宿泊したホテルは枡一客殿。朝食のみ付いています。二日間宿泊するので、部屋を替えてもらうことにしました。
 

           


洗面台にステンレスが使用されていたりと、ちょっと現代的なデザインの部屋です。
一日目に泊まった部屋はお風呂とトイレ、クローゼットが階段を上ったところにあるので、ちょっと不便に感じました。
寝ぼけていると階段があるのを忘れてしまいそうですから。

二日目に泊まった部屋の方が気に入りました。
どの部屋も蔵を利用しているようで、天井には梁があり、窓が狭いようです。
タオルがふんだんに置いてあるのがよかったです。唯一残念だったのが、どのホテルにも置いてある靴磨きがなかったことです。
戸隠神社の雪道で汚れた靴をきれいにしたかったのです。

          

                  

          


ホテルにライブラリーがあります。ライブラリーも蔵を改造してあります。

            


朝食はホテルから歩いてすぐのイタリアンレストラン「傘風楼」で食べます。
卵料理と飲み物、自家製パン、ヨーグルトの洋風朝食です。窓からは同じ系列の和食処「蔵部」が見えます。
窓側に座ると、レストランのすぐ横から「栗の小道」が続いているので人通りがあり、ちょっと落ち着きません。


            



<第2日目> 小布施市内散策      岩松院→浄光寺→フローラルガーデンおぶせ→北斎館

朝はゆっくり起き、11時過ぎに車で岩松院まで行くことにしました。後から考えると、歩ける距離だったかもしれませんが、雨が降ってきたので車で行ってよかったと思います。

岩松院までは杏の木があったりとのどかで景色のいい道が続いていました。
お寺の近くの畑にはスイレン、門のところには桜の花が咲き誇っていました。

            
 


              


入り口に比べると境内は普通のお寺です。
本堂にある葛飾北斎の天井画は21畳もあるそうですが、実際に見た感じでは、それほど大きく見えませんでした。
橋克彦の本、『北斎殺人事件』の中に、畳に寝転がって天井画を見る場面がありました。
ところが今は椅子に座って見るようになっています。残念でした。
何年も経つのに色彩があせていないということに驚きました。

本堂の後ろに福島正則公の霊廟と小林一茶が「痩せ蛙まけるな一茶これにあり」を詠んだといわれる池があります。


        


お寺の側に桜がたくさん植えてあります。


                  


                   


                   


北斎の天井画より、この桜の景色が何よりでした。

岩松院のすぐ近くにあるのが浄光院です。初めは行くつもりはなかったのですが、花が咲いていそうだったので、行くことにしました。
このお寺にも石段がありました。


                    


石段を上がった先には茅葺の薬師堂があります。このお寺は600年もの歴史があるそうです。
ここのお寺に解説テープがあるらしく、大きな声がスピーカーから流れていました。
せっかくいい雰囲気なのに、ちょっと残念に思いました。

知らなかったのですが、ここは「縁結びのお薬師さん」と言われているそうです。
ご霊泉もあったようで、ちゃんと調べて行かないとだめですね。
おみくじを引くと大吉でした。

このお寺に「百度石」があります。お百度参りの時に回数を間違えないようにと使ったようです。



花をもっと見たかったので「フローラルガーデンおぶせ」に行ってみることにしました。
途中に杏の花が咲いていました。


     
2、3日前の天気予報では晴れだったのに、空が曇ってきて雨が降ってきました。
急いで「フローラルガーデン」に入り、雨が止んだすきにガーデン(200円)に行きました。
温室には蘭が咲いていました。

              


庭には色々な花が咲いています。

              

                    


              


              


この施設の中にレストランがあります。入ってみたかったのですが、満員みたいなので入らず、雨がひどくなってきたのでホテルまで戻って傘を借りることにしました。

傘を借りてから行ったのは北斎館です。
北斎の肉筆画があります。

ここで北斎の芸術についての映像を見たのですが、その中で北斎は90歳まで生きたにもかかわらず
『天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう』と言いどもって死んだ」と言われているそうです。
どこまでいっても満足できないという芸術家の性ですね。

企画展示室のテーマは「北斎の描いた動物たち」でした。
展示してあった作品では晩年の作品と言われている「富士越龍」が一番よかったです。
東町祭屋台天井絵や中町祭屋台天井絵も見られます。
北斎は芸術家というより今でいう劇画作家だったのではないかと思いました。

そうそう、鮭の切り身に椿、ヒラメなんて絵もあり、なんでこんな絵を描いたのかと思いました。
夕食に出たから、ついでに絵を描こうなんて思ったのかしら?

                     


北斎館を出てからブラブラと町を歩いてみました。
小布施は栗の町。栗を使ったお菓子屋さんがたくさんあります。
どら焼きや栗羊羹、最中やワインを買ってホテルに戻りました。

夕食は昨夜は日本料理だったのでイタリヤ料理にしてみました。
昨夜もそうだったのですが、料理が出るのが遅く、頼んだものを忘れられたりして、町は気に入ったのですが、サービスと料理の内容をもっとよくすればパーフェクトなのにと残念でした。



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