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 飽きる日なんて永遠にこないだろうし、犬と呼ばれてもこの人を抱ける権利を握り締めていた
いほどに、いかれている。
 「海千山千のアンタが相手だと、俺なんかはまだまだですから。口よりアレで頑張りますけど」
 「まぁ、確かに凄いよ。一回出してこの硬直は。男としても尊敬するな」
 未だ女性をスマートにエスコートする事にかけたら、俺なぞ足元にも及ばない大佐は、何とも
雄っぽいセリフを吐いて下さる。
 俺のアレを口に突きつけられて、濡れる女の色を濃くしたままで。
 「中佐のアレと比べてやって下さいよ?アンタの喉、気持ちいいんだろうなぁ」
 口腔も、アソコも堪らなくイイ。
 喉だってイイに決まってる。
 「何も喉でしなくても、気持ちいいトコいっぱいあるだろう」
 「それも、しますけど。中佐がしてて、俺がしてもらってないってーのが嫌なの!」
 「我侭め」
 「こんな時だけでしょ。それに、ご褒美くれるって言った!」
 
 はぁあああと、大佐がわざとらしい溜息をついた。
 普段は歯牙にもかけてくれないのだが、こんな場面でダダを捏ねると、結構我侭なオネダリ
が通ってしまったりする。
 今も、また。
 「まぁ。約束したしな。先延ばしにすると利息つきそうだしなぁ」
 「そ。だから、今やっといた方がいいと思いますけど?」
 「えらそうな、犬だ」
 くつくつと喉で笑った大佐は、もう一度大きく口を開く。
 俺の大きさを再確認して、うんと頷いた。
 「口、固定するからな。上手に使え?」
 「アイ、アイ、サー」
 「ったく、こんな時にそれはないだろう」
 ぶつぶつ愚痴を零しながらも、ぱかんと顎が外れませんか?と心配になる勢いで大きく口
を開いてくれる。
 角度を修正して、俺のナニに垂直になる場所で固定した。
 「よし、来い」
 ……男前だ。
 「はい、いきますよ。頑張ってくださいねー」
 こめかみの辺りを指先で拘束したまま、ゆっくりとナニを限界まで入れてゆく。
 根元まで差し入れれば、先端が喉にあたるぐらいの大きさ。
 我ながら結構なお宝だと思ってマス。
 ぶらぶると震える大佐の揉み上げを指先で、さりっと撫ぜて。
 何回か、頭を前後させる。
 今はまだ、口腔内に収まっている感じ。
 大佐が零す唾液でナニがいい感じに濡れて、出し入れがしやすくなってきたタイミングを見
計らって、手首に力を込めた。
 ぐっと頭を引き寄せれば、大佐の唇が俺の毛を食む位置までくる。
 勿論咥えている俺のナニは大佐の喉奥を越えた。
 小さな喉ちんこが擦れる感触が、もうなんともいえない。
 可哀想に大佐は、全身を総毛立たせて涙をぽろぽろと零している。
 鼻で息をする余裕も許されないのだ、当然苦しいだろう。
 ましてや、本来入るべきところでない場所にまで、俺を咥え込んでいるんだ。
 生理的な涙も溢れ出るってなもんで。
 「ああー大佐。すんげぇ、気持ち良いです。想像以上。毎日だってやってもらいてぇー」
 馬鹿な事を言うな!とばかりに、俺のズボンをぎゅっと握り締める。
 あんまり力を入れられているんで、ベルトごとズボンがずり下げられそうだ。
 喉道を容赦なく擦りたてれば、ここもぎゅううっと締まるのだと知った。
 無論、下のお口のように微細な蠢きは期待できないが、苦しげな収斂と大佐の涙に征服感
を煽られる。
 「顔射と精飲、どっちにしますか」
 先刻飲ませたから、顔射にしてもいい。
 さすがに喉道にぶちまけたら、吐き気を覚えると思うし。
 何より、自分がぶちまけた精液を吐かれるのって、嫌なもんだろ?
 ぐぷぐぷぐぷと容赦なく出し入れをすれば、口の端に唾液と先走りで泡が立った。
 「すんげーですね。泡立っちまいましたよ!さ、大佐。どっち?」
 目を白黒させて暴挙に耐えていた大佐の目が、きっとばかりに黒目の色を深くする。
 「応えられないんじゃ、俺の好きにしますよ!」
 まだまだ先延ばせそうだったが、あんまりにも泣くので切なくなってきた。
 結局、俺が鬼畜になれんのは、大佐の涙が苦手だからなんだよな。
 愉悦からくるのなら、歓迎だけど。
 痛かったり苦しかったりする生理的な涙には、やっぱり胸が締め付けられる。
 ま、応えられないのを承知で聞く辺りが、大佐に言わせれば鬼畜かもしれないけどな?

 「顔に出して上げますから、目ぇ、瞑って?」
 ん、と目の色だけ諾を寄越した大佐の目が、閉じられた。
 眉根は寄りっ放しで実に苦しそうだ。
 俺は大佐を見下す愉悦に容赦なしの出し入れを数度繰り返して、にゅぽんとナニを抜き
取った。
 だばだばっと大佐の口から唾液が滴り落ちる。
 開かれた口は、まだ俺のアレのサイズのまま開かれていた。
 ふよふよの頬っぺたの辺りを狙ってぶちまける。
 背筋を走り抜ける快感と、胸がすく爽快感。
 まだまだ、楽しんでいたかった後悔がちょっぴり。
 飛び散った精液は、大佐の口の中と頬と瞼の上に集中して飛んだ。
 どうにかスペルマを浴びなかった、左目がゆっくりと開かれる。
 愉悦を湛えた瞳は、一度綺麗に出し切ったはずの息子をまたしても簡単に元気にさせてくれ
た。
 「……いい趣味してやがんな?」
 自分達しか居なかったはずの空間に、不意に飛び込んできた男の声
 「マースっつ!」
 大佐は嬉しそうにファーストネームを呼び。
 「……中佐」
 俺は悔しげに、努力だけではどうにも届かない階級を呼ぶ。
 「全く。ちっと遅れただけだってのに。先に始めてんじゃねぇよ」
 「……来れないって、伺いましたけど?」
 「んな、つんけんすんなって。来れるようになったんだよ。素直に喜べや」
 「どうして、俺が。喜ぶんです?アンタが来なければ、一人で大佐を堪能できたのに」
 「ったく、少尉は若いよな。どうよ、ロイ」
 いつの間にか、中佐の足元に懐いている大佐が、ん?と中佐を見上げる。
 「SEXに関しては、年齢の割りに練れている方だと思うぞ。お前のように、とまではいかない
  が」
 ……その一言が余計なんスよ、大佐。
 「まー結局。少尉に足りないのは、どんな状況でもロイで楽しもうっていう貪欲さなんだと
  思うぞ」
 「……大佐で楽しもうなんて、一生思えませんよ。大佐にも楽しんで欲しいですから」
 「どうよ、ロイ。この忠実な犬の発言は」




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