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 中佐が思わず呻き声を上げるくらいに、大佐が過敏に反応した。
 「大佐が、例外なんですよ」
 「……よっくわかった。わかったから。早く入れてやってくれ。もう、ロイたん。すんごいしゃ
 ぶりっぷりなの」
 そりゃ、言われなくてもわかりますよ。
 大佐の必死な頭の振り具合を見れば、ね。
 「ゴメンですね。俺は桃を堪能するんです。久しぶりなんです」
 だからアンタは、俺に突っ込まれた大佐の堪らない舌技に屈服するんじゃなくて、俺に入れ
て欲しくて焦れる大佐の果敢な口技に白旗を揚げるがいい。
 俺は鼻歌交じりに、大佐の尻に唇を寄せる。
 結構肌が白い女と付き合ってもきたけど、尻にキスマークはつけなかったよなぁ。
 っつーか、付かなかったよなぁ。
 そっと触れるだけのキスをあちらこちらに散らして、大佐が小さく悶えるのを楽しんでから、
キスマークが残るきついキスを繰り返してゆく。
 「ん、あああんっつ。ハボっつ。ハボ、っク」
 おや、中佐のナニを離しちまったよ。
 「焦らすな!早くっつ、入れろっつ」
 「まだです。アンタのここ。解してませんもん」
 舌ではまだ、触れてやらない。
 指の先で、ちょん、と蕾を突付く。
 「もう、解れてる、からっつ」
 「中佐ぁ―我侭なロイさんのお口を、ちゃんとにふさいでおいて貰わないと」
 にやにやって笑ってやれば、珍しくも不機嫌な顔をした中佐が無言で大佐の唇を抉じ開け
て、ナニを押し込む。
 まだ、何か言いたげな視線を向けてきたが、中佐に軽く頬を叩かれて、フェラに集中を始
める。
 そうそう。
 せっかくの三人プレイなんだから、せいぜい、楽しまないとな。
 「それっと、と」
 指で、蕾がよく見えるように広げた。
 ひくん、て恥ずかしそうに蠢くのが、また目を楽しませる。

 入り口は、ま、ありがちなくすんだ薄い紫。
 でも、中はアレだ。
 真っ赤ってーか、熟れた女の膣の色をしてる。
 大佐以外の尻なんざマジマジ見た事はないんで、何とも言えないが。
 稀有なんだと思う。
 中佐の手によって、男を受け容れる性器にされたから、なのか。
 元からこんなにイヤラシイ色をしているのかは、わからない。
 元々だ、と言われても納得してしまう艶が、この人にはあった。
 昔は知らないが、少なくとも俺が始めて会った時にはもう。
 性的アピールというのならば、男性にこそ受ける色を醸し出していた。
 この人に焦がれているのは、俺だけでもないのだ。
 ただ、皆中佐が怖くて行動に出ないだけで。
 俺は、事情を知る数少ない人間からも命知らずと言われている。
 大佐を欲しがるのに命かけるぐらいどってことないけど。
 命がけでも遠く中佐に届かないのは、正直へこむ。
 うーんと唸り声を上げれば、何を勘違いしたのか、大佐の尻が見事にうねり捲くった。
 俺を銜え込んでいる最中にする、独特の動きだ。
 入り口も待ち焦がれたように、ひくひくと収縮を繰り返している。
 「唸っててもしゃーないやね」
 はぁ、と深い溜息を肩でつくと、俺は大佐の入り口に舌をあてた。
 最初は、動かさない。
 強引に入れようともしない。
 ただ、舌先を押し当てているだけだ。
 そうすると、大佐の入り口が徐々に解れて、俺の舌先を銜え込もうとする。
 時間がかかるときもあるが、今日はびっくりするほど早い。
 っつーか、あてた途端。
 ちゅって、舌先を吸われた。
 普通吸うのは俺の方なんだよねーえ。
 と、単純に現金に笑う俺に、中佐がやっぱり溜息をつく。
 「少尉……マジ、ちゃんと弄ってやって?こっちが全然集中してないんだよ。これじゃあ、萎
  えちまう」
 萎えちまう!の言葉に俄然やる気を出した大佐だったが、中佐は物足りなげだ。
 俺が言う事を聞かないのも気に食わないのだろう。
 何、勘違いしているのかしれんけど。
 俺が尻尾を振るのは大佐にだけ。
 どれ程、先を望まれようと、焦れるのを望む大佐を満たしてやるのが、俺的最優先事項なの
だから。
 先端を食べられたので、入り口を広げるように、ぐぬぐぬと舌を蠢かす。
 「んっつ!」
 大佐の口から、というよりは鼻から、フェラをしている時の苦しい様子とは違う悲鳴が溢れた。
 舌は、特に入れようと思わなくても、どんどんと誘ってくれる。
 俺はただ、大佐の蠢く襞と言うか壁に吸い寄せられるだけ。
 結局根元までを入れて、くちくち動かす。
 溢れ出る唾液は滴るままにしているので、大佐の蕾からアレにかけては俺の唾液でべたべ
たになった。
 散々中を味わって、やっと満足する。
 入り口は、ホント、比べるのは下世話だと思うが、女の花びらみたいにぽってりして、もっと
苛めてって自己主張をし始めていた。
 爪の先でこしょこしょ弄っても、薄い爪ならば割りそうな勢いで食いついてくるのだ。
 や、まさか割れはしないだろうけどな。
 それだけ、貪欲って話。
 爪の先、第一関節までを入れる。
 指一本だけなのに、食い千切らんばかりの締め付けだ。
 これで、アレが入ったらどれだけ絞りたててくれるのだろう。
 考えただけで喉が鳴る。
 
 「はぼっつ!んぐうう!」
 堪らなくなって、俺の名前を呼んで、またしても中佐に引き戻される。
 何だかな、奇妙な優越感を感じた。
 我ながら締まりねぇよなー、おい!ってな面で、俺は一関節だけ差し込んだ指を、くにっと
動かした。
 途端。
 大きく大佐の尻が振れる。
 もっとっつ!
 って、奴だやね。
 しばし、くにくに動かして周囲満遍なくまさぐってから、第二関節まで差し入れた。
 大佐の尻の振りっぷりといったら堪らない。
 上下にぶんぶんと、左右に焦れた風に。




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