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 「…ハボックはそれでいい」
 「あーね。ロイをおもちゃにするのは、俺担当って訳だな」
 こくんと、頷く大佐。
 もう、どうしようもないくらい中佐が好きなんだなと、思い知らされて、それでも俺は奥歯を
噛み締めるしか出来ない。
 「せっかく、攻め手が二人居るんだから、二人がかりでロイを弄ってやらないとな」
 はぁ。
 大佐の目が、潤んでる。
 中佐の言葉に、更に興奮しちまったってトコか。
 んとに、困った人だよな。
 「少尉。ロイの中すぐ突っ込めるか?」
 「…ええ、何時でも。何度でも」
 「んと。若いよなぁ。ちっと羨ましいかも」
 「中佐だって若いですよ?グレイシア夫人がいて。大佐という愛人を抱えているんですから」
 極々普通の夫婦の営みはあるのだろう。
 大佐を妬かせる為に、明らかに夫人と穏やかな交接をしたと思われる風情を十分に残した
ままで、大佐に手を出す事も多い。
 今日もたぶん。
 そうなのだと思う。
 「グレイシアは慎み深い妻だけどな。ロイはこれだかんなぁ。ほら、ロイ?俺が欲しければ、
  上手に咥えて。俺をその気にさせてみせな」
 「わかった」
 嬉々としてズボンに手をかける大佐の髪の毛を撫ぜてやりながら、反対の手がひたひらと
俺を招き寄せる。

 「……なんスか?」
 「だからさぁ。仏頂面すんなってば」
 「させてるのは、アンタっスよ」
 「わかってるけどよぁ。俺ハボちゃん好きだから、嫌われなくないなぁ」
 「……ハボ私のだぞ、ヒューズ」
 ジッパーを下ろして、トランクスの中からアレを取り出して、さぁ咥えますよって体勢で、そん
な事、言える辺りが大佐らしい。
 「んだよ?取るつもりはねぇんだぞ、ロイ」
 「取られるつもりも、ありませんよ、大佐」
 「それでも、だ。ハボックは私だけを見てればいいし、構っていればいい」
 んあ、と大口を開けて中佐のナニサイズを確認してから、一息で根元までを咥え込む。
 「ん!おっと」
 項垂れていた中佐のアレが一気に大きくなる、大佐の手馴れた性技ってなもんだ。
 大佐の可愛らしいホッペが、中佐の硬いアレに突付かれて変形しちまってる。
 「だってさ、少尉」
 「全く。これが巷で流行のツンデレちゃんて奴なんですかねぇ」
 「大好きだろう?」
 「好物ですよ。勿論大佐だったら、何しても好物ですけど」
 「俺にめろめろでも?」
 「……例外事項は何事にもあるって事でお願いします」
 ん、ちゅっと大佐が頭を懸命に前後させながら、中佐をその気にさせようと頑張っている。
 本気になった大佐のフェラってすんげぇ、気持ち良いんだわ。
 俺がされたら、正直鼻を鳴らして、腰振っちまう。 
 もしくは、頬っぺた固定させて、がんがん出し入れする。
 ってのを考えるとアレ、いきなり根元まで咥えこまれた時以外、全く普段通りに俺と会話でき
ちゃう中佐は、すげーよ!とか賞賛したくなるよ。
 「まーそれはさておいて。早速突っ込んじゃう?」
 「……本当ストレートですね」
 「や、中を容赦なく突かれてる時の、フェラっていいんだよ『早くいかせてっつ!』て気分にな
  るらしくてさぁ。気持ち良さも倍あがるってなもんで」
 「アンタのナニなんか、噛まれてしまえばいいのに」
 「はは。ロイはどんな時でも、俺を傷つけるようにはできてないよ。なぁ、ロイ」
 尋ねられて、口を窄めて間抜け面を晒した大佐は目線だけで、ん、と応えた。
 「な?」
 「……もう、一生やってて下さい」
 「言われなくても、俺は俺の好きにする。で、どうよ」
 「入れますよ?俺は俺で好きにしますから」
 「そうそう、それでいい。お前が楽しむのが、ロイの楽しみにも繋がるんだから」
 大佐がどMだってーのは、わかってる。
 でもってそれを躾けたのが中佐だってーのも、とても良く。
 だからこそ、奔放に振舞うのは複雑なんですよ。
 結果。
 中佐に踊らされてる気もして、さ。
 「へぇへぇ。せいぜい楽しみますわ」
 ま、俺がガキなんだろうけどさ。
 こーゆう青臭いトコはなくさない方がいいんじゃねーのとか、馬鹿な事を考える。
 ゆらゆらと自分の動きのままにゆれる大佐の尻を掴む。
 ぴくって緊張したのを、キスで宥めた。
 何時見ても綺麗な尻。
 桃尻ってのはこういうのを言うんじゃねーの?

 ああ、そう言えば俺、桃好きなんだっけ。
 久しく食べてないなぁ、ピーチさん。
 何て思っていたら、大佐の尻が本気で桃に見えてきた。
 桃は、あれだよね。
 中身を潰さないように、そっと皮を剥かないといかんよな。
 両掌で大佐の尻を撫ぜ回す。
 力仕事ばっかり回されてきた付と、銃とナイフそこそこには扱えるお陰で、俺の掌はタコ
だらけだ。
 普通ダコ、銃ダコ、ナイフダコ。
 指の間なんかにもあったりするんだけど、掌にも多い。
 それが、時折当たるのがいいのか、大佐の尻は面白いように揺れる。
 「アレ?すぐ突っ込むんじゃなかったんかよ」
 「やーね。何だか、桃に見えてきちまったもんで」
 「なる。見えなくもねーやな」
 俺との会話の中でも、大佐の顎辺りをこしょこしょ擽ってる。
 本当、嫌味なくらい余裕な奴だわ。
 「……でね。俺桃好きなんスよ」
 「へぇ。お前さん。好物は最後にゆっくり食べる派だろ」
 「いえ?貧乏子沢山な家庭に育ちましたからね。何時だって食べたい物は一番に食いま
  すよ」
 「の、割りには、じっくり撫で回してるじゃねぇか」
 「だから言ってるじゃないですか」
 尻の奥まった場所。
 俺を受け容れる蕾を爪で撫ぜ上げる。




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