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私をスキーに連れて行って!
コース | 阿寒湖−津別-北見−温根湯 |
内容 | グレステンスキー、北見ハッカ記念館 |
宿泊場所 | 道の駅「おんねゆ温泉」 |
入浴場所 | 塩別つるつる温泉 |
走行距離 | 111キロ |
総走行距離 | 1605キロ |
起床は5時。天気は残念ながら小雨模様。
布団でぐっすり寝ただけあって、爽やかな目覚めとなった。
キャンピングカーだって爽やかに起きられるが、布団で寝ることの威力は大きい。
まだ寝ている子供たちをそのままに、夫婦で早朝散策に出発した。
目的地は、前から行きたいと思っていたが、なかなか機会がなかったボッケ。
ボケではない。ボッケだ。
アイヌ語で「煮え立つ」という意味らしい。
阿寒湖畔にある泥がボコボコと音を立てながら沸き立っているのだ。
(詳しい説明は下の画像)
まさに、地球は生きている、火山は生きていることを目のあたりにすることができる。
宿泊した阿寒湖荘は、ラッキーにもボッケに一番近いホテルで、その中庭から歩いていくことができた。
散策路を抜け、開けたところまで来ると、そこにボッケはあった。お〜ボッケよ!
泥がボコボコしてるだけといってしまえば、それまでだけど、ポコポコ音もしてて、なんか地獄みたいだった。
屈斜路の砂湯といい、ボッケといい、千葉では到底お目にかかれない自然に触れられるってのは、いいもんだ。
地学的なことはさておき、ゆで卵を作ったら面白いだろうなぁと思いながら、ボッケをボケーと眺めていた(座布団1枚!)
散策路の途中で見つけた、森の主のような木
部屋に戻り、朝風呂につかってから、朝食バイキング。
種類はそれほどなかったが、朝の散策とお風呂でお腹はペコペコ、たくさん食べた。
この阿寒湖荘だが、最後までサービスが良かった。チェックアウト時にホテルで焼いたメロンパンをお土産に持たせてくれたのだ。
100V電源も貸してもらえたし、給水もさせてもらえたし、ホントいいホテルだった。
阿寒湖を後にし、天気がよければ屈斜路湖に向かうつもりでいたが、今にも降りそうな雨。
砂湯、コタンの湯、池の湯などなど無料露天風呂ハシゴをしたかったが、ほか3名の反対もあって断念。
急遽予定を変更して、津別経由北見に向かうことにした。
ルートは、R240。阿寒湖から津別経由で美幌へのびるこのR240は初めて走るルート。
これだけ北海道に来ていながら、まだ走破したことのない道はたくさんあるのだ。
初めての道は、何があるのか、どんな景色が見れるのか、ワクワクしながらのドライブとなる。
途中、道の駅あいおいで小休止と情報収集。
しかし、こんなところに道の駅を作ってもと思ったが、地元の人のための雑貨商店もかねていたり、
古い客車を開放したライダーハウスになっていたりとその存在意義は大きいようだった。
昔活躍したラッセル車(?)も残されていた。
右に見える客車がライダーハウス。けっこう泊まっていたようだ。
ちょっと泊まってみたいような気もするな。
廃線のレールに咲く一輪の花
さて、この道の駅「あいおい」で、いい情報をゲット。
グレステンスキー。耳慣れない言葉である。
ここ津別には、日本でも数ヶ所しかないグレステンスキー場があるのだ。(冬は通常のスキー場となる)
簡単に言えば、サマースキー。でもグラススキーとは違うらしい。
人工マットをひいた坂をグランジャーという車輪のついた専用のスキーを履いて滑る。
ここ数年スキーにご無沙汰していた我が家にとって、「新・初・未」がテーマの我が家にとって絶好のチャレンジチャンス!
1時間1000円+レンタル料を支払って、グレステンスキーに興ずることとした。
グランジャー
最初にコーチの簡単な説明の後、歩く練習、止る練習、ターンの練習。
これが意外に難しい。
早速転んでしまったが、人工マットが堅いプラスチック素材でできているため、痛いのなんのって。
やっぱり雪じゃなきゃだめだ〜。といいながら、懸命に練習。
転んだママはターン練習の最中にリタイヤ。(根性ないなぁ)
ちなみに、滑る感覚は、カービングスキーに似ているとのこと。
みっちり基礎練習をやった後に、ようやくリフトを使って上まで行く許可が出た。
さぁ本領発揮だ! 基礎練習の成果を見せるぞ。
上達がなければ1時間の練習だけでは、リフトに乗れない人も多いとか。
リフトと言っても、ロープにつかまるタイプで椅子に座るリフトではありませんけど。
最初はへっぴり腰でも、練習するうちにだんだんうまくなってきて、時間終了の頃には、風を切って爽快に滑れるようになった。
基礎練習の汗が一気にひいてきました。超気持ちいい〜!
初体験のグレステンスキー、なかなか面白い。
そうそう、うちももの筋肉痛が千葉に戻ってから突然にやってきました。トホホ。
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まずはグランジャーの装着から ブーツはスキー用 |
恐る恐る滑ってみる | うまくコントロールできず、へっぴり腰 |
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あまりの下手さ多分呆れている先生 | 早々リタイヤのママ | ターン練習 |
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いよいよリフトで上へ | リフトも最初は勇気が必要 | リフト降り場で見事転倒。腰強打 |
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ひゃっほ〜! | お〜い! | 風を切って |
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スキー終了後に、昼食と休憩をしっかり取り、北見へ。 北見市街地に入ってみると、意外に大きな都市であることに気がついた。この地域では最大の都市なのだ。そういえば、北見ナンバーがあったっけ(関係ないか) これまで北見は通過するだけの街だったが、「新・初・未」がテーマの今回は、北見を繁栄を支えたハッカの記念館&ハッカ蒸留館に行ってみた。 |
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さて、ハッカとは? メンタムのにおい、湿布ににおいと言えば分かりやすいだろうか。
北見のハッカは昭和14〜15年ごろには世界市場の約70%を占め、この地方の発展の礎をなした代表的な産業だった。
ちなみに、地図をくれるGSのホクレンがハッカ工場を設立したらしい。
それにしても世界シェア70パーセントとはすごい!
各国で、医療用、食用、香料として北見のハッカが使われていたそうだ。
このミニ知識を授けてくれた館長さんが、丁寧&親切&フレンドリーな方で、
入館するや否や走って出てきて、「3分お時間をいただけますか。北見のハッカについて説明をします」と。
時間を大幅にオーバーして10分くらいも話してくれた。
つまらない話だったら長く感じるが、まぁ話のうまいことうまいこと。
もしかして以前先生だったんじゃないの? て思わせるプロぶり。
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これがハッカ。 いい香りがします。 機会があったら茎を触ってみてください。四角です。ちなみにラベンダーも四角。 つまりハーブの茎は四角なのだ。 |
館長さん、ありがとうございました。 大変勉強になりました。 |
記念館の隣は、ハッカ蒸留館。
運よくハッカの蒸留実演をやっていて、先人の知恵に驚きの連続。
しかし、蒸留中のハッカの香りはあまりいいものではなかった。
草特有のにおいの方が先行しちゃって。
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ハッカの蒸留について、丁寧に説明してもらった。 大量のハッカから精製できるハッカ油はごく少量。 大変な作業だったことが伺える。 |
歴代の蒸留の道具。 そこには先人の知恵が凝縮されている。 |
ハッカ記念館を後にし、スーパーで買出し。残念ながら途中、雨が降ってきた。
北海道に来てから、天気がどうも思わしくない。
それでもスキー中は雨が降ってなかったんだから、ラッキーか。
スキーで疲れたので、層雲峡まで行く予定だったが、留辺蕊にある道の駅「おんねゆ温泉」で泊まることにした。
おんねゆ温泉と言うくらいだから、日帰り温泉が併設されているかと思いきや、そうではなかった。
ただ、果夢林(かむりん)という、巨大なからくり時計があって、でっかい鳩が時を告げてくれた。なかなかの見ごたえだ!
なんでも世界一のからくり時計らしい。
そうそう、この付近は玉ねぎ日本一、以前はハッカ世界一。
道の駅には、ほかにも物産館やからくり王国なる売店(牛乳が旨かった!)もあって、楽しめる道の駅だ。
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世界一のからくり時計「果夢林」 | でっかい鳩が出てきた! |
根々山牛乳。 一度飲む価値あり! ビンに乳脂肪分がびっちり付着するほどの濃さだ。
お風呂は、ちょっと先にある「塩別つるつる温泉」へGO!これまた、初体験。
単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)で、入浴するとすぐにお肌がすべすべになる道内屈指の温泉なのだ。
やはり人気が高いのだろう、日帰り入浴客も結構多く、道外ナンバーも多く見かけた。
入浴すると、確かに肌がつるつるになる! お〜これはすごい。
湧別の道の駅にあるチューリップの湯、オホーツク温泉「ホテル日の出岬」もつるつるになったが、それ以上かもしれない。
湯温も適当で、ゆっくりじっくりお湯を楽しんだ。
道の駅に戻って夕食。
道の駅でテーブルを広げるわけにもいかないので、裏手にあった東屋を拝借し、ジンギスカンパーティ。
トマト味ジンギスカンなるものを食したが、意外や意外、ジンギスカンの臭みをうまく消しており、旨かった。
夜は大変涼しく、快適に寝ることができた!
やっぱり北海道はいいなぁ!