TRACサス 長期テスト

今回の研究は、TRACサスの長期テスト結果の発表! 近所のオフロードエリアや高速、街乗りなどについては、以前にレポートした通りでその後も特に不具合は発生していない。残るは、ヘタリ具合と本格的オフロードコースでのリヤサスの安定性や、バネレートの設定具合。今回はその辺の所を中心に研究する。
一応、今回は最終的なテストということで、クラブの走行会を兼ねて奮発してF2に行った。ここは、長いヒルクライムがあるので、リヤサスの安定性をチェックするにはGood!だ。こういったレポートは他の人も書いた方が客観性があってよろしいので、詳しいレポートは島上さんにお願いするとして、ここでは要点だけを書くことにする。(あっ! 乗っている当人は写真が取れませ〜ん! 写真は後日追加します。有ればね)
まず、大きなギャップがある急な登り坂で足の動きのチェック。こういった場面では、リヤサスにかなりの荷重がかかるので、柔らかすぎるバネだとバンプストッパーが底付きしたり、腰砕けになりアクスルが暴れて難儀する。いつも通っているステアケース越えのラインをアプローチしてみる。
フロントがステアケースに乗り、リヤサスに荷重がかかる。いつもだと多少浮き気味になるハズのラインだが、穴にタイヤは接地している。ショックは変えていないので、足の伸び自体は以前と変わっていないハズだから、バンプストッパーが車の全荷重を受けて通常より目一杯縮んでいるのだろう。砂岩なので浮き砂で滑り、登るのは難儀するがトラクションはかかる。なかなか良いんじゃない! 面白くて何度か合わせて遊んでいたら、シュュュ〜っというエア漏れの音。リムとタイヤがズレてチューブのバルブが裂けてしまったようだ。こんな所でタイヤ交換もできないのでダッシュで坂の頂上まで登る。
う〜ん、5250円も払ったのに〜。初っぱなからコレかよ〜。スペアタイヤは金が無いのでノーマルのチビたタイヤだ。仕方がないのでフロントにノーマルを履く。かなり傾いてる。まるで何処かの四駆屋だ! このまま茶を飲んで見てるだけってのも勿体ないので、リヤサスに頑張ってもらうことにして次に進む。

次は、はるぶ〜氏がタイロッドを折ったトップオブザチェスト。何時ものように外回りでアプローチ。砂で滑るものの、特に問題なくクリア。タイヤが小さいのでフロントを落とさないように気を遣う。おっと、フロントばっかり気にしてたらリヤが穴に落っこちた。
ここがアプローチ
穴に落ちた! タイヤはインナーフェンダーに干渉しているが動けない程ではない。

さて、次は登りもの。40ヒルはタイヤがタイヤなので、合わせる程度で今回はパス。隣のもう少し緩やかな壁へ。
このケースは殆どリヤサスで全荷重を受けている状態。腰砕け感もなくスルスルと登っていく。バネスパンが長いせいか、グレー巣よりも楽だ。問題なくクリアし、下り状態をチェック。
ブレーキをかけてもズルズルと滑り落ちる。エンブレとブレーキを併用しながらズルズルと降りる。方向性を失ったりリヤが振れたりする様子は無いので、バネレートの小さい部分が仕事をしているようだ。本当は小型のCCDカメラでもあればバネの様子をビデオに録画してチェックできるんだけどな〜。

さて、次はモーグルの登りもの。オノズだ。ところが、行ってみると入り口が水没していて全然行ける気配が無い。ま、その隣も(名前は忘れた)同じ様なコースなのでそちらへ行く。ここの登りはオノズ同様結構厳しい。チビたノーマルタイヤは全くグリップしないので三輪駆動状態。勢いをつけて力任せに登る。
デフを引きずりながらも、リアサスも暴れることなくトラクションはかかる。もう少しバネが堅くても良いかな? 個人的な好みではそんな感じだ。途中、大きな岩があって轍を跨いで避けないと進めない。う〜ん、キビシ〜! フロントはちょっと絞り気味にしてあるので轍越えなどは重心移動が激しい。邪道だが、車体の振れはリヤサスのストロークでカバーしてもらうことにして何とかクリア。ここは流石のジムニーでも登れなかった。(ちょっと嬉しかったりする ファイヤーマンごめん)


以上、走行会レポートのようになってしまったが、特に問題は見られなかった。「なんかあっけないなぁ〜」と思われている方、時間がないのでこの辺で勘弁してちょ。基本的に、TRACサスとボクは関係ないので念のため。
急な長いヒルクライムでリヤに荷重が殆どかかるような場合は、もう少し堅い方がボクの好みかな? といった程度だ。なんだか良いことしか書いてないので、外から見た車の挙動は島上さんが走行会レポートで書いてくれるだろう。
そうそう、ヘタリ具合のチェックだが、バネを外してみるとこんな感じ。

左が新品のTRACサスで長さは520mm
右がテストピースのTRACサスでさは505mm
15mmヘタった計算だ。
相馬さんがテストして、その後ボクがテストしているので、使用期間は3ヶ月半位。 初期馴染みも終わっていると思うので、長いバネにしては良い方かな。材をケチらなかったのが幸いしたか、今のところ、9008で取れたことは無い。
因みにTRACサスの狙いは、○○インチアップとか称して、適当なバネに適当なショックをポン付けするケースが多い中、クロカンの基本に立ち返りキッチリと縮み、かつ、適切なバネレートと自由長、耐久性を持ったものができないきか? ということで開発したそうだが、今度はイッちゃった人向けのも作りましょう!
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