LUBDIA

一応、ほぼ完璧に復活したDdビッグホーンだが、走り込んでいく行くうちにアイドリングでおかしな振動が出ることに気が付いた。感覚的には、ちょうどカソリン車のミスファイヤのような感じの振動でちょっと気になる・・・。エンジンの最終チェックも兼ねてTEC2を借りにSQ船橋に行くと、カウンターに怪しいチラシが置いてあった。なんでもLUBDIAという新しいタイプのエンジンオイル添加剤だそうで、SEVやマイクロロンよりも調子良いとS氏が絶賛する。
「う〜ん、SEVの時もそう言ってなかったっけ〜?」
「この手の添加剤は過去にも色々あったし、数値的な結果が出ないとイマイチ信用できないなぁ・・・」
「調子良い!」 「信用できね〜」といったいつものパターンの会話でその場は終わったが、後日、テスト用にサンプルを頂いたとのこと。で、早速、試してみることにした。
●製品概要
LUBDIAの中身はこちらを読めば理解できると思うが、要は今まであるテフロンやセラミックを主体とした“コロ”系の添加剤である。但し、よく見かけるカタログの謳い文句のように“金属面をコーティング”とか“半永久的”とか言った表現はなく、オイル交換で流れてしまうことを正直に言っているのには好感が持てる。なお、添加剤やオイルについては、車のエンジンオイルと添加剤のホームページやトラブル・バスターズも併せて読んで欲しい。
●テスト方法
さて、信じる/信じないは別にして、とりあえずテスト方法を考える。エンジン内部の色々な状況を再現しテストするのは難しいし、シャシダイナモに乗せるのもお金がかかるので、入れる前と入れた後で加速時計で0
- 400を計り比較することにした。
テストサンプル:UBS73GW(フルノーマル)
走行距離:12,000Km
使用オイル:Castrol Magnatic Diesel
外気温:13℃
空気圧:前後とも1.4kg/cm2
テスト方法:0 - 400タイムを5回計り、一番良い結果と一番悪い結果を除き平均を取る
テスト場所:当研究所テストコース(ストレート 1Km)
●テスト結果
まず最初に、入れる前の結果を計測する。結果は、Ddビッグホーンの数値とほぼ同様で平均18.17秒。ま、こんなモンだ。
次に、LUBDIAをフィラー(Ddの場合、レベルゲージ兼用)からドバッと入れる。マイクロロンのように“少しづつ”とか“慣らしながら”とかの指定は無いので、オイルの粘度を下げる溶媒は使っていないようだ。
LUBDIAが回るよう、近所を一回りする。直後の感想としては、「若干、エンジン音静かになったかな?」という程度で、劇的な変化は無い。 ・・・ン!? な、何と! アイドリングで出ていたあのイヤな振動があまり気にならないレベルになってる! これにはビックリした!! 少なくとも、アイドリング時の回転は明らかにスムーズになっている。
で、早速、計測してみた。
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0 - 400
平均(秒) |
終速 平均(km/h) |
使用前 |
18.17 |
127.6 |
使用後 |
17.56 |
131.6 |
注) 上記値は相対的な差を見るためのもので絶対値ではありません。
事前に聞いていた、「上まで回るようになった」
という感じは正直あまり感じられなかった。もっとも、Ddのエンジンである4JX1は、レッドゾーン直前の4000rpmまでキッチリ実用域として使えるので、分かり難かったのかも知れない。タイム的には良くなっているので、効果はそれなりにあるようだ。なお、規定量はオイル1Lに対し20mlなので、1本(100ml)ではDdのオイル量(9L)には80ml程不足していることを考慮する必要がある。
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