4月29日、前日の事はすべて忘れ去り、早速イスタンブールの市内を巡ります。トルコと言えばイスラムの国。モスクを見ないことには始まりません。中でも、世界で1番美しいモスクと言われているのがブルーモスクです。正式名称はスルタンアフメットジャミーなんですけど、通称ブルーモスクの方が有名です。でも、ブルーじゃないんですよね。外観はあくまでも白っぽい灰色というか、そんな色なんです。
ブルーモスク外観。青くないね。
何故、青くないのにブルーモスクかというと内部の壁に装飾されていたタイルが美しい青だったから。写真ではフラッシュが使えなかったので上手く撮れませんでしたが、それは目が覚めるような青でした。
6本のミナレットが有名らしいです。
で、このブルーモスク。もう一つ有名なのが6本のミナレット(尖塔)。写真では4本しか入ってないですが実際は6本あります。(下の絵葉書参照)これは、当時のスルタンが「黄金のミナレット」を作りなさいと言ったのを「6本のミナレット」と聞き間違えたために6本になったとのことです。もちろんトルコ語ですよ。黄金と6本はよく似てるらしいです。
ところが、ここで問題が発生。当時、聖地メッカにあったモスク(名前忘れた)には5本のミナレットしかなかったのです。ミナレットの数はモスクの格を示しているため、聖地メッカより多くするわけにはいかないのです。で、スルタンは2本のミナレットをメッカのモスクに寄贈したとのことです。
絵葉書です。
イスラムの世界でもどこでも格付けとかあるんですねぇ。きっとスルタンもメッカより多いとかって思ったときは青くなったんじゃあないかなぁ・・・
こっちはアヤソフィアモスク
さて、ブルーモスクからでてくると正面にあるのがアヤソフィアモスクです。こちらはブルーモスクほど大きくもありませんが、何やら威厳が漂うモスクです。なぜかなぁって解説を聞いてると、ここはキリスト教統治下のころから存在したモスクなんだそうで。最初はモスクとして建造されたのですが、キリスト教時代は教会として利用されてました。
左から皇帝ヨハネスU、マリア様、皇后イレーネ
なるほど、確かにキリスト教の影響が残ってる。壁にモザイク画が施され、そこにはマリア様やキリスト像が描かれています。上の写真のマリア様に抱かれているのがキリストですね。この写真のモザイク画はかなり高い位置にあったので保存状態がよいですが、低い位置のものは顔の部分が削られたりしてます。イスラムでは偶像崇拝が禁止されてるので。
ちがった文化が同じ国の歴史上に存在するってすごく不思議な気がしますが、なんかそれさえも当たり前のように融合している、そのことがたまらなく神秘的です。来てよかった。