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在宅仕事人への道のり編<1> | 在宅仕事人への道のり編<2>
| 作業環境整備編
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在宅仕事人への道のり編 <1>
■一生の仕事がしたい・・・ | |
社員として働いていた日々。そこそこの実入りがあって、好きなこともできて、経済的には申し分ない状況だけれど、何か、一生関われるような仕事がしたい。できれば、好きな本やことばに関係のある仕事。職人技を駆使するような仕事……。そして、自分のライフスタイルに合わせて、自宅を仕事場に業務に取り組む「在宅ワーカー」への憧れ。
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■何を始めればいい? | |
実は、最初はいろいろな方面に興味を持った。会社員時代にいちばん楽しかった覚えのあるDTPの仕事がしたい。そう思って情報収集を始めたけれど、考えていたより大変であることがだんだんわかってくる。まず、マシンはMacintoshが必要。しかも最高スペックのもの。もちろん最近はWindowsDTPも増えてきているとは聞くけれど、各種参考書やDTPスクールで扱っているのはほぼ例外なくMacであった。OL時代にしばらくの間、Macをマイマシンとしていた経験はあるけれど、ビジネスソフトしか扱ったことがない。まあ操作については慣れで補えるけれど、初期投資に莫大な費用を掛けたとして、いったいそれをいつ回収できるのか、考えただけで非現実的な構想であることがわかった。しかも、Macを扱えるというだけでもてはやされていたのは少し前の話、今やDTP業界にも翳りが見えてきているという話も耳にした。 次に考えていたのが、文章校正とテープ起こしだった。 かくして、校正とテープ起こしのどちらかの勉強をはじめるべく、資料集めが始まった。 校正はスクールに通いながら学び、余裕が出てきたらテープ起こしの勉強も始めよう、そんな安易な気持ちでスタートした在宅ワーカーへの道であった。
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■スクールに通いながら、情報収集を続ける | |
こうして晴れて日本エディタースクールの門を叩き、学生の身分に戻った私だった。週2回、夜間部に通う日々。同じ校正コースのクラスの受講生は、出版社・編集プロダクション・印刷会社など、どうやらこの業界で働く人が多いようであった。私などずぶの素人、しかも今はタダの主婦……。でも、講義が始まればほぼ全員同じこころざし(検定合格)を持つ仲間だ。出版業界の基礎知識から縦組・横組書籍の校正実技まで手取り足取り教えてもらう。毎回新しいことの連続で、ノートを取ったり、課題をこなしたりするのが楽しかった。 とはいえ、やはり課程が進めば、宿題は増えるし、内容は高度になっていく。始める前に「慣れてきたらテープ起こしの勉強も」などと軽く考えていた自分の甘さを思い知る。このまま終わるのも悔しいので、インターネットでテープ起こし関連のサイトを検索しまくり、最終的におこし太郎さんが主宰する「テープ★おこし太郎会」というメーリングリスト(以下ML)を知って入会することになった。ここでテープ起こしのキャリアをすでにスタートされている方や、私と同じようにこの仕事に憧れている方、通信講座受講中の方など、たくさんの方々の話を聞くことによって、テープ起こし業界の実態(魅力・落とし穴などなど……)を知ることができた。メンバーの発言を聞いたり、HPを訪れたりすることは、業界の実態を知るためのみならず、日本語の言い回しについての是非や、仕事に取り組む姿勢など、日々新鮮な刺激を与えてくれている。
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■仕事をしなければ・・・という焦り | |
今は充電期間、と割り切っていたつもりだった。こういう時期も必要だとはわかっていたが、なにせ定収入があることに慣れきっていた私である。やはり、いつまでも無収入であることに対しての負い目は付きまとった。いつしか、不眠の日々が続くようになっていた。 そこで、またもやネット上で検索しまくり、いくつかの在宅ワーカー登録会社に登録してみた。そのような会社が主催する勉強会に出席してみたり、オンライン研修を受けてみたりもした。しかし、仕事の依頼は一向に来ない。やはり、経験がなくてはだめということなのか。また落ち込んだ。 しばらく落ち込んでいたのだが、あるときふいにこういう考えが浮かんできた。
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まだまだ続くのでした・・・
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