ。たまっつ。弄ってくれるのも、好きっつ。大、
好き」
何だか、それじゃあ。
中佐が好きって言ってるみてーじゃん?
しかし、こんだけアレを貪られて、言葉攻めができるほど器用な性質じゃねーし、何より余裕
がない。
俺は、むらむらとこみ上げて止まらない嫉妬って奴を、腰の動きに挿げ替えた。
「やぁ!はぼっつ。つよっつ、強いっつ」
「やぁ?ほんと。お前は嘘吐きだなぁ、ロイ」
ん?と上目遣いに大佐を見やる、中佐の瞳も欲情に爛れている。
早く、ぶちこみてぇな?ってーいう、男の面だ。
「わんこに、無茶苦茶突き上げられて、イヤラシイ声、いっぱい上げさせられて。中、で
イっちまうんだろう?」
「やっつ!まだ、やっつ!」
「そーだよなぁ。先刻イったばっかりだもんなぁ。でも、ロイ。駄目だろ?わんこに中出しなん
かされたら、止まらないだろう」
中出し、のセリフの所であやうく出そうになって、腰を止める。
「あっつ、はぼっつ!」
それを俺がイったのかと勘違いした大佐が、またイってしまった。
ちょろっと出た精液と、まだ締めるかって言う中の蠢き。
……俺、何時まで我慢しなきゃいけないんでしょ?
情けない顔に、中佐がにやっと笑った。
「イイとこ見せろよ。ロイが中いけすんまでは、我慢しな」
「……もー頃合なんすけどね」
「ロイも我慢してんだろう。俺とは久しぶりだし」
「二輪差しも、久しぶりだし」
「あ、あ?ひゅー。ひゅー」
俺達の大佐の意見を全く無視した会話に、怒りの色もなく入り込んでくる辺りは、大佐の爛れ
加減も限界なんだろう。
中佐を呼ぶのは気に入らないけれど、行為を終わらせる権限は中佐持ち。
ま、大佐が失神しちまえば、そこまでだけどな。
俺だけの力で、そこまで追い込めないのが切ないところだ。
「どした、ロイ」
「も。もぅ。まーすの入れて」
「俺のが欲しいんか?わんこの抜いて?」
「ん、ん。はぼ、のも欲しいの。このままで、いて、欲しいの」
の、甘えたな声に。
俺はまた、突き上げを開始する。
「へぇ?じゃあ。俺のも一緒にロイの中に入っていいんだ」
「う!あ!あ!あ!そ、う。一緒に、中に。ここ、に。入って欲しい、の」
震える指先が、俺を銜え込んでいっぱいいっぱいなそこを、更に広げるように触れた。
無論、今の大佐の非力じゃあ、これ以上を広げるなんて無理な話なんだけどな。
でも、その必死さがまた堪らないのだ。
俺も、この手の淫靡な哀願に弱いけど、中佐はもっと弱いはず。
ちろっと中佐に目線を飛ばせば、恐ろしいくらいに真剣な顔をする中佐がいた。
責める余裕が奪われる瞬間。
中佐は、よくこんな顔をする。
最もそれは、一瞬で。
「そっか……ロイちゃんは、俺とわんこの二つとも食べちゃうんだ?欲張りだなぁ」
後は、もう。
大佐を攻める時に見せる、腹黒い笑顔を前面に打ち出してくる。
「うんっつ。よくばりだから。欲しいっつ。二人のが、欲しいよぉ……」
「中イケするまでは、我慢しよーと思ったのに。駄目だなぁ、ロイは…」
体勢を入れ替えた中佐が、ほらほらって感じで大佐の頬にアレをビタビタをあてる。
大佐はそりゃもううっとりな面晒して、ふんふん、て中佐のアレの匂いを嗅ぐ。
舐めるより、艶っぽいってーか。
本当に、この人は攻め手の情欲を煽るのが上手い。
「入れ、て?マースの、これも。入れて?」
はく、と唇だけでナニを軽く食まれてようやっと、決めたらしい。
「わんこ。体勢変えろ」
「えーっと。これが一番スか」
「じょーできだ」
仰向けに寝そべった俺の上。
大佐が騎乗位で乗ってる体勢。
ただし尻は半ば浮かせて、中佐に向けてだぜ?
俺のを半分ばっかし、銜えているっつー、中佐にして見れば鼻血モノの体勢だろう。
ごくって生唾飲み込む中佐の喉が見えたのは、同じ男としてアレなので、黙っておきます
よ。
「すっげーぇ色だな」
ぴれ、と蕾周辺の肉をまくられた。
俺じゃあ、あんな無造作にはできない。
痛いよなぁ、とか考えちまうから。
「真っ赤に熟れて、わんこに喰らい付いていやがる」
「気持ちイイーですよ」
「そりゃそうだろう。おら!ロイ。力抜け」
ぴしゃんと、尻を平手打ち。
ぎゅんって、締め付けに晒されて、俺はきつく眉根を寄せた。
「ちゅーさ。それじゃあ。余計力入りますって」
「あー瞬間はな?でもその後に、ちゃんと緩んでくんだよ……いいかぁ……ほら、な?」
指が二本するすると入り込んできて、あろうことか俺のナニが擦られた。
「ひーいぃ!萎えますから、止めて下さいよぅ」
「ちょうどいい、萎えさせとけ」
めくって出来た僅かな隙間に、中佐がナニを押し付ける感覚。
大佐の背中が綺麗にしなった。
「駄目だ。ロイ。力抜け」
背中にされるキスに、大佐の身体は僅かに弛緩する。
さすがの愛撫にタイミング。
するん、と一番膨れ上がった括れの部分までが、案外と呆気なく入り込んできた。
と、思ったのは本当に僅かの間。
「やああっつ!」「ちょ!」「おいっつ!」