TERA LOW その1

さ、ついにやって来ましたTERA LOWの装着! 思い起こせばトラクションデバイスをけちって溶接デフロックにしたのも、み〜んなこのためである。 長かった! 長かった! なぁ、みんな!(涙) さ、早速行ってみよう!
●TERALOW発売
きかっけは、某氏の掲示板への書き込み。「イスズ用TERA
LOWがリリースされた」の一言。なぬ! マジ? 早速、TERAFLEXに行くと、「3.07:1
Gears for Isuzu」の文字が…。
いや〜気づかなかった!
実はDdの場合、クラッチ回りが変更になりディスクのダンパースプリングの代わりにフライホイルにハイドラリックダンパーが追加されたため、半クラが非常〜に使い難くなっている。街乗りは何とか誤魔化せるにしても、クロカンでのストールギリギリでのクラッチ操作は結構しんどいものがあり、何か対策をせねばと考えていた。
UBSでの一般的(?)な対策は、UBS17(イルムシャーG)などの4.777のファイナルを組むことだが、それとて、たかだか4.300から4.777のダウンでタイヤの大径化による誤差範囲のレベルである。そこでTERA
LOWの登場となるワケだが、UBS73(MT)のLレンジは2.05なので約50%の減速が可能となり、かなり期待が持てる。更にうれしいのはHレンジはそのままないので、スキーや高速道路などの走行には影響しないということ。
実は、アメリカの知人のUBSには既に装着されているのだが、特に問題も無さそう(アメリカ人の無さそうはちょっと怖いが…)なので、真面目に購入を検討してみた。
●調査
Diff Lockersと併せ、例によって仕事の合間をぬって世界中を旅してみた。長い調査の結果、ジムニーの初期型ロブスターのような歯こぼれトラブルも聞こえてこないので、幾つか取り扱いのある店に値段を聞いてみた。
結果、幾つかのお店から返事があったが、結構価格差があって$800〜$500くらい。その他、これからTERAFLEXと交渉という店も何軒かあり殆ど売れていない模様…。因みに、一番安かったのはOK4WDで製品自体は$529、日本までの輸送費は$300見て欲しいとのこと?
…ん? 輸送費がやけに高いなぁ…。
奇しくも、おっさん@UCS69も購入を検討していたのだが、何と、ニューヨークに友人が在住しているとのこと! ラッキー! おっさんの方で、そのお友達に購入してもらい日本に送ってくれるというので、素直にお世話になることにした。 >素晴らしいです。
因みに、現地での購入価格(カード決済)では、2個で$1149.9とのこと。なんでだぁ〜?
●取り付け
さて、今回は今後TERA LOWを取り付けようなどという奇特なUBSユーザーの方がいるかも知れないので、できるだけ手順を追って説明することにする。
じゃんじゃじゃ〜ん! TERA LOWの登場である。

まずは例によってジャッキアップ(?)する。こうすると、ジャッキが外れる心配も無いし、万一落ちてきた場合でも潰されることはまず無いだろう。

トランスファのシフトレバーを外す。

アンダーガード、マフラーを外す。(この時の為にセンターだけ分割できるようにしておいたのよん!)

UBS69AT/UBS73はトランスファが独立して分離できるので、作業性を考えトランスファを外すことにする。ペラシャフ、メンバーを外しジャッキを静かに降ろす。

手が入る隙間ができたらハーネスを外し、トランスファをミッションに止めているボルトを外す。

インプットシャフトはスプライン勘合なので、トランスファを引き抜くと簡単に外れる。

シフトポジションは分解前に2Hにしておく。二駆←→四駆のアクチュエーターを止めているボルトを緩め、シフトロッドごとアクチュエーターを引き抜く。

HLシフトロッドを交換する必要があるので、コントロールブロックを外す。

トランスファを止めているボルトを外し、ゆっくりと後側を引き抜く。

これがトランスファの内部。2Hポジション。矢印の先がペラシャフ側。

4H。

4L。

今日は何故か多数のUBS系ユーザー(出張と称してスーツと呼ばれる作業着を着込んで関西方面から参加された方も居たし…)を初め某誌の方も参加し、本人そっちのけで、ここが2H、ここが4H、と研究に没頭している…。(^^;)

で、ここからが分解。ギアポジションを4Hにし、フロント側フランジを固定しインプットシャフトのロックナット(41mm)を外す。因みに、ここのソケットは標準サイズだと長さが少し足りないので工夫が必要。今回は予めソケットの中を削ってセミセミロングを製作しておいた。

フロント側フランジを外し、ベアリングを押さえているスナップリングを外す。UBS73の場合ここにシンクロが入っているのでゆっくりと外す。(シンクロ用キーが飛び出すから) シフトフォークごと抜いてしまう方が良いカモ…。

同様に、他のベアリングを押さえているスナップリングを外し、カウンターシャフト、インプットシャフトを外す。

インプットシャフトのベアリング、ギア一式を外す。

左がノーマルの4L用ドライブギア。右がTERA LOW。オイルの溝がな〜い!

これがカウンターギア。左がノーマルね。

これがHLシフトロッド。左がTERA LOWでギアが大きくなって干渉するので面取りして逃げている。一体物であるが加工精度はお世辞にも良くはなく、アメリカン・クオリティーが伺える一品である。 >後にこれが問題となる。

セットしたところ。面取りの向きも若干見当違い。(^^;)

ベアリングを移植し、逆の手順でギアをセットする。カウンタギアが大きくなったので普通に組むとベアリングに干渉し取り付けられない。3つのギアを同時に少しづつ組み付けて行く。

組上がったところ。ついでに、以前から考えていた2Lポジションが使えるよう改造を行った。詳細は別途。

後は元通りシールをして組み付ければ完成! 最後の方はバタバタしていて写真が無くなってしまった。 >途中でみんな帰っちゃったし、暗くなちゃうし〜。

さて、TERA LOWの効果だが、す、すばらしい! の一言。でもね、何故かLレンジでシフトが抜けちゃうんだよね〜。マジかよ〜! 原因はなんとなく分かってるんだけど、対策も含め次回かな〜。
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