パムッカレ  

 5月3日、この日は生憎の小雨混じりのお天気でした。しかし、カッパドキアで雨じゃなかったからよかったぁ。
 この日はヒエラポリスとパムッカレの石灰棚。ヒエラポリスは今なおその歴史が不明瞭なところであり、栄えていたのはローマ時代であるとの事。
 まあ、歴史なんて物はなんでもかんでもわかってしまうのもつまらない話だとは思いませんか?こうしたわかんないところがあるから、昔の世界に思いも馳せようと言うもの。などとしたり顔をしながらも、やっぱり知りたいなぁと思うのはやっぱり凡人だから仕方ないことですね。
死者の街。死を迎えるための町って不気味・・・

 このヒエラポリスに隣接していて、ちょっと異色なのが「ネクロポリス」、死者の街です。なぜ、死者の街かと言うと、お墓ばっかりで街が作られているから。そもそも、ヒエラポリス自体が病人の療養のための街とまでいわれているところで、あっちこっちから治療のため、もしくは静かに死を迎えるために集まってきた人が多かったとこなんだそうです。
 ちょっとこわごわしながらも死に対する観念の違いと言うものを感じたり、棺桶やら墓石やらで街が1つできてしまうなんてことにもびっくりしたり。異文化的衝撃!
 
ええ湯じゃけん、はいってみんさい!これが有名なパムッカレの石灰棚。

 ヒエラポリスのすぐ近くにこのパムッカレはあります。ここは温泉が涌き出て斜面を流れるうちに石灰が沈殿して凝結してできた棚です。湯気が立ってますが温度は良い湯加減って感じです。ただし、どっぷりはつかれませんけど。
 お湯の中を歩くと中に溜まった泥はぬるぬるしていてちょっと気持ち良いくらい。美容によさそうです。

見事な景勝。こりゃあ良い湯だね。

 この石灰棚も今は保護のために立ち入り禁止になってるらしいです。詳しくは大使館まで問い合わせてください・・・って、最近のガイドブックなら載ってるかな。
 
 ここはトルコでもっとも行きたかったところの一つ。やっぱり1度は見ておくべきかなと思います。見た目が綺麗だからとかそういうのもあるんですけど、この石灰棚がここまで育つのにいったいどのくらいの年月がかかったのかを考えるとすごく感じ入ります。しかも、ローマ時代から温泉だったし。多くの人がここに来て何かを考えて行ったんだなと思うと嬉しくなります。

エフェソス  

 パムッカレを午前中に見た後はバスでまたまた移動してエフェスへ向かいます。エフェスは昔の名前をエフェソスと言って、他の多くの都市遺跡が壊されたりしているなかでかなりの部分を復元されている巨大な都市遺跡です。どのくらいって入り口から入って出てくるまでに3kmくらいはあるかな。今でこそ内陸部ですが、この都市が栄えた頃は港町でした。
 そして、この街から少し離れたところに聖母マリアの家があります。ここはローマの法王庁も認定している確かに聖母マリアがその最後を迎えた地なのです。

歳暮?聖母マリア像。聖母マリア教会にて。

 聖母マリアの家は小高い丘の上にあります。ここではマリア像が置かれ今でも多くのキリスト教徒が訪れています。観光用の入場券にもキリストは2000歳になる!と書かれています。歴史の重さっていろんなところで感じますね。
 

 聖母マリア教会から数キロのところにエフェソス遺跡はあります。かつては港町で紀元前11世紀にイオニア人によって建造されました。アレクサンダー大王などの統治を経て貿易の要の港として発展してきました。

 これだけのものが現存するってすごいことです。石の文化とは言え2000年以上もの間、在りつづけるんだから。

絵葉書だよぉーん
古代劇場の上から見た景色。街が一望できる。同じ景色をアレクサンダー大王も見たのか?

 街の入り口から入るとすぐがかつての商店街跡です。ここには天井が貼られアーケードを形成していたとのことで、さながら港町商店街ってところでしょうか。中には大浴場や公衆トイレもあったり、変わったものとしては娼婦の館などもあります。しかも、道路の路面に彫刻がなされ、「娼婦宿この先左」みたいなことが描いてあったりします。

エフェソス遺跡の入り口港町だったと言われてもなぁ。

 娼婦と言っても貴族の奥方であったり娘であったりだそうで、当時の人々の旅の疲れを癒すために尽くしたんだそうです。また、当時は、そうした娼婦宿で婦人としての教養も身につけたんだとか。どういう教養なんだろ???

 公衆トイレなんかは水洗です。落とし穴式で横並びにいくつも穴があいてます。ここで仲良く並んでお話しなんかしてたんでしょうね。

セルシウス図書館。古代図書館。写生する人もいました。

 公衆トイレから先へ進むとセルシウス図書館なるものが出現します。図書館とは言っても、実はお墓らしいです。もちろん書物も置かれてましたけど。12000冊の蔵書があったとか。
無き父親をしのんで作ったとかって図書館だから、さぞや立派な人物だったんでしょね。

 この図書館の横を抜けるとこんどは上の絵葉書のような劇場が出てきます。でかいです。ひたすらでかいです。でもってすごくいいとこです。写真が少ないのが残念なくらい。
 実はここにくるのは2度目なので少ないんですね。1年前に1回来てるんで・・・
 その話しはまたいつかしませう。

 というわけで、この日はこの後イズミールまで移動して宿泊です。
 イズミールは美人が多いので裏名所として有名なんですね。地中海側のこの地域は美人の有名なところらしいです。確かにホテルのおねいさんもめちゃめちゃ綺麗でした。トルコに行く人は要チェック!



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