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歯科通い日記

2003年(小6)5月〜





今回の歯科通いは、ゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートです。
悠くんは診察ベットが怖くて仰向けに寝転ぶことが出来ません。

2002年2月、悠くんは虫歯の治療をしました。
その時は虫歯がすでにありましたので、ゆっくりと慣らしていくということをせずに
拘束治療をしました。

    詳しくは   2002.02.14 初めての歯医者
            今回の歯科治療について
            2002.12.07 歯科検診
             


歯医者に行けなくなったわけではありません。
行く必要があると納得すれば行ってくれます。
ですが・・・・悠くんにとっては、歯医者はものすごく怖い場所になってしまいました。
その怖い場所に行くのには、ものすごい勇気が必要になってきます。

もしも小さい頃から定期検診に歯科に通っていれば、悠くんは、こんな怖い体験を
しなくてすんだだろうと思います。
小さい頃から定期的に歯科検診に連れて行かなかったのは大きな失敗でした。

今度、虫歯の治療をするときには、怖がることなく落ち着いて出来るように、定期
的に検診に通っておこうと思い、通い始めました。






                   





第1回  2003.05.30(金)






26日月曜日に、大学病院の障害児歯科に予約を入れました。
以前、通っていた障害児歯科は虫歯の治療もしたし、悠くんも慣れていたのですが、先生が変わりまし
たので、思いきって病院を変えることにしました。
別に虫歯があるわけではないのですが、定期的に検診に通っておこうと思います。
初診は午前中のみとのことですので、金曜日に学校を休んで行ってきます。

その歯医者を予告をしました。

構文シート「5月30日金曜日、悠くんはママと一緒に歯医者に行きます」を悠くんに見せて、サリーの
歯を指さしながら伝えました。
悠くん、口を開けて自分の歯を指さしてうんうんとうなずいていました。
それから、シートに貼ってある歯医者の絵を確かめるように覗き込んでみていました。

歯医者のカードは、いつもは医者のシンボル+診察券なのですが、今回は初めて行く歯医者なので、
診察券はありません。
建物の写真もありませんので、「スクールカット集」の中の絵を利用しています。
はじめて見る絵なので、なんだろうと思って覗き込んでいたのでしょう・・・(^^ゞ

さて、悠くんには、これだけでは不十分です。
「5月30日金曜日」がちゃんと伝わっていないはずです。
カレンダーの30日の所に構文シートの歯医者の絵を縮小して貼り付けました。
学校を休んでいくので、悠くんの目の前で「学校」の上に「家」を貼り、その「家」の下に「歯医者」を貼り
ました。


  構文シート              カレンダー
       


水曜日に「歯医者の後に、ロッテリアとスーパーに買物に行く」という要求が出ましたので、歯医者の
後にロッテリアに行ってポテトを食べて、その後買物をしてから家に帰るという予定にしました。



30日に、歯医者に行ってきました。
車で歯科に行って、その後、車で駅前に行き、買い物をしてからロッテリアというスケジュールです。
スケジュールはいつでもすぐに確認できるように、エクセルで作り、プリントして行きました。
用意したスケジュールは・・・
『車』『歯医者』『車』『ロッテリア』『買物』『車』『家』『自由に遊ぶ』『夕食』

さて、車を駐車場に止めてはじめての建物へ・・・

受診表を提出して受付を済ませるのに15分ほどかかり、その後、問診室で問診があり、それから障害
児歯科の受付へ行きました。
障害児歯科の待合室ではドクターが出てきて、問診室よりも詳しく悠くんのこれまでのことと現在の様
子、こだわりの強さや性格などなどの聞き取りがあり、それからしばらく待ちました。
待っている間に、診察室から聞こえてくる治療の音、ビィーーーーンという機械音を気にして何をされて
いるのか気になるのか一生懸命のぞきながらチェックしていました。
名前を呼ばれて、さっきから治療されている人の隣の診察イスに連れて行くと、自分も同じ治療をされ
ると感じたのか、イスに近づくことを拒否し、診察イスから遠く離れた丸イスに座りました。
「ここだったら、座ってもいい」ということでしょうね・・・(^^ゞ

仕方がないので、じゅうたんが引いてある別室に連れて行って、そこで歯科衛生士さんに歯磨きをして
もらい、ドクターに虫歯のチェックをしてもらいました。
途中で何度も、「マクドナルド」の確認を出してきました。
ものすごく不安なようです。

ドクター2人(一人は部長)と今後どのように勧めて行くかという話をそこでしていたのですが、早く帰り
たい悠くんは、ついに、「マクドナルドはいらないから、ここから帰る」と言いはじめましたので、「今日は
お終い」と伝えて、障害児歯科の待合に戻りました。
早く帰りたくて仕方ない様子ですが、カルテが出てくるのを待って、清算受付へ行きました。

終わった後、車で駅前のロッテリアに行く前にスーパーに行くことになっていましたので、車から降りる
と、ルンルンでスーパーに走っていきました。
その後、ロッテリアに行きましたが、なぜかニコニコでポテトを食べていました。
頑張った後のポテトは美味しいのでしょうか・・・

はじめて行ったわりには怒ること、引っかくこともなく、何とかこちらの指示に従おうと頑張っていました。
本人は、ものすごく頑張ったと思っているだろうと思います。

さて、ドクターとの話の中で、悠くんの担当医が決まりました。
絵カードなどを使っての治療経験のあるドクターになりました。
細かい診察のスケジュールなどは私が用意するということになり、そのための写真を撮ったり、診察の
手順を見せてもらったりする日を担当ドクターと決めてきました。
この日は、悠くんなしで行きます。
絵カードを使った治療をしている子どもさんの診察を見学させてもらって、必要な場面は写真に撮らせて
もらうことになりました。

悠くんの治療は、そのまた2週間後です。
治療といっても、虫歯がなかったので、定期健診に慣れさせるという感じです(^^ゞ





                   





見学   2003.06.02(月)

 悠くんは行ってません。
 サリーだけ(^^ゞ

今日は、歯医者で絵カードを使った治療をしている子どもさんの治療風景を見学させてもらい、治療の場
面の写真を撮らせてもらってきました。
ちょっと早めに着いて待合室に行くと、知り合いから声をかけられました。
今日見せてもらう治療風景は、その子だとのことで、お互い、誰だろうと思っていたのが実は知り合いだっ
たという感じです(^^ゞ
1年かけて落ち着いて治療できるようになったという話を彼女から聞きながら見学をさせてもらってきまし
た。
写真もいっぱい撮ったし、ドクターも診察手順をプリントしたものを下さったし、治療に行ってる別の知人か
らも写真を貰うことになったし・・・ドクターからはだいたいの流れを聞きましたし・・・うがいをするなどなどの
細かいことは、私の方で必要だと思えばスケジュールに入れれば、ドクターはスケジュール通りに進めて
くれるとのことでした。

さて・・・あとは、悠くん用のスケジュールを作るだけです。
さて・・・歯医者でいただいた用紙を見てみると・・・・写真と文字(ひらかな)で書いてあります。

   1枚目、待合室で待つ幼児2人の写真と先生に手を引かれている幼児の写真
        「きょうは はいしゃのひ」「○○ちゃん」
   2枚目 手をつないだ先生と幼児の後姿、診察いすに向かう幼児の姿の写真 
        「ハーイ」「こちらにすわってください」
   4枚目 「きちんとすわってください」と書いてあります。
   6枚目 歯磨きをしている子どもの写真と歯ブラシの写真と、文字で「はぶらしで はが ぴかぴか」
        と書いてあります。

うーーーん、健常児用かもしれません・・・(--;)
どちらにしろ悠くんは文字がわかりませんので、使えそうな写真だけ使わせてもらうことにします。





                   




第2回  2003.06.20(金)







どんな形で示すかということを考え、写真を組み合わせたスケジュールを作るのに時間がかかりました
ので、やっと前日に示すことが出来ました。


悠くんに伝えないといけないスケジュールは「明日のスケジュール」、受付〜最後の診察料金の清算ま
での「歯科でのスケジュール」、診察室内での「治療のスケジュール」とが必要ですので、3段階で提示
しました。

診察台が怖くて診察イスに座ることも出来ない悠くんに、事前の予告がいったいどれだけ効果があるの
かは解りません・・・



              


さて、これを見た悠くんの様子ですか・・・
学校から帰ってきた悠くん、明日の予定に入っている歯医者が入っているのに気がついて、歯医者の後
はロッテリアにしてほしいという要求が出ましたので、ロッテリアにしました。

しばらくして、今度は、別枠で貼ってある歯医者のスケジュールと治療のスケジュールが気になって何
度も何度も見に行っていました。
そうしているうちに、ついに治療のスケジュールの前に座り込み、細かい写真を探るようにじっと見つめ
て離れなくなりました。
顔を写真に近づけてじっと食い入るように見ています。

はじめて示す写真ですので、今ひとつ何のことか解らないので不安なのでしょう。
身ぶりなどで写真の内容を悠くんに説明することにしました。
一通り説明すると、身ぶりなどの説明を理解してくれたようで、明日のスケジュールの『障害児歯科』を
示して指で×をつくり、行きたくないと訴えてきました。
「行きます」と伝えると、その後の『ロッテリア』を確認し、その後に『買物』に行くということも追加してほ
しいということでしたので、ロッテリアの後は買物にしました。

歯科治療の内容が何となく解ってからは、しばらく落ち着かず、いろいろな確認を出してきていました。
行きたくない、でも行かなくてはいけないという気持ちを整理できないようです。


今日は、学校から帰ってきてすぐに歯医者さんに行きました。

昨日、何度も説明をしましたので、歯科での内容は納得はしているはずです。
悠くんは朝から、不安な気持を落ち着けるために、確認行動を出しています。
7月5日のウォーターランドや7月19日の舞洲の確認を出してきました。
学校でも確認が出るかもと思い、担任には伝えましたが、学校では確認行動もなくニコニコと過ごしてい
たようです。

さて・・・学校から帰宅してすぐに出発。
スケジュールは3段階のを1列にまとめたものを持っていきました。

             

歯医者の待合室に着くと、不安な気持が大きくなったのか落ち着かずに、しばらくは泣きそうに声を出し
ていましたが、次第に落ち着いてきました。
・・・が、緊張が強かったのでしょう、ちょびっとおもらしをしていました。
トイレに誘うと思い切り拒否しましたが、ちょっと強めに誘うと諦めてトイレに行きました。

予約の時間を20分過ぎて呼ばれました。
それまでに、待合のソファーに座って、何度か治療のスケジュールを説明しました。
待ち時間が30分ほどあったのが良かったように思います。
十分に気持を落ち着けることが出来ました。

さて、悠くんの番になって、悠くんは自主的に診察室に入って行き、診察台に近づくことはしたのですが
近づいてみるとやっぱり怖いのでしょう・・・指で×を作りながら「あっ!!」と拒否を訴えてきました。
納得したつもりだけど、実際に目の当たりにすると、やっぱり怖いから嫌だということなのだろうと思いま
す・・・(^^ゞ

スケジュールを見せながら、座るように指示すると、逃げ腰ですわり、うがいをしました。
シートを倒すよと伝えると診察イスから逃げてしまいましたが、スケジュールを見せて再度説得をすると、
また座りましたので、シートを倒しました。
結局、先生が来ると拒否しましたので、先生ではなく今回は私が、先生の代わりにスケジュールの通り
に進めて、終わりました。
悠くんは最後まで、逃げ出さずに頑張っていました(^^ゞ

治療のスケジュールが終わり、先生と次回の打ち合わせをしている間に、悠くんは「終わったから診察
室から出たい」と訴えてきたので、待合のソファーに行くように指示をして、少し先生とお話ししました。

前回は初回でしたので、予告も何もしていかなかったこともあり、診察イスには全く座れませんでしたが
今回は、事前に説明して納得してもらっていたということもあり、2回目にも関わらず、倒した診察台の上
で一通り終えることが出来ました。
でも、「先生と」ということのちゃんと伝えていませんでした(^^ゞ
次回は、先生がするということの予告もちゃんとしないといけませんね。

もし「先生と」を拒否されたら、スケジュールの中の一部を先生がするという感じで、どれを先生とするの
かということを悠くんと相談の上で決めたいと思います。


最初の待合の時には緊張したのでしょう・・・パンツにちょっとおもらしをしましたが、その後は全くおもらし
ありませんでしたので、一番緊張したのは、最初の待っている時だったようです。

さて・・・次回は、7月の第2週です(^^ゞ
それまでに、「誰が」ということを伝えられるものを作りますp(^^)q

帰ってきてすぐ、次は7月11日ということを伝えるために、悠くんに目の前でカレンダーに貼りました。
    
        






                   





第3回 2003.07.11(金)








予告は前回の後すぐ、1ヶ月前からしていたのですが、1週間前から急に気にし始めて、嫌だと言い始め
ました。
悠くんの見通せるのが1週間程度だということだろうと思います。
その週の頭に入って急に、気にし始めました。

予告は、その日の流れと、歯医者での流れと、治療手順とを3段階のスケジュールで伝えています。
それプラス、前回予告していなかった「先生がします」ということをしっかり入れています。

まず「歯医者に行くなら、『ロッテリア』と『買物』に連れて行って」と自分でそれを乗り越えるための動機
付けを出してきました。もちろん、それはすぐにスケジュールに入れました。
その次に、歯医者は嫌だと拒否を出してきました。
「これは行きます」と伝えると、その後の『ロッテリア』と『買物』を確認しながら、何とか自分を納得させよ
うとしていました。
次に、『先生』ではなく『サリー』にしてほしいという要求を出してきました。
「先生がします」と伝えると、また『ロッテリア』と『買物』を確認しながら一生懸命納得しようとしていまし
た。


予告のためのスケジュール

 3段階のものを1本に合体させたもの
     ↓                                治療のスケジュール ↓
         


歯医者に行く日が近づくにつれ確認が増えました。
前日には、気になってスイミングに行ったのに入らずに帰るということをしました。
当日は、朝から学校で『ロッテリア』の確認がたくさん出ていました。
学校から帰宅した頃には、納得できたのかもう落ち着いていて、車に乗るのも歯科の建物に入るのも、
さっさと自分から行きました。障害者歯科の待合に行くのにも、サリーが再診受付をしている間にさっさと
サリーを置いていってしまい、待合のソファーに座って待っていました。
先生に呼ばれても、ニコニコと入って行きました。
納得して行ったのですが、やっぱり怖かったのでしょう・・・診察イスを前にして、拒否し始めました。
たぶん、拒否が出るだろうと先生がするかサリーがするかの交渉が出来るシートを持っていきましたの
で、その場で悠くんと交渉し、「歯磨きだけ先生がします」ということで、なんとか納得し、歯磨きだけ先
生がして、それ以外はサリーがしてきました(^^ゞ
診察イスの上で、両手で耳をふさぎ、「うーうー」を声を出し続けながらも頑張って口を開けていました。

反抗期に入って思い通りにならないと時々他傷が出るのですが、このやり取りの中でも、口に指を入れ
ての治療中にも一度も他傷は出てませんでした。

治療が終わると早々に「診察室から出たい、待合のソファーに行く」と要求してきましたので、先生と少し
話す間、悠くんは先に待合に行くことになりました。
悠くんは、「やったーー!!終わった!!頑張った!!」というような感じで、ものすごく嬉しそうな笑顔
で、診察室の外の待合のソファーに座って待っていました。

白衣を着た先生が怖いようです。
悠くんが白衣を着た先生を信頼してくれるのはいつのことでしょうか・・・・・(^^ゞ


やり取りをするためのスケジュール

       
 先生の写真はマジックテープで貼っていますので、
 サリーの写真と貼りかえる事が出来ます








                   





第4回  2003.08.08(金) 6日(水)頃から、歯医者を気にし始めました。
歯医者の後に行く、『ロッテリア』の確認を何度も出してきました。
この日はめずらしく、突然、おもらしをしました。

7月の末ごろ、8月の予定をいろいろと要求してきたときに、歯医者が8日に入っていることを思い出したよ
うで、その時にロッテリアの確認をしました。
しばらく、忘れていたのでしょうか・・・明後日に迫り、どんどん気になり始めたようです。
確認のついでに、明日のMスイミングには行きませんと要求してきましたので、スケジュールからMスイミ
ングをはずしました。

前日の7日、翌日の分のビニール袋をすごく気にしています。
明日の分のビニールがあるということで安心しようとしているようです。
悠くんのおもらしがまた3回ありました。

当日の朝、朝食の最中に突然おもらしをしました。
座って食べている最中に急に漏らしてしまったみたいで、悠くんは漏らしてはじめて気がつくという感じで
した。
その後、すぐに自分から「オムツにする」と言ってきましたので、オムツをはいています。
悠くんもちょびっともらしてしまってはっと気がつくという感じですので、オムツの方が安心するようです。
今日の午後の歯医者が原因だろうと思われます。

虫歯の治療をしているわけではありません。
歯医者さんに慣れてもらおうとと思い、歯磨きと歯垢取りをしようと思っています。
今日の歯医者は行きますが、悠くんが、ここまで気にして体調に影響があるとは思いませんでした。
今後の歯医者をどうして行くか・・・・
止めるという事はありません。一生お医者さんに行かずにすむなんてことはありませんから・・・
しかし、今後の展開を悩みます(^^ゞ


午後から歯医者にいきました。
事前に、全部先生がしますということは伝えてあります。
歯医者に出かける頃になると、悠くんから早く行こうといい始めました。
嫌なことは早く終わらせたいのでしょうか(^^ゞ

待合室に着くと、ちょっと不安定になりましたが、10分ほどで落ち着き、早く診察室に入りたいと言いなが
ら待っていました。
待っている間に、もう一度、治療は全部先生がしますと伝えたのですが、サリーが、「サリーの写真」を持
ってきているのを発見した悠くん、すぐに先生ではなくサリーのしてほしいと主張し始めました。
交渉の結果、2つは先生がする、後の3つはサリーがするということになりました。

先生が出てきて、悠くんの名前を呼ぶと、悠くんはニコニコと先生のところに行き、先生と診察台の方に行
きましたが、途中でサリーが着いてきているのを確認するために振り返り、サリーが少し距離を置いて着
いてきていたので、サリーに向かって手をさし出しながら「あっあっ」。
「ちゃんと着いてきて!!」ということだろうと思います。
3つはサリーがするのですから、サリーが着いてこないともしかしたら全部先生がすることになるかもしれ
ませんから(^^ゞ

悠くんにぴったり着いて、診察台の前に行きました。
悠くんは、診察イスに自分からさっと乗り、先生にエプロンをつけてもらいました。
うがいをして、診察イスを倒して、先生がする歯磨きの間、頑張っていました。
歯磨きが終わると、さっと起き上がってしまいましたが、次の、鏡でチェックも先生とすることになっていま
すので、それを見せると、また寝転び、うーうーと声を出しながら、耳ふさぎをしながら頑張っていました。

後は、サリーが適当にして終わりました。
サリーは、そのまま先生と次回の打ち合わせをしていたのですが、悠くんは、終わったら、さっさと診察室
を出ていってしまいました。
どこに行ったかと思ってのぞくと、待合室のソファーに座って、サリーが出てくるのを待っていました。
先生との話の途中で、悠くんがやって来てブックをあけて「トイレ」を示しましので、トイレに行くと、オムツを
脱いでパンツに履き替えると言うことでしたので、パンツに履き替え、待合室に戻り、悠くんをそこで待た
せて、サリーは先生のところに戻り、少し今後の展開について話をしました。

先生は、順調にきているので、このままとんとん拍子に進むと思われているようです。
今のところ順調に少しずつ進めてこれていますが、悠くんの様子を見ていると、途中で一旦後退する可能
性がありそうです。
どんどん進めていくのは危険です(^^ゞ

月1回で通ったとして、もしかしたら2年ぐらいはかかるかもしれません・・・(^^ゞ





                   





第5回  2003.09.08(月) 前の週の金曜日から、歯医者が気になり始めたようです。
その後のロッテリアの確認をし始めました。
前回ほどひどくはありませんが・・・時々おもらしをしています。
今回も事前に、「全部、先生がする」という予告をしています。


8日の朝、学校でおもらしを1回しました。
学校からの帰りにもう一度おもらしをしてしまいました。
学校に戻った方が近かったので、学校に戻って着替えをしたのですが、ぬれたズボンとパンツは脱ぎまし
たが、パンツをはくことを拒否しました。
今まで着替えを拒否したことはなかったので、なぜか解りません。
「着替えて家に帰る」ということを拒否しているのかも・・・と思い、強めに指示をすると嫌々パンツとズボン
をはきました。
それから家に帰りましたが、帰り着くとすぐに、「オムツにする」と言い出しました。
さっきの学校での「パンツ拒否」は、「おむつをはきたい」ということだったようです。

しばらくして、コミュニケーションブックを開けて『サリー』を示しました。
先生ではなくサリーにしてということのようです。
5つのうち、最後の1つだけはサリーがするという事で納得しました。

出発時間になる前に早く行きたい様子でした。
歯医者についても、自分からさっさと待合室に行き、にこにこと座っていました。

さて、その治療ですが・・・
先生が呼びに来ると、今度はサリーを振り返らずにさっさとついて入っていき、診察イスに座りました。
前回までは、この診察イスに座るということもかなり怖かったようですが、慣れたのでしょうか・・・
イスを倒すときにちょっと不安そうな様子で後ろの先生の動きを気にしていました。
先生の治療の途中で耳ふさぎと声が出ていましたが、約束どおり4つは先生に任せ、最後の1つだけサ
リーがしました。
先生が4つを終わった時点で、悠くんに5つ目も先生がしてもいいかと聞いてみたのですが、ダメだと言わ
れましたので、サリーがしました。
約束ですから(^^ゞ

治療と書いていますが、今のところ、歯磨きをして歯をチェックしているだけです(^^ゞ
治療が終わると、さっさと診察室から出てオムツを脱ごうとしましたので、トイレに誘って、トイレで履き替え
ました。


前回までの様子だと、もっと怖がるかと思ったのですが・・・少し慣れたようです。


治療の手順を示しためくり式のジグ(先生かサリーかの貼り替えができる)は使っていますが、歯医者で
のスケジュールと、一日のスケジュールとは事前に家で示しているだけで、持ち歩いて確認をするというこ
とはもうしていません。

このまま順調にいけば・・・・そんなに時間がかからずに慣れてくれるかもしれません。
それに、治療のスケジュールもいちいち事前に示すことをしなくても、「歯医者に行く」と示すだけで、後は
その場で「今日はこれとこれとをする」というやり取りをするだけで出来るようになるだろうと思います。






                   





第6回  2003.10.20(月) 数日前からのおもらしが今回は全くありませんでした。
前日の夜に、先の予定の確認が少しだけ出ましたので、少し気にしているようですが、ずいぶん慣れたよ
うです。
出かける2時間ぐらい前に、悠くんから「オムツにする」と言ってきましたので、オムツにしました。
やっぱり気にはなっているようです。

今回も全部先生がすると予告していますが・・・・。
悠くんから、サリーに替えてほしいという要求は出ませんでした。

今回は、サリーがすることなく全部先生にしてもらうことができました(#^.^#)
先生がするのを拒否することはありませんでしたが、耳ふさぎと「うーうー」という声が出ていましたので、
かなりがんばっているようです。
でも、そろそろ次のステップに進めてもいいかなと思います。
診察イスにも先生に慣れましたし・・・
思ったよりも早く慣れてくれました(#^.^#)






                   




第7回  2003.11.07(金) 今回は、新たに「セメント」を追加する予定ですので、それを予告します。
金曜日に行きますので、火曜日には予告しました。
「歯医者に行く」という予告は、カレンダーですでに示してあります。


























      セメントをクローズアップした写真です。

このスケジュールをプリントしていると、すぐに飛んできてチェックしていました(^^ゞ
新しい写真が入っているので、それをじぃーーーーっと見つめていました。
これは何だろう・・・と思ってみているようですので、身振りでこんなことするよということを伝えたら、解った
のか、納得したように遊びに戻りました。
経験したことがないことを伝えていますので、どこまで解ったかは解りませんが、とりあえず、「だいたい、
そんなふうなことをするのか」ということが解ればOKです。
はじめて体験することを写真や身ぶりの予告だけで理解してもらうのは不可能ですから・・・(^^ゞ





歯医者のことが気になっておもらしをするという事は全くなくなりました。
スケジュールの確認もそれほどではありません。
歯医者へ行く日、学校で、その次の予定の『ロッテリア』の確認が出たようですが・・・・家ではありません
でした。

悠くんの不安定さがそのままスケジュールの確認という形で出ますので、たぶん慣れてきてそんなに気に
ならなくなったということでしょう・・・・


さて、その歯医者さんですが・・・
今回は、悠くんの歯を鏡でチェックしている時に、先生が、前歯の裏の歯垢を取るために、いつもの先端が
とがった器具ではなく、平たくなっている器具を使いたいと言われました。
突然の変更ですので、その場で悠くんに直接聞いてもらう事にしました。
今までの器具と平たい方の器具とを両方見せて、「こっちじゃなくてこっち」というように聞いてもらいました。
新しい器具の指さしたときに、悠くんが「うんうん」とうなずいてくれましたので、OKということです。
ダメなら、即座に「あっ」という強い声と指で作った拒否の×印が出るか、寝た姿勢から急に起き上がるなど
します。
悠くんからのOKが出ましたので、器具を変更して歯垢を取り、その次に予告してあったセメント。

ですが・・・・そのセメントを練って作るのに少し時間がかかっていましたので、その間、待たされている悠く
んの不安が強まっていくような感じでした。
うーーーん、まな板の上の鯉状態ですね(^^ゞ
出来れば、こういった待たせ方はしないでほしいです・・・

さて、そのセメントですが、初めてなのでものすごく我慢しているのが解るぐらいドキドキした表情をしていま
した。
「うーうー」という声を出しながら、コミュニケーションブックの『ロッテリア』のページを開けたまま右手に持ち
そのまま耳ふさぎをした格好でした。
そのままの状態で何とかセメントが終わりました。
・・・・といっても、1本だけですが・・・・(^^ゞ

途中で2回ほど次の予定の『ロッテリア』を示して「あっあっ」と確認してきました。
それと・・・舌についたセメントがなくとなく気持ち悪いのか、嫌そうな表情をしていました(^^ゞ

とりあえず、すべての手順をこなした悠くんに「ものすごーく頑張ったね」と何度も褒めまくると、ちょっとだけ
嬉しそうな顔をしてくれました。






                   





第8回  2003.12.11(金) 今回もセメントをします。
スケジュールを貼っていますが、もう前日から気にすることもなく、見ることもしません。
本当に伝わっているのか、心配になって、悠くんをスケジュールのところに呼んで、伝えました。
・・・が、うんうんとうなずくだけで、「ハイハイ解った」というような感じで、全然気にしていないようです。
気になっておもらしをするということも、確認が増えるということも全くなくなりました。

それでも一応、出かける前に「オムツにする?」と聞いてみると「オムツにする」ということでしたので、紙お
むつに履き替えて出かけました。

歯医者では、もうスケジュールをその都度いちいち見せるということをしていません。

前回から始めたセメント、前回は初めてということもあり1本だけでしたが、今日は4本してしまいました。
それとスケジュールで予告をしていない歯垢取りとフッ素塗りがプラスしました。
・・・といっても、その都度、これもしていいかと悠くんに確認して了解を取ってしています。
フッ素を塗ったので、最後のうがいはなしになりました。

診察室から出ると、すぐにいつものようにトイレに走って行き、パンツに履き替えていましたが、今回はおも
らしがありませんでした。
全然平気になったようです・・・次回から、オムツに履き替える必要はないかもしれません・・・


次回は、麻酔をして、なかなか取れない乳歯を抜歯するということになりました。
注射は平気ですが、「歯茎に注射」が大丈夫かどうかは解りません。
取りあえず「歯茎に注射」を予告して、悠くんの反応を見てみることにします。
すごく拒否するようでしたら、抜歯は諦めることにします・・・・







                   




第9回  2004.01.09(金)

  抜歯しました。

なかなか抜けない乳歯の抜歯をしますので、事前に予告しておきました。
伝えなくてはいけないことは、2点
 ・歯茎に注射する
 ・器具で歯を抜く
上記の2点が解る様な絵をスケジュールに入れて、壁に貼ると、悠くんが「いったいなんだろう・・・」という
ふうに、じーーっと見つめているので、身振りで説明をしておきました。
悠くんの反応は・・・・・かなり嫌がるかと思いましたが、それほどでもありませんでした。


              



当日も全然平気な様子ですが、とりあえず家を出るときに、「オムツにする?」と聞くと、「する」ということで
したので、オムツにしました。
診察の途中でおもらしをしたら悠くんが気持ちが悪いだろうと思いますから・・・


さて、歯医者さんでは・・・・
先生が呼びに来たら、さっさと診察室に入って行きました。
診察イスのところで、並んでいる器具類をチェックするようにじっと見つめていたので、先生が注射器を見せ
てこれだよと示してくれました。
麻酔の注射は歯の裏側、左右2箇所で、結構長く針をさしていましたが、悠くん頑張っていました。
麻酔が終わると、ものすごく嬉しそうな笑顔をしていました。
自分ですごく頑張ったと思った後は、必ずこのニコニコの笑顔が出るようです。
慣れてくると、出なくなります。

麻酔の後は、いつものように歯磨き〜セメントまで済ませて、抜歯。
抜歯の器具(ペンチのような形)を滅菌パックから出すのを、何が出てくるか気にしながらチェックしていまし
た。
抜歯もあっという間に終わり、その後ガーゼで5分ほど押さえている時に、ちょっと飽きてきたのか身体をご
そごそと動かしたりしていましたが、特にトラブルなくすんなりと終わりました。

終わった後、診察室を出るとすぐにいつものようにトイレへ行き、パンツに履き替えましたが、おもらしはして
いませんでした。
もうオムツにする必要はないのかもしれません。
新しいことをしても、歯医者さんに慣れたので、もうそれほど怖くはないようです。


次回もまた、まだ残っている乳歯の抜歯です。
今回で、抜歯がどういうものかわかりましたので、もしかしたら嫌がるかもしれませんし、全然平気なまま
かもしれませんし・・・まだ解りません(^^ゞ




                   





第10回 2004.02.06(金) 乳歯が後2本のはずでしたが・・・ちょっとぐらぐらしてきたと思っていたら、あっという間に自分で抜いてしま
いました(;^_^A
血だらけで取れたと訴えてきますので、何が起きたのか?!とビックリしてしまいます。

・・・で、今回の治療は、抜歯なしでセメントだけということになりました。
一応、抜歯の予告はして行きましたが、ドクターがもう抜歯の必要がないと言われましたので、悠くんの目
の前でにスケジュールの抜歯のところを×しました。
今回はセメントだけです。
抜歯もなく、セメントもなく、慣れたものばかりだったせいか、終わってオムツからパンツに替えましたが、全
くおもらしはありませんでした。
悠くんがオムツにすると言いましたので、オムツに変えてから歯医者に出かけましたが、もうオムツはいら
ないかもしれません・・・・・

次回は、着色を取る歯磨きの機械を新たに使うことになりました。




                   





第11回 2004.03.05(金) 前日に歯医者のスケジュールを予告しました。
今回は新たに機会の歯磨きが入っています。

当日は学校から帰って来てすぐ、オムツにするという要求が出ました。
「まだ。出かけるときにね」と伝えて、出かける時間までタイマー(タイムログ)をかけました。

歯医者では、診察イスの横の台に並べてある今日使う器具をチェックしていました。
ちょっと落ち着きが無い悠くんです。
今日使う器具が並べてあるところをチラチラと見ようとしています。
そういえば、今日はじめて使う歯磨き器が並んでいません。
歯磨き器が並んでいなかったので不安だったようです。
先生にお願いして、歯磨き器も並べてもらいました。
「見えない」というのは、悠くんにとってはものすごく不安なようです。
目で見てやっと安心するということなのでしょう・・・・・

今日は・・・・全体的にちょっと落ち着きがありません。
新しい歯磨き器がなかなか見えなかったということが関係しているのかもしれませんが、それだけでなく悠
くん自身の調子も関係しているだろうと思います。
家でもちょっと強迫的で落ち着きが無い場面が多く見られますから・・・・


とりあえず全部のスケジュールをこなし、診察室を出ると、すぐにオムツを脱ぎはじめました。
今回はおもらしをしていました。
ちょっとした事でも身体に影響するということですね・・・


















これ以降、2ヶ月〜3ヶ月に1回、通っています。
悠くんが慣れてしまいましたので特にトラブルなく診察してもらっています。
慣れるのに1年近くかかりましたが・・・・・(^^ゞ

診察のスケジュール(今日はどれとどれをするか)ということだけを予告しています。
特にトラブルもなく、新しい発見もありませんので、とりあえず更新をやめます。
















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