「んっつ」
フェラされて、自分がこんなに甘く鳴くなんて思ってもみなかった。
「ああ、駄目だよ。はぼ?ほら見てみなさい。すぐに溜まってしまう」
舌先でぺろっと先端を舐め上げて、溜まった蜜を掬われる。
勿論大佐の舌に犯されて、興奮する俺の分身は、どんどんと蜜を吐き出し始めて、舐める
程度じゃ追いつきはしない。
「ん、しょっぱ?にが?」
ぺろーりぺろーりと、小さな舌全体を使って、くびれの部分までを舐められるにつけ、俺のア
レが唾液と先走りで濡れてゆく。
「どっちにしろ、アンタの好きな味っしょ」
「それも、そうかな…下着、邪魔になってきた」
「アンタが脱がしてくれるんですよね」
「……何時もと逆だな。お前を犯してる気分だ」
俺が大佐のアレに貫かれる日は一生こないけど、精神的に攻められるのは、ま、許容範
囲だ。
「ふふっつ。犯してくれるんです?」
「これでなら、満足させてはやれそうだ」
焦らし上手で、鬼畜も入った中佐の仕込みは完璧だろう。
何度して貰っても、アレが先端から根元から、果ては袋までもとろっとろに蕩けそうになる。
愛技が長けているのも去ることながら、必死に奉仕してくれる、欲しがって見せるその様に
こそ、萌えた。
「よっこらせっと!」
あらあら、随分親父臭い掛け声だと、思ったけど。
そんなのはどーでも良い光景だ。
トランクスを摺り下げた途端。
俺のアレがさ、びたんっつ!って大きい音させて大佐の頬を引っ叩いたんだわ。
その瞬間の、大佐のうっとりするような目。
しみじみとMだよね、この人。
「そんな顔しちゃったら、攻めが台無しですよ」
「……お前の、コレが硬くて大きいのが悪い」
「好きな癖に」
「誰も、嫌いだとは言っていないさ」
ふたふたっつと袋を持ち上げるようにして、揉まれる。
自分ではしていたけれど、大佐に弄ってもらうのは久しぶりなので、どうにもたっぷり詰まっ
ている気がしてしまう。
「感触、違うぞ?」
ちゅうっと、吸われて、すぽん!と放される。
愛撫っていうよりは、何だか遊ばれていやしないか?
「アンタがしてくれないから。溜まってるんすよ」
「そうかー。やっぱりもう少し構ってやらないとかなー」
「そうっス。噛み付かれる前に、構って下さいね」
「でもなー。ヒューズの事が頭にあると、お前に集中し切れないのだよ」
普段は、そうでもない。
俺の思い通りとまではいかないけれど、それなにりは餌をくれる。
ご褒美も。
ただ、中佐がこちらへ来ると電話をくれると、もう駄目だ。
その日から、来るまでずっと中佐ラブモードに入ってしまう。
強引にSEXしてみたって、気もそぞろ。
ちっとも嬉しくなんかない。
なまじ気持ち良い分、性質が悪かった。
「牽制もあるんでしょうかねー。突発とか減りましたもん」
俺が二人の間に入り込むまでは、結構突然来たりしてたんだ。
大佐が驚いて、その倍以上に喜ぶ顔が見たかったんだろう。
でも、最近は前もってこちらへ来れる日を連絡してくるケースが多い。
しかも、何週間も前から。
「自分で仕掛けておきながら、嫉妬するんだとさ」
「良かったですね。中佐に嫉妬されて貰って?嬉しいっしょ」
「こちらが嫉妬ばかりする立場だったからな悪い気はしない」
ったく、即答だよ。
「そういう意味でも、お前には感謝しているよ」
先端に、吸い上げる口付け。
ちゅるるってイヤラシイ音が、脳天にまで響く。
「お前も嫉妬するしな?」
指で小さな穴をくぱっと広げられて、舌先で擽られる。
小便漏らしたくなるような、禁忌っぽい愉悦。
「二人に求められる快感は、本当……イイゾ」
ちっくしょ!
まだ出す訳にはいかないのにっつ!
潤んだ瞳は反則的に男をそそる。
「おや。珍しい。もうびくんびくんだ。構わんぞ。出せばいい。全部飲んでやるから」
大佐にして貰う、ディープスロート。
ディープなスロートぉっつ!
と、例えば悪魔に祈る小悪党のノリで、ナニに力を入れて下半身踏ん張って頑張ってみた
けれど。
「ちっつ!」
入り口から吹き出てしまう感覚に、腰が震えた。
「んっつ。んんっつ」
言葉通りぬるみ切った瞳のままで、大佐が吐き出した俺の精液を一滴残らず嚥下してくれる。
まだ中に残っている精子を、すすくりだすようにして、頬を窄める様がみっともなくて更には、
エロティック。
ちぷんと口から離されたナニは、一度出したとは思えない反り具合。
大佐の口と俺のナニから引いた糸を、追い駆けるようにして舐め取る大佐の健気な貪欲さに、
またしても熱が上がる。
「お前、溜め過ぎだ。すっごく濃い」
眉を顰めているが、瞳の色は明るい。
俺が、アンタだけしか見てないってわかって。
自分にだけ忠実な犬であると再認識して、悪い気はしないのだ。
「……アンタの味を覚えたら、他の女も一人上手もむなしくってね?もっと頻繁に餌、くれない
と」
俺は大佐の後頭部に掌をあてて、もう一度、自分のアレに大佐の唇を押し当てた。
「…抜いて、やったぞ?」
「ディープなスロートがまだです」
「堪え性のない、お前が悪い」
「お預け食らわせ過ぎの、アンタが悪い」
「むう。ヒューズには負けるがお前。随分言うようになったな」
認めたくはないが、二人の情事を真近で見るにつけ、閨での大佐の扱い方がレベルアップし
たのは、事実。
無論、中佐の態度をまんまトレースしたって駄目だから、俺なりのオリジナリティを加えて。
…ったく。
俺が、をんな、に。
こんなに手間をかける日がくるなんてなぁ。
中でイけるような手馴れた女ばかりを相手にしてきたから、ぶっちゃけ、ちょっと長めの前後
運動時々くるくる回転の腰使いで、まぁ、大半の女は善がらせられた。
体力も持久力にも自信があったので、相手を失神させるくらい訳なかったし。
それだけなのねっつ!って、捨てられる数と同じくらい。
あそこの濡れ加減に空いて捨てる相手もいたくらい。
頑張らなくても、抱く相手には不自由しなかったから。
尽くすSEXなんてしてこなかったし、する羽目になるとは思ってもみなかったけど。
大佐は、別格。