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 子宮口を突付くと、マスタングは何時だって際限なく蜜を垂れ流すのだ。
 ねばっこくて、嘗めればどこか甘味すら感じさせる愛液を。
 「だしてっつ、ラース。もぉ……出してっつ」
                           
 マスタングにも私にも負担の多い体勢だが、これはとても深く交われるから結構気に入って
いる。
 マスタングの度を越した愉悦に、口の端から唾液を垂れ流す様までもを真正面から見られ
るから。
 「よしよし。たくさん頑張ったからね。好きなだけ飲めば良い…」
 マスタング以外の相手だったのならば排泄感しか伴わないのだが。
 今は思わず胴震えが走る快楽が、頭の中までをも侵蝕する。
 腰を止めて、一度、二度、三度、と。
 変わらぬ量を立て続けに、注ぎ込んだ。
 「らすっつ。らぁす。いあっぱ、い。や、やぁっつ。こぼ、こぼれちゃうっつ……」
 どう考えても入りきらぬ量を孕まされたマスタングは、大きく目を見開いたまま、絶叫し。
 ……失神してしまった。
 「おやおや。本当に、慣れないねぇ、ロイ?」
 くったりと全身の力が抜けてしまったマスタングの身体から腰を引いて、黒々と塗れて光る
モノを抜き出す。
 弛緩した入り口がごぷっつと派手な音を立てて、せっかく注いだ精液の大変を吐き出して
いるのに、眉を顰める。
 射精したところで全く衰えないどころか、益々の太さと硬さを保ったペニスをどうするかな
んて、わかりきっていた。
 これからが、楽しいのだ。
 マスタングの肩から全身のぬるつきをシャワーで洗い流してから、壁に寄り掛からせるよ
うにして、座らせる。
 自分も簡単にシャワーを浴びて、適当に後始末をすると、マスタングの
身体を抱え上げた。
 瞼すら、動かない。
 少し、湯の熱にやられているのだろうか。
 水でも飲ませた方がいいだろうかと、らしくもなく慌ててしまい、ゆるく、首を振る。
 私には、私らしい正気の返し方があるのだ。
 二人何一つまとわないままに、寝室へと向かう。
 とさっとマスタングの身体をベッドの上に投げた。
 派手に軋むスプリングの音にも目は覚めないようだ。
 しどけなく横たわるマスタングの身体を、仰向けにさせると大きく太ももを割り開く。
 体の奥底までは洗っていないので、太ももは溜め込んでいた精液が漏れて、べたべたと掌
に張り付いてくる。
 「ちゃんとに、孕んでいないと、駄目だよ。ロイ」
 指先で確認すれば、秘められた個所は交接の余韻を多分に残しており、ピンク色の花びら
は何時になく紅く熟れており腫れぼったい。
 蹂躙された花、という表現が似合う風情だ。
 私はその、今だ銜えたりないとしか思えない淫らがましい収縮を繰り返す場所に、容赦なく
一息で己の肉塊を差し込んだ。
 「う、あ、あ、あ?」
 衝撃に声だけが、押し出されるが、まだ、意識が戻らない。
 「困った子だ。激しくしないと、目も覚まさないなんて」
 とてつもない、淫乱だ?
 侮蔑の声は、マスタングには届かない。
 届かないから、告げるのだ。
 ぱちゅんぷちゅんと、体内に残されていた精液がこねくり回されて、やっと。
 「……んん、ああんっつ」
 意識よりも先に、身体が目を覚ます。
 私は胎内にペニスを銜えさせたままで、体位を後背位に切り替えた。
 「やああんっつ」
 表情が見えないのは楽しくないのだが、この方が手加減をしないですむ。
 辛そうなマスタングを見ているとついつい加減をしてしまいたい自分を四六時中許すわけには
いかないのだ。
 あくまでも、これは。
 妻という名のペットで奴隷なのだから。
 根元までぶち込んで、先端まで引きずり出す。
 真っ赤に濡れた襞の所々に泡立った精液が白く浮かんでいる。
 見ようと思ってもなかなかは見れない、淫猥な光景に自然歪んだ笑みが口の端を吊り上げた。
 必死に絡み付いてくる襞そのものが、ぱちゅぽちゅと素早い出し入れの最中に痙攣を起こし
ているの見て、私は後ろからすっかり覚醒したマスタングの耳朶を嘗め上げた。
 「ロイ……起きたばっかりなのに、いきっぱなしなのかい?」
 「ああっつ、らーす。らぁすっつ」
 「答えなさい」
 更に突き上げを深く、スピードも上げながら、耳朶を噛む。
 「やあ!らーすぅ。らあっす!」
 「ロイ?」
 「いって、るの……いっちゃってる、のおっつ」
 「ずっと?」
 「はいっつ……ずうっと、駄目なの、いっちゃうのっつ……我慢、できないのおっつ」
 首を捻じ曲げて、必死に私を見詰めてくる。
 潤み切った瞳の端からは、また、新たな涙が伝った。
 「私は、まだまだ満足できないよ……」
 背中に覆い被されば、上半身がぺたりとシーツの上に崩れ落ちる。
 尻だけが、私に都合良い位置に固定されている格好だ。
 顎をマスタングの肩に乗せ、唇を奪うと、背中から手首を掴んで逃げようとする身体を完全に
封じ込める。
 「ンンっつうう」
 噛んだ舌先を震わせるそれだけが、最後の足掻きのようだった。
 高く持ち上がった尻肉を掴んで、がつがつと中の感触を堪能する。
 アレが蕩けるのだ。
 マスタングの胎内に取り込まれるように。
 望めばきっと本当に事実となるだろう、狂った体。
 一つになってしまいたいという、今だ嘗てこれ以上は無い恐ろしい願望を達成させないのは、
幾度でもマスタングと繋がる為。
 「……濡れすぎて、締まりがイマヒトツだな。自分でおっぱいを弄りなさい」
 握り締めていた手首を解放する。
 「できなっつ!」
 「できなければ、ずうっとこのままだ」
 決まりきった一定のリズムでも、いける身体だが、より強い刺激があった方が到達は早い。
 「やあっつ」
 「では、しなさい」
 シーツと己の体、更には私の重みまでも受けて潰されてしまっている乳房に触れようと、僅か
な隙間に掌を滑らせる。
 掌がどうにか全体を包み込んだところで、中の締まりが一段と良くなった。
 「よしよし。また締まってきたよ。いい感じだ。一緒にいきたいのだろう」
 「……イ、きたい……れ、すぅ」
 「今度は乳首だ。弄って。爪の先だけで尖らせたら先端を指の腹でゆっくり擦るんだ」

                     





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