カッパドキア 

 文明の十字路、それ故の文明。それがカッパドキアに発達した地下都市です。キリスト教支配の歴史ののちイスラムが入ってきます。イスラムによるキリスト教徒への迫害は厳しく、多くの地からこのカッパドキアへと人々は逃れてきました。

地下の世界には地底人が住んでいるんです。オルタヒサールの町並み。

 ここの地質は火山灰地。そのため簡単に穴を掘ることができます。ここの人たちは迫害を逃れるため土に穴を掘りその中に隠れ住みました。特に、ウチヒサールとオルタヒサールは岩山をベースに砦を築き侵入者と戦ってきました。

 すごいですね。感心しちゃいます。岩山をくりぬき人が住んでるなんて考えただけでもわくわくします。

ほんとに住んでたんだねぃ。よく見ると岩山に穴が・・・

 岩山だけじゃなく、地下都市って言うだけあって地下へ地下へと広がっているところもあります。その中でも有名なのはカイマクル地下都市。迷路のような通路が何キロにもわたって地下を縦横に走っています。

川口ひ○し探険隊?カイマクル地下都市の通路。

 この中には地上で獲れた作物の貯蔵庫からワインの醸造所まであります。また、地上からの侵入者に備えて中から開閉できる岩の扉なんかもあったりします。まさにインディージョーンズ顔負けの世界です。
 驚いたことに、ここにはほんの30年ほど前まで実際に人が住んでいました。こりゃもうびっくりですね。

高速道路を走ってました(嘘)ウチヒサールを走る馬車。

 カイマクル地下都市を見学していて気付いたのは、土地が火山灰地だなぁと言うこと。何故かと言うと、靴の裏にくっつくんですよね(洒落じゃないよぉ)。この日はとてもお天気がよかったんですが、雨が降ればすごくドロドロになってしまうとのことです。GWシーズンは以外と雨が多いとかってことなのでラッキーだったんですね。

 この後奇岩群の景勝地をちょっと見学。途中で馬車が走ってました。なんかすごく田舎なんだけど、こういう光景ってほんとに嬉しくなります。のんびりしてていいなぁって思います。

らくだ岩・・・らくだの形に見えます?

 ここの奇岩群は火山灰地が長期間風雨に浸食された結果できたものです。アメリカのグランドキャニオンも似たようなものなのかな?見たことないけど。
 で、ここを見て思い出したのが「阿波の土柱」です。規模は遥かに小さいけれど、似たような地形なので。なんだか楽しくなります。日本とトルコって意外と近所かなって気がしました。

妖精はほんとにいたんです。妖精の煙突と言われる奇岩。

 昔の人達は、この地には妖精が住んでいると信じていて、あっちこっちの奇岩には妖精の煙突とか、いろいろな呼び名がつけられています。確かに、こんな地形なら妖精も住んでいそうな気がしますね。ほんとにきのこみたいな土の柱がにょきにょきと地面から伸びているし。

  ここは、内陸部のため夜間は結構寒いです。この日のホテルではまたとっても楽しい事件が発生しましたが、やっぱり内輪ネタなのでここではパス。また、明日も朝が早い・・・


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